国司苛政上訴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 05:44 UTC 版)
国司苛政上訴(こくしかせいじょうそ)は、日本の平安中期に郡司・田堵・負名・百姓階層が地方官である国司(受領)の苛政・非法を中央政府(太政官)へ訴えた行為、現象または闘争形態。国司苛政愁訴(-しゅうそ)とも。地方の郡司・百姓らが上京し、大内裏の陽明門(内裏の公門とされていた)前で国司の苛政・非法を太政官へ訴えるという形態が通例であった。10世紀後期から現れ始め、藤原道長執政期を中心に頻発したが、次第に沈静化していき、11世紀40年代には終息した。
- ^ 寺内浩『受領制の研究』塙書房、2004年、第二編第三章「国司苛政上訴について」および第三編第二章「受領考課制度の変容」
- 1 国司苛政上訴とは
- 2 国司苛政上訴の概要
- 3 関連項目
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