国会対策委員会
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2019年6月) |
国会対策委員会(こっかいたいさくいいんかい)とは、日本の政党(国会に議席を有するものに限る)に置かれる機関(組織)の一つ。永田町では、国対(こくたい)と略される。
概要
各党の国対(委員長、委員長代理、副委員長、委員など)は、相互に密接に連絡を取り合い、本会議や重要法案を抱える常任委員会、特別委員会の日程を、俗に「国対委員長会談」と呼ぶ非公開の場で協議する。その成案は、衆参両議院の常任委員会の一つである議院運営委員会(議運)で協議される。議運の理事は各党の国対幹部を兼任している。長年に渡り国対を務め他党とのパイプを作り上げた議員は、特に自民党において国対族と呼ばれ、国会運営に際して重宝されていた。
先進国の多くは議長などが中心となり議院を運営するのに対し、日本では行政府が立法府に対して法案の審議を求める法的根拠が存在しないため、法的には非公式機関である政党の国対関係者が水面下で運営に関わるいわゆる「国対政治」が発達した。
1980年の社公合意以降、日本共産党は会談から排除されてきたが、1990年代後半からの政界の枠組みの変化により、書記局長が他党の幹事長と同列に幹事長・書記局長会談に参加したり、民主党、社民党、国民新党と共に、野党国会対策委員長会談を開いたりし、排除は解消された。
その後、常に自民・非自民双方に対して是々非々の方針を採る日本維新の会が誕生すると、排除されないどころか双方から懐柔の対象とみなされるようになった。こうして与野党同士の国対政治は主要全会派を巻き込んで続くことになった。
日本の各政党の国会対策委員会
(2024年10月1日現在)
- 委員長 坂本哲志
- 委員長代行 西村明宏
- 委員長代理 御法川信英
- 筆頭副委員長 丹羽秀樹
- 副委員長 葉梨康弘、鷲尾英一郎、武藤容治、橘慶一郎、藤丸敏、大野敬太郎、中谷真一、井出庸生、井野俊郎、若林健太、宮路拓馬、佐藤正久、磯崎仁彦
(2024年10月1日現在)
(2024年10月9日現在)
- 国会対策委員会(衆議院)
- 委員長 笠浩史
- 委員長代理 後藤祐一
- 筆頭副委員長 山井和則
- 副委員長 青柳陽一郎、吉川元、野間健、道下大樹、湯原俊二
- 委員、委員長補佐 渡辺創、大築紅葉
- 国会対策委員会(参議院)
- 参議院国会対策委員長 斎藤嘉隆
(2024年10月15日現在)
(2024年10月15日現在)
- 日本維新の会国会議員団国会対策委員会
(2024年12月9日現在)
(2024年12月11日現在)
(2024年11月14日現在)
- れいわ新選組国会対策委員会
- 委員長 新垣邦男
- 有志の会(会派)
- 委員長 福島伸享[9]
- その他
- 参政党や日本保守党では国会対策委員の役職が公表されていない。2024年11月の各党の国会対策委員長会談では参政党からは鈴木敦、保守党からは河村たかしが出席していた[10]。
脚注
- ^ “国会対策委員会”. 自由民主党 (2023年1月31日). 2023年2月20日閲覧。
- ^ “参議院自由民主党”. 自由民主党 (2023年1月31日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ “役員一覧 - 立憲民主党”. 立憲民主党 (2024年10月9日). 2024年10月13日閲覧。
- ^ “国会対策委員会 | 党概要”. 公明党. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “参議院公明党議員団役員 | 党概要”. 公明党. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “党役員 - 国民民主党”. 国民民主党 (2024年10月1日). 2024年10月14日閲覧。
- ^ “日本共産党国会議員団”. 日本共産党. 2024年10月14日閲覧。
- ^ https://sdp.or.jp/statement/20220216-political/
- ^ fukuchan_ibのツイート(1854502997902151774)
- ^ [1]
関連項目
国会対策委員長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:23 UTC 版)
2006年2月、堀江メール問題で前原誠司民主党代表の側近である野田佳彦国会対策委員長が辞任すると、鳩山由紀夫幹事長の要請を受けて後任の国対委員長に就任した。菅直人や山岡賢次ら国対に精通したベテランが相次いで就任を固辞したための苦肉の策であった。衆院副議長を経験した党内最長老の国対委員長就任は異例のことであり、与党・自民党からも驚きの声が聞かれた(過去には園田直が衆院副議長経験後に自民党国対委員長に就任した例があった)。渡部の国対委員長就任について、当時の小泉内閣の一員である麻生太郎外務大臣は、平均年齢の若い前原執行部を引き合いに出して「貫禄が違う」と渡部を持ち上げた[要出典]。 就任直後から生放送のテレビ、ラジオ番組に相次いで出演し、9月に行われる民主党代表選の前倒しや、永田寿康議員へ辞職要求などを発言、鳩山幹事長はその火消しに追われた。堀江メール問題に関して、2006年3月15日放送のTBS系「みのもんたの朝ズバッ!」で涙を流して謝罪した。
※この「国会対策委員長」の解説は、「渡部恒三」の解説の一部です。
「国会対策委員長」を含む「渡部恒三」の記事については、「渡部恒三」の概要を参照ください。
- 国会対策委員長のページへのリンク