しぶんりつ【四分律】
四分律
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四分律(しぶんりつ[1]、梵: Dharmaguptaka-vinaya[2])は、法蔵部に伝わる律。十誦律、五分律、摩訶僧祇律と共に「四大広律」という[3]。四分律は、これら中国および日本に伝来した諸律の中では、最も影響力を持った[4]。中国・日本で律宗の名で総称される律研究の宗派は、ほとんどがこの四分律に依拠する[1]。
- ^ a b 精選版 日本国語大辞典「四分律」, 小学館。
- ^ 天野 2007, p. 1270.
- ^ 渡邊 2013, p. 222.
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「四分律」、 Britannica Japan
- 1 四分律とは
- 2 四分律の概要
四分律
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詳細は「四分律」を参照 上座部仏教において、歴史的に広く用いられてきた律である。比丘は二百五十戒を遵守する。正式な戒師が居ない等の理由で自国での授戒が難しい場合、国外から戒師を招来する必要がある。 戒律の条項は以下の通りである。 波羅夷法[四ヶ条](これを犯した場合、全ての資格と財産を剥奪された上、僧伽とあらゆる仏教教団から追放され、2年間一切の宗教活動を禁止された上、二度と僧侶となることは出来ないもの;「波羅夷罪」ともいう)婬戒 : いかなる性行為も行なってはならない。 盗戒 : 盗心をもって与えられていないものを取ってはならない。 殺人戒 : 殺人を犯してはならない。 大妄語戒 : 未だその境地を得ていないのに悟りを得たなどと嘘をついてはならない。ただし自信過剰による思い上がりの場合は除く。また、仏教教団としての僧伽の調和を著しく乱すようなことや、そのあり方を変えてはならない。 僧残法 [十三ヶ条] 不定法 [二ヶ条] 尼薩耆波逸提法 [三十ヶ条] 波逸提法 [九十ヶ条] 波羅提提舎尼法 [四ヶ条] 衆学法 [百ヶ条] 滅諍法 [七ヶ条]
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