各圧力法の比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:31 UTC 版)
上記3種の圧力法をアイビー作戦マイク実験、およびW80に適用すると、以下の様になる。 放射圧力法マイク実験:7,300万バール(7.3テラパスカル) W80核弾頭: 14億バール(140テラパスカル) プラズマ圧力法マイク実験:3億5千万バール(35テラパスカル) W80核弾頭:75億バール(750テラパスカル) 蒸発圧力法マイク実験:53億バール(530テラパスカル) W80核弾頭:640億バール(6.4ペタパスカル) 蒸発圧力法による計算結果は、プラズマ圧力法より1桁以上大きく、また放射圧力法より2桁近く大きな値である。放射性の容器やタンパーがエネルギーを吸収することを防ぐ方法が無ということは、これらの蒸発は明らかに避けられないということを示している。蒸発圧力法以外の方法は、必要ない様に見える。 アメリカ国防総省の機密解除された正式文書では、発泡プラスチック剤は恐らく放射性容器の内部に使用されていると述べている。プラズマ圧力の効果が低いにも関わらずこれが使用されているのは、エネルギーが全体に均等に行き渡るまで重金属の蒸発を遅らせ、十分な量の拡散物質がタンパー・プッシャーまで届く時間を確保するためとされている。
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