反射と屈折とは? わかりやすく解説

反射と屈折

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 04:34 UTC 版)

イブン・ハイサム」の記事における「反射と屈折」の解説

古代幾何学的な視覚理論重要な話題に、反射屈折による像の反転変形問題があった。これらの問題において、イブン・ハイサム幾何学者としての手腕余すことなく発揮している。 まず反射光学(catoptrics)では、球面鏡での反射に関するアルハーゼン問題」(en:Alhazen's problemアルハゼンの定理)の円錐曲線用いた解の構成方法与え、この解を用いて球面鏡円筒鏡および円錐鏡による像を解析した。なお、イブン・ハイサム自身代数学幾何的未知な量を求め問題別の分野学問考えており、この問題純粋に幾何学的に扱っている。この「アルハーゼン問題」は17世紀欧州数学者たちの興味を引き、ホイヘンスが非常にエレガントな別解与えている。 屈折光に於いては入射角屈折角の間に成り立つ定性的な関係や不等式いくつか提示し、それらに基づいて巧妙に球面レンズによる像の拡大収差などの、光の経路幾何学的な性質詳しく論じている。これらの洗練された理論は、のちにTheodoric of Freiberg(英語版)やal-Fārisī(英語版)の虹の研究土台になる。 屈折の法則実験的な研究は、彼の主要な業績として紹介されることがある。しかし、彼の実験スキームには様々な難点指摘されており、十分な精度得られなかったと思われ実際に実施しなかったとする見解もある。『光学の書』には、実験の結果記載はなく、理論用いている関係式数値は、プトレマイオス光学』の屈折についての数表整合的である。ただし、プトレマイオス実験本質的に視線屈折対象にしているのに対してイブン・ハイサム光線入射角屈折角直接計測意図している点は新しい。なお、プトレマイオス数表現代屈折理論良好な近似になっており、イブン・ハイサム用いた関係式結論概ね正しい。 また、イブン・ハイサム屈折光学は、近代以前に於いては突出していることは事実である。古代でも中世でも、以前は、イブン・サフル(英語版)を例外として、プトレマイオス光学』はあまり用いられず、屈折反射概念上の区別すら曖昧で、混乱した記述多くなされていた。彼の光学の書』は、屈折光学の信頼できる希少な典拠であった地平線近辺天体拡大され見える「月の錯視」を地表面近く水蒸気多く含んだ大気による屈折と、心理学的な効果双方説明しようとした。

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反射と屈折

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:05 UTC 版)

大気光学現象」の記事における「反射と屈折」の解説

六角板氷晶 120度幻日環天頂アーク - 環天頂アーク対応し水平線下に対称現れる。 映環水平アーク - 環水平アーク対応し水平線下に対称現れる映幻日 映幻日カーンアーク - 必ず環天頂アーク同時に出現する六角柱氷晶 映日アーク 向日 向日アークウェーゲナーアーク ヘースティングアーク トリッカーアーク グリーンラーアーク 対日アーク映向日アーク

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