反ヘリウムとは? わかりやすく解説

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はん‐ヘリウム【反ヘリウム】

読み方:はんへりうむ

ヘリウム反物質原子核反陽子反中性子構成されるヘリウム3原子核反物質1970年代に、ヘリウム4原子核反物質2011年加速器による実験生成成功している。原子核のまわり陽電子が回る原子状態のものは未発見。


反ヘリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/15 05:34 UTC 版)

反ヘリウム(はんヘリウム、Antihelium)は、反物質で構成される元素の一種。

元素記号Heヘリウムの元素記号Heの上に線を引く。読みは「エイチ・イー・バー」)。原子番号は−2。

通常のヘリウム原子核は陽子中性子から構成されるのに対し、反ヘリウム原子核は反陽子反中性子から構成される。今のところ原子核のみが合成されているのみで、陽電子が原子核の周りを回る原子の状態のものは見つかっていない。

反ヘリウムの同位体

3Heは1970年代に合成された[1]

2011年4月、米ブルックヘブン国立研究所(BNL)の実験により4Heが合成された[2]。10億回の金原子核の衝突によって生じた5000億個の荷電粒子の軌跡を調べたところ、その中で18個が、反ヘリウム原子核と思われる軌跡であった。

その他

反ヘリウムは、2016年現在、人類が手にすることの出来る最も重い反物質であると思われている。

これ以上重い反原子核は、何らかの偶然を除けば、生成確率が非常に低く、例えば、次に重い「反リチウム」(antilithium)が今回の実験で使用された加速器によって生成される確率は、反ヘリウムの場合の1/200万と考えられている[3]

参考文献

[脚注の使い方]
  1. ^ Antihelium-3 production in lead-lead collisions at 158 A GeV/c
  2. ^ RHIC Physicists Nab New Record for Heaviest Antimatter
  3. ^ Anti-Helium Discovered in Relativistic Heavy Ion Collider Experiment

関連項目


反ヘリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/07 01:17 UTC 版)

ヘリウムの同位体」の記事における「反ヘリウム」の解説

詳細は「反ヘリウム」を参照 反ヘリウムは、反陽子反中性子からなる原子であり、ヘリウム反物質である。記号はHeと、通常のHeに反物質であることを示す線を上に引く。反ヘリウムの同素体原子核として3Heと4Heがそれぞれ合成されている。今のところ陽電子周りを回る「反原子」と呼べる状態のものは合成されていない

※この「反ヘリウム」の解説は、「ヘリウムの同位体」の解説の一部です。
「反ヘリウム」を含む「ヘリウムの同位体」の記事については、「ヘリウムの同位体」の概要を参照ください。

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