いた・る【至る/▽到る】
読み方:いたる
[動ラ五(四)]
1 ある目的地・場所に行き着く。到達する。「峠を経て山頂に—・る」
2 ある時間・時点になる。「今に—・るも連絡がない」「交渉が深夜に—・る」
3 ある段階・状態になる。結果が…となる。「大事に—・る」「倒産するに—・る」「事ここに—・ってはやむをえない」
4
㋐広い範囲に及ぶ。行きわたる。「関東全域に—・る」「恩沢—・らざる所なし」
㋑細かいところまで行き届く。「注意が—・らない」「—・らない看護」
5 自分の方へやって来る。到来する。「好機—・る」「悲喜こもごも—・る」
6
㋐(「…から…にいたるまで」の形で)ある範囲の両端の事柄を例示して、その範囲のものすべて、の意を表す。「頭の先から足の先に—・るまで」
㋑(「…にいたっては」の形で)中でもそれが極端であることを表す。「腕力に訴えるに—・っては許しがたい」
「徳の—・れりけるにや」〈徒然・六〇〉
[可能] いたれる
「到る」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女は到るところで歓待された.
- 人間到る処青山有り
- 英国人は到るところで傍若無人の振舞をする
- 豪雨驟然として到る
- 災難陸続到る
- 彼は些細な手柄を鼻にかけて到るところで傍若無人の振舞をする
- 失敗は成功に到るの道
- 徳行は幸福に到るの道、不徳は不幸に到るの道
- 滅亡に到るの道は広し
- あの人は到るところで女にちやほやされる
- 大将は到るところで厚遇された
- 彼は到る所で熱誠な歓迎を受けた
- 到るところに傍若無人の振舞いをすることにありては英国人は独特の才を有している(と Max O'Rell 言う)
- 米国を経て欧州に到る
- 警報四方より到る
- 苦楽こもごも到る
- 暮色蒼然として到る
- 彼は到るところに歓迎される
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