写本と錯簡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 07:45 UTC 版)
東山御文庫に伝えられてきた 藤原定家による写本、通称「御物本」が現存する。他の現存する写本は全て御物本の系統である。すなわち異本の類は一切なく、その点において例外的な古典である。一方で以下に書くように、定家以前にも一部(もしくは全体)が写された事があり、断片的には定家本以外のテキストも知られる。 いつしか御物本は順序を誤って綴じられていて(錯簡)、他の写本は全て、この錯簡を含む御物本に由来していたため正しい順番で読むことは困難だったが、大正13年(1924年)の御物本の発見に続き、佐佐木信綱と玉井幸助によって錯簡が発見および整理・訂正され、それ以降は正しく読めるようになった。
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