入門当初の苦労
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 01:26 UTC 版)
新弟子時代にはちゃんこの味に馴染めず初めは少しだけ汁をすくって食べるのが精いっぱいであり、中でも白身魚が大嫌いであった。なかなか食が進まない様子を見かねた当時のおかみは、ある時丼を取り上げて高見山の分のちゃんこを食べてしまうという荒療治を敢行したこともある。結局ちゃんこに完全に慣れるまでに1年を要したといい、ケチャップをかけて食べることでやっと問題なく食べられるようになったという。ちなみに日本食で気に入っているのはとんかつである。 入門当初は体が固く、股割りの稽古の際に涙し、その時に言ったといわれる「目から汗が出た」は名言となり、様々なドラマやお笑い番組で模倣された。なお相撲教習所への通所は特例で免除されており、その代わりに部屋で高砂からのマンツーマン指導を受けていた。 若い頃は心労が溜まってもすることがなく(パスポートは親方が預かっているため許可がなければ帰国できなかった)、慣れない力士生活に苦労が絶えなかった。ちなみに「若い頃は山手線に乗って時間を潰し、寂しさを紛らわせた」というエピソードが知られているが、これは事実ではない。本人によれば、当時は両国駅から(山手線が通る)秋葉原駅までの行き方も知らなかったという。
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