亜高山帯針葉樹林
偽高山帯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/14 23:32 UTC 版)
針葉樹は、ハイマツを例外として、直立的な樹形のために極端な多雪に対して弱い。東北地方に亜高山帯針葉樹林が少ないのは、この地域が世界でも屈指の多雪地帯だからと考えられている。特に降雪量の多い日本海沿いの山(飯豊山・朝日連峰・月山・鳥海山など)では亜高山帯針葉樹林がほとんど、あるいはまったく欠落しており、太平洋側の山(八甲田山・八幡平・早池峰山など)では、針葉樹の中では比較的多雪環境に強いオオシラビソだけ、あるいはそれにコメツガを交えた針葉樹林が成立する。針葉樹林の欠落している山では、ミズナラ・ダケカンバ・ブナなどの落葉広葉樹が低木化した森が森林限界まで続いている。この森林帯を偽高山帯と呼ぶ場合もある。
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