仏壇と偶像崇拝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 04:26 UTC 版)
賢治は、共産主義思想的な唯物論を信じ、無神論に近い立場にあったが、一方で仏壇や父親の位牌は、粗末にしてはならないのではないかと考えていた。しかし、妻・文子は、仏壇や位牌は偶像崇拝にあたると、家の中に置くのを頑なに拒否。全く意見が噛み合わず、心がバラバラで、ただ同じ家に同居しているだけの、生ける屍のような夫婦生活となり、賢治は苦悩を深めた。 ある日、賢治は「お前がキリスト教を辞めれば、俺も共産党を辞める。それ以外に二人の生きる道は無い」と妻に迫るが、妻は「共産党は辞めることが出来るかもしれないけど、私はキリスト信仰を辞めるということは出来ないのです。キリストは私の命だから」と言われ、全く理解も歩み寄る素振りも見せない妻の態度に落胆する。
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