九州地方の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 05:37 UTC 版)
1993年(平成5年)6月から7月にかけて、梅雨前線の影響により鹿児島県を含む九州南部各地で総降水量が1000mmを越え、土石流や浸水の被害が発生した。7月9日に九州南部地方は梅雨明けの発表が出されたが、1週間も経たずに再び梅雨前線が南下し、戻り梅雨が続いた。同年7月27日には台風5号が大隅半島を縦断し、さらに同29日から30日にかけて台風6号が九州の西側海上を通過し長崎県に上陸、各地に大雨を降らせた。7月27日から30日までの雨量は九州南部各地で100mmから300mmに達した。長期間の降雨により地盤が緩んでいたところに以下の集中豪雨が重なった形となった。 8.6豪雨以後も天候不順が続き、その3日後の8月9日には台風7号が九州西海上を通過し、再び土砂災害を引き起こした。台風7号通過後は一時的に天気は回復したが、その後は再び前線が停滞し、九州地方は雨の降る日が多くなった。8月下旬は晴天に恵まれたが、7月9日の梅雨明け宣言は撤回され、結局は梅雨明けを特定することができなかった。そして、9月3日には大型で非常に強い台風13号が中心気圧930hPaの勢力で鹿児島県に上陸したため、再び大災害が発生した。
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