不運
不運
運
不運
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:23 UTC 版)
「ツァボの人食いライオン」の記事における「不運」の解説
ホワイトヘッドやファーカーなどが帰って1-2日後の12月9日の明け方、パターソンがボマから出ようとしているところに「シンバ!シンバ!(ライオンだ!ライオンだ!)」と叫び声をあげて1人のスワヒリ人が走ってきた。彼の報告によると、ライオンが川のそばにあるキャンプから労働者をさらおうとして失敗し、かわりにロバを1頭襲って殺していた。ライオンは今、そのロバをすぐそこで食べているというものだった。 パターソンはただちにキャンプに戻って、ファーカーが万一の備えにと残してくれていた連発銃で武装し、案内役となったスワヒリ人の後に続いた。ライオンがその場にとどまっていることを願いながら近づくと、やぶの向こうにライオンの姿が認められるところまで行くことができた。しかし、案内役のスワヒリ人が枯れ枝を折る音を立て、それに気づいたライオンは唸り声をあげて近くの密林に逃げ込んだ。 また逃げられると思ったパターソンは急いでキャンプに引き返し、その場にいた労働者たちを集めた。パターソンは太鼓やブリキ缶などの鳴り物を手当たり次第に持参するよう命じ、ライオンの潜んでいる茂みを半円形に取り巻くように労働者を配置した。パターソンが茂みの向こう側に回り込んだところで鳴り物を一斉に打ち鳴らすように労働者の頭に言い含め、彼は単独で茂みを巡ってアリ塚のそばに身を潜めた。 労働者たちは包囲の円を少しずつ縮めて前進し、その音はパターソンの耳にも届いた。そのとき、たてがみのない巨大なライオンが獣道まで出てきた。ライオンはゆっくりと歩き2、3秒ごとに周囲の様子をうかがっていたが、労働者たちが立てる騒音に気をとられてパターソンの存在に気づかなかった。パターソンはライオンが14-15メートルの距離に近づくまで待ち、銃の狙いを定めた。 ライオンはようやくパターソンの存在に気づいて、唸り声を上げた。パターソンはライオンの頭部に狙いをつけて銃の引き金を引いたが、手ごたえがなく不発であった。この事態にうろたえたパターソンは、左の銃身から発砲することを失念した。ライオンはまだ労働者たちが立てている騒音に動揺していたため、パターソンを襲うことはせずに道路わきの密林に逃げ込もうと跳躍した。落ち着きを取り戻したパターソンは、左の銃身から発砲し、それはライオンに当たっていたが、ライオンはそれでも逃げ切り、後を追ったパターソンはやがて足跡を見失った。 度重なる不運の連続は、さすがにパターソンを意気消沈させた。インド人たちは、ライオンがいかなる武器をも寄せつけない「悪霊」だといっそう強く信じ込むようになっていた。
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不運
「不運」の例文・使い方・用例・文例
- 数字の13が不運をもたらすと信じるのはばかげている
- 彼はわが身の不運をのろった
- 不運
- 彼の人生は不運の連続でした
- 身の不運を嘆く
- 不運にも
- 不運な目にあう
- 彼は不運続きだった
- 不運続き
- 不運なことに
- 不運にも彼は事故にあってしまった
- あれは不運な事故だった
- 彼は不運に見舞われた。
- 私はいつも彼を少し不運だと思う。
- 私はあまりの不運に驚きました。
- 彼はとても不運だった。
- 彼は不運だ。
- 不運にも案内者が道をまちがえた。
- 不運にもブライアンは悪天候に遭った。
- 不運にもALSにかかってしまったことは別として、私は、他のほとんどすべての天で幸運であった。
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