不正アクセス
不正アクセスとは、あるコンピューターに対して、正規のアクセス権を持っていない者が、不正な手段によってアクセス権を取得し、ネットワークを通じてそのコンピュータを利用することである。あるいは、そのような利用を試みること。
不正アクセスの主な手段としては、IDやパスワードを盗用することによる「なりすまし」、あるいはソフトウェアの保安上の脆弱性(セキュリティホール)を悪用した侵入などが挙げられる。その内容としては、ファイルの盗み見・削除・改ざん、IDやクレジットカード番号などの重要なデータの窃取、コンピューターの正常な動作の妨害、あるいはメールサーバーを悪用した迷惑メールの配信などが挙げられる。
悪意をもって他者のコンピューターに侵入する、いわば不正アクセスの常習犯がクラッカーと呼ばれている。クラッカーは、コンピューターへの侵入に成功すると、多くの場合バックドアやトロイの木馬型ウィルスプログラムを設置しようとする。そして、そのコンピューターを踏み台にして他のコンピューターへ侵入したり、あるいはアクセス妨害攻撃(DDoS攻撃)に加担させようとする。
不正アクセスによる被害は、インターネットの普及に伴うかたちで急増している。日本では1999年に「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」(通称、不正アクセス禁止法)が成立し、それによって不正アクセス行為は法的処罰の対象となった。ちなみに、不正アクセス禁止法においては、不正アクセスは「電気通信回線を通じて」(ネットワークを通じて)の不正なアクセス行為であると定義されている。
参照リンク
不正アクセス行為の禁止等に関する法律
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不正アクセス行為の禁止等に関する法律
(不正アクセス から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/19 07:58 UTC 版)
不正アクセス行為の禁止等に関する法律(ふせいアクセスこういのきんしとうにかんするほうりつ、平成11年8月13日法律128号)は、インターネット等のコンピュータネットワーク等での通信における、不正アクセス行為(クラッキング)とその助長行為の規制に関する法律で、刑法に対する特別法である。略称は不正アクセス禁止法など。
- 1 不正アクセス行為の禁止等に関する法律とは
- 2 不正アクセス行為の禁止等に関する法律の概要
不正アクセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 14:06 UTC 版)
2015年7月27日にシャトレーゼのインターネットサーバ内にあるSQLインジェクションを攻撃する不正アクセスが発生した。28日にその痕跡を発見し調査を開始。28日夜より公式サイトを情報流出によるお詫びに置き換え、通信販売の受付を一時停止した。30日、不正アクセスにより約21万人分の会員情報が流出した可能性があることを発表した。直営店の営業およびサーバーが独立しているシャトレーゼベルフォーレワイナリーの通信販売は通常通り行われていた。10月13日からオンラインショップを再開して全面復旧した。
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