下級貴族とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 下級貴族の意味・解説 

地下人

(下級貴族 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/20 00:53 UTC 版)

地下(じげ)、地下人(じげにん/じげびと)は、日本における官人の身分の一つである。朝廷に仕える廷臣のうち、京都御所清涼殿殿上間に上がれる堂上家に対し、上がれない階位の者を地下家と呼んだ[1]。また、中世以降、官位を持たない名主庶民などを地下人とも言った。

朝廷の身分秩序における地下

9世紀平安時代中期)以降の日本朝廷では、天皇日常生活の場である清涼殿の殿上間に昇ること、すなわち昇殿を許されるかが身分制度として重要な意味を持つようになった。この時、昇殿を許された者、特に公卿以外の四位以下の者を殿上人と言うのに対し、許されない者を地下といった。

公卿は原則として昇殿が許されたが、政治的・個人的理由勅許を得られない場合もあり、これを「地下の公卿」・「地下の上達部」と呼んだ。四位・五位の地下人は「地下の諸大夫」と呼ばれた。

中世以後、次第に家格が定まると、殿上人に成り得る堂上家と、地下人のままの地下家に厳格に分けられるようになった。地下家の廷臣はたとえ三位に昇っても昇殿は許されないようになった。

官職を持たない者

地下は朝廷位階官職を持たない人を指す語としても使われた。14世紀頃から、庶民を指す語として地下や地下人の語が見られる。これは凡下甲乙人とも重複する呼称で、「しもびと」にも相当する。特に荘園では、支配者側の地頭に対する立場として、名主百姓を地下人と呼んだ。

また、戦国期郷村においては有力層を指す「地下人」の呼称が存在する。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 浅見雅男『華族誕生』リブロポート1994年平成6年)、p28

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', ''];function getDictCodeItems(index) {return dictCodeList[index];}

すべての辞書の索引

「下級貴族」の関連用語


2
ジェントリー デジタル大辞泉
54% |||||









下級貴族のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable() {return sideRankTable;}

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



下級貴族のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの地下人 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS