ジャージの変遷
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桜のエンブレムと赤白ストライプ 図では省略されているが、いずれも、左胸部分に桜のエンブレムが入っている。ファーストジャージの赤白ストライプは伝統的な柄であり、途中2003年から2014年までの大きなデザイン変更期でも、一部に赤白ストライプが使われている。2003年版から、左袖に日の丸(日本国旗)が入る。2015年版から、ショーツの右もも正面にも桜のエンブレムが入る。 1930年にカナダへ初の海外遠征が行われ、日本代表ジャージが作られた。その初戦は9月1日、スタンレー・パーク競技場での全バンクーバー戦。ジャージの左胸には「つぼみ、半開き、全開」の3弁の桜がデザインされていた。現在のような3弁とも全開したデザインは、1952年10月1日 東大阪市花園で行われたオックスフォード大学戦 からである。 カンタベリーが提供 1982年のジャージは、スズキスポーツ製であることが分かっている。 ワールドカップ第1回(1987年)から第3回(1995年)までは、セプター製だった。 1997年からはカンタベリーが提供。1999年以降、ワールドカップ開催年の春から夏にかけてリニューアルされている。日本ラグビー協会では「ファーストジャージ/セカンドジャージ」と呼ぶが、そのレプリカジャージを一般販売するカンタベリーでは「ホームジャージ/オルタネイトジャージ」という商品名にしている。 1999年版は綿55%、ポリエステル45%と重かったが、2003年からはポリエステル100%となった。襟(えり)は、2007年版から折り返せないほど小さくなっていき、2015年版から完全に無くなった。 2015年版は、2002年以来のストライプ主体の原点回帰。ストライプは幅の変化やカーブをつけ、スピード感など錯視効果を持たせている。ショーツとソックスの背面から側面にかけて、ファーストジャージでは赤い曲線、セカンドジャージでは青い曲線を配置。選手用は、FW1列目とそれ以外とで、型紙が異なる。 2019年版は、赤白ストライプ(セカンドジャージは紺と青のストライプ)の間にゴールドを配色した。正面は谷型ストライプで上体を大きく見せ、背面は山型ストライプで背後から追う敵に遠く見せる効果を持たせている。ショーツの背面に赤い直線(セカンドジャージは青い直線)を配置し、ソックスは無地となった。選手用ジャージは、布の強度の違いなどで、FW1列目用、FW2~3列目用、BK用の3種類がある。 セカンドジャージの着用機会 ラグビーでは、原則としてホームやアウェイに関係なく、両チームとも第一候補であるファーストジャージを着用するが、相手チームとまぎらわしい場合、話し合いで片方あるいは両方のチームが、第二候補としてのセカンドジャージを着用する。 日本代表の試合では、相手ジャージが赤または白が主体の場合に、セカンドジャージが選択されることが多い。 逆に、自国を訪問してくれた相手チームの負担軽減や敬意を表す意味で、ホームチームがセカンドジャージを着るという判断もある。2018年イングランド戦や2021年秋のアイルランド戦では、ホームのイングランドやアイルランドがセカンドジャージを着用し、日本はファーストジャージだった。 2017年フランスにおいて、赤いファーストジャージのトンガとの対戦で、日本はセカンドジャージを着用。2019年に日本国内(花園)で行ったトンガ戦では、両チームともセカンドジャージ(トンガは白)を着用した。ワールドカップ2019(日本大会)のロシア戦では、ロシアが えんじ色のファーストジャージではなく、紺色のセカンドジャージを着用。2021年11月13日のポルトガル戦では、ホームのポルトガルが赤いファーストジャージ、日本がセカンドジャージを着用した。 ファーストジャージ 1960年代–2002 2003–2006 2007–2009 2011–2014 2015–2018 2019–現在 セカンドジャージ 1960年代–2002 2003–2006 2007–2009 2011–2014 2015–2018 2019–現在
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