シャンソン【(フランス)chanson】
シャンソン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/09/30 11:14 UTC 版)
「クローダン・ド・セルミジ」の記事における「シャンソン」の解説
セルミジの音楽界への寄与のうちで至って有名なのがシャンソンであり、その数およそ175点にのぼる。ジャヌカンのシャンソンに似ているが、しかしさほど標題的でない。この楽種におけるセルミジの作曲様式は、他の作曲家による楽曲に比べて、より優雅で洗練されているとも評されてきた(下記の Gleason と Becker の共著による)。セルミジのシャンソンに特徴的なのは、軽やかさや優雅さを求めるために、フランドル楽派の作曲家によるこれ見よがしのポリフォニーを締め出して、和弦的でシラビックな書法を取っていることである。セルミジは、音符を早口で繰り返すことを好んだため、全般的に軽やかさや踊るような感じがする。作曲様式上のもう一つの特色は、曲頭の音型が、「長・短・短」格のリズム構成(二分音符-四分音符-四分音符、四分音符-八分音符-八分音符)となっていることである。この音型は、16世紀後半のカンツォーナにおいて決定的な特徴となった。 セルミジが選んだテクストは、通常は、たとえばクレマン・マロなど、同時代の詩人からとられている。典型的なトピックは、報われぬ恋や自然、酒盛りである。セルミジの歌曲のいくつかは、男盛りを越えた、さえない老人に娶られる若い娘の不幸がうたわれているが、これは当時ならではの感慨にほかならない。 セルミジのシャンソンはたいてい4声のために作曲されている。しかしながら初期において、4声体が標準となる前は、3声のために作曲された。イタリアのフロットーラから明らかに影響されているが、セルミジのシャンソンそのものが、フランスの国境を越えてたびたび重版されたため、おのずとイタリアの作曲家にも影響を及ぼしている(→カンツォーナへの影響)。
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