クロム酸亜鉛とは? わかりやすく解説

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ジンククロメート

(クロム酸亜鉛 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/12 10:12 UTC 版)

ジンククロメート(Zinc Chromate)は、亜鉛クロム酸イオンを主成分とする化合物のこと。

概要

クロム酸亜鉛、塩基性クロム酸亜鉛カリウム、四塩基性クロム酸亜鉛などがある。

日本語のカタカナ表記では、ジンククロメイトジンクロメイトと表記されることもある。また、略称であるジンクロの呼称も用いられることがある。

工業製品の防錆塗料として使用されており、航空機の下地塗料としては一般的である。

各種

ジンククロメート (Zinc Chromate)と呼ばれる化合物には下記のものがある。

クロム酸亜鉛

クロム酸亜鉛で下地処理されたB-25

クロム酸亜鉛(クロムさんあえん、

ジンククロメートを塗装した組み立て中のエアバスA320

航空機メーカーでは飛行可能状態まで組み立てた後、飛行特性や搭載機材のチェックを行うテスト飛行を「グリーンフライト(Green Flight)と呼ぶが、これは機体をリン酸クロメートによるアロジン処理した上から錆止めとしてジンククロメート(緑系が多い)を塗装しただけの状態で飛行させることから、このように俗称される。

ジンククロメートの上に直接塗装できるように樹脂などを配合しプライマーとしても機能する「ジンククロメートプライマー」が販売されている[2]

模型塗料には“ジンククロメート”の色名(商品名)のついたものがあるが、これらは航空機の防錆塗料の色味(塗装されない降着装置の格納部など)を表現する際に使われるもので、実際の防錆能力はなく、防錆を目的として塗布することには全く適さない。「ジンクロ」「ジンクロメイト」の商品名がつけられているものもあり、色味をのみ再現したもので実際の防錆能力はないことは同様である。

出典


クロム酸亜鉛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/16 08:40 UTC 版)

ジンククロメート」の記事における「クロム酸亜鉛」の解説

クロム酸亜鉛(クロムさんあえん、 ZnCrO 4 {\displaystyle {\ce {ZnCrO4}}} )は黄色顔料として使用される化学組成はH2CrO4Zn であり、クロム酸亜鉛そのもの用いる。 Colour Index Generic Nameは、Pigment Yellow 36である。亜鉛黄ジンクイエロー(Zinc Yellow)とも呼ばれるCAS登録番号は [13530-65-9]。 黄色顔料のなかでは黄鉛クロムイエロー)と並んで生産量多く日本工業規格JIS)では黄鉛とともに統一規格対象として規定している12品目顔料1つとなっている。単独で、或いは白色顔料混合されレモンイエローの名称で絵具化されたり、青色顔料混合して緑色絵具とすることがある。ただし、六価クロム含んでいるため毒性強く近年はあまり使われない。尚、 H2CrO4Zn 自体黄色結晶性粉末である。 錆止め塗料の他に絵具として使用されるが、化学組成異なる。

※この「クロム酸亜鉛」の解説は、「ジンククロメート」の解説の一部です。
「クロム酸亜鉛」を含む「ジンククロメート」の記事については、「ジンククロメート」の概要を参照ください。

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