ウェーバとは? わかりやすく解説

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ウェーバ【weber】

読み方:うぇーば

国際単位系SI)の磁束単位1回巻き閉回路を貫く磁束が、一様に減少して1秒後に消滅するとき、その閉回路に1ボルト起電力生じさせる磁束。名称はW=E=ウェーバーにちなむ。記号Wb


ウェーバ

【英】:WeberWb

磁束総量を表すSI単位ドイツ物理学者ウェーバによって導かれた。1 [Wb]とは、一回巻きコイル内で磁束が 1 [s] の間で均一に変動したときに、電磁誘導により1 [V] の起電力誘起され磁束量を言う。1 [Wb] = 1 [V・s] の関係となる。磁束CGS単位であるマクスウェルMxに対して 1 [Wb] = 108 [Mx] の関係となる。なお、磁荷単位もウェーバである。

ウェーバ

名前 Weber

ウェーバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 16:35 UTC 版)

ウェーバ
weber
記号 Wb
国際単位系組立単位
磁束
組立 V·s, T·m2
定義 1 Vの誘導起電力を生じるのに必要な1 sあたりの磁束の変化量
語源 ヴィルヘルム・ヴェーバー
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ウェーバ: weber, 記号:Wb)は磁束単位で、SI組立単位の一つである。ドイツの物理学者ヴィルヘルム・ヴェーバーにちなんで命名された。 SI基本単位で表すと Wb=kg m2 s−2 A−1 となる。他の組立単位で表すと、ボルト(記号: V s)またはテスラ平方メートル(記号: T m2)となる[1]

ウェーバは、ある閉曲線を通過する磁束の変化とその閉曲線のまわりの電界とを関連づけるファラデーの電磁誘導の法則に基づいて定義することができる。1 sあたり1 Wbの磁束の変化は、1 V起電力を生ずる。日本の計量単位令では「一秒間で消滅する割合で減少するときにこれと鎖交する一回巻きの閉回路に一ボルトの起電力を生じさせる磁束」と定義している[2]

なお、現在では主流ではないE-H対応の電磁気学においては、磁荷を基本として磁気に関する理論を組立、この場合には1 Wbは磁荷の大きさを表す単位として考えられる。

1 Wbの磁束は、108 マクスウェルの磁束にほぼ等しい。(相対誤差10−10程度)

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+33DD - ㏝
㏝
ウェーバ

Unicodeには、ウェーバを表す上記の文字が収録されている。これはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[3][4]

出典

  1. ^ 国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) (PDF) p. 29。
  2. ^ 計量単位令(平成四年政令第三百五十七号) 別表第一
  3. ^ CJK Compatibility” (2015年). 2016年2月21日閲覧。
  4. ^ The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。
国際単位系(SI)の電磁気の単位
名称 記号 次元 組立 物理量
アンペアSI基本単位 A I A 電流
クーロン C T I A·s 電荷(電気量)
ボルト V L2 T−3 M I−1 J/C = kg·m2·s−3·A−1 電圧電位
オーム Ω L2 T−3 M I−2 V/A = kg·m2·s−3·A−2 電気抵抗インピーダンスリアクタンス
オーム・メートル Ω·m L3 T−3 M I−2 kg·m3·s−3·A−2 電気抵抗率
ワット W L2 T−3 M V·A = kg·m2·s−3 電力放射束
ファラド F L−2 T4 M−1 I2 C/V = kg−1·m−2·A2·s4 静電容量
ファラド毎メートル F/m L−3 T4 I2 M−1 kg−1·m−3·A2·s4 誘電率
毎ファラド(ダラフ) F−1 L2 T−4 M I−2 V/C = kg1·m2·A−2·s−4 エラスタンス
ボルト毎メートル V/m L T−3 M I−1 kg·m·s−3·A−1 電場(電界)の強さ
クーロン毎平方メートル C/m2 L−2 T I C/m2= m−2·A·s 電束密度
ジーメンス S L−2 T3 M−1 I2 Ω−1 = kg−1·m−2·s3·A2 コンダクタンスアドミタンスサセプタンス
ジーメンス毎メートル S/m L−3 T3 M−1 I2 kg−1·m−3·s3·A2 電気伝導率(電気伝導度・導電率)
ウェーバ Wb L2 T−2 M I−1 V·s = J/A = kg·m2·s−2·A−1 磁束
テスラ T T−2 M I−1 Wb/m2 = kg·s−2·A−1 磁束密度
アンペア回数 A I A 起磁力
アンペア毎メートル A/m L−1 I m−1·A 磁場(磁界)の強さ
アンペアウェーバ A/Wb L−2 T2 M−1 I2 kg−1·m−2·s2·A2 磁気抵抗(リラクタンス、: reluctance
ヘンリー H L2 T−2 M I−2 Wb/A = V·s/A = kg·m2·s−2·A−2 インダクタンスパーミアンス
ヘンリー毎メートル H/m L T−2 M I−2 kg·m·s−2·A−2 透磁率

ウェーバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 17:32 UTC 版)

ファイト一発! 充電ちゃん!!」の記事における「ウェーバ」の解説

サマリウム・コバルト社充電ちゃん男勝りな性格甘え一切許さない貧乳好きで、褐色の肌と巨乳特徴テスラ同棲中でタチ。ぷらぐの充電対す自己犠牲信念ある種危うさ感じ忠告している。

※この「ウェーバ」の解説は、「ファイト一発! 充電ちゃん!!」の解説の一部です。
「ウェーバ」を含む「ファイト一発! 充電ちゃん!!」の記事については、「ファイト一発! 充電ちゃん!!」の概要を参照ください。

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ウェーバ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/02 13:22 UTC 版)

名詞

ウェーバ

  1. 磁束単位。(国際単位系;SI)。記号

語源

類義語

翻訳


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