べにふうき【ベニフウキ】(工芸作物)
登録番号 | 第4591号 | |
登録年月日 | 1995年 8月 17日 | |
農林水産植物の種類 | 茶 | |
登録品種の名称及びその読み | べにふうき よみ:ベニフウキ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 勝尾清 安間舜 鳥屋尾忠之 松下繁 家弓實行 近藤貞昭 簗瀬好充 池田奈実子 八戸三千男 武田善行 和田光正 根角厚司 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「べにほまれ」に「枕Cd86」を交配して育成された固定品種であり,育成地におけるほう芽期及び摘採期が中生,炭そ病及び輪斑病抵抗性が強く,多収,良品質の紅茶及び半発酵茶用品種である。 樹姿は開,樹勢はやや強,株張りはやや大,葉層の厚さはやや厚である。摘採期の茶芽の揃いは中,芽数,摘芽長,摘芽の本葉の開葉数及び百芽重は中である。新葉の形はやや長楕円,大きさは大,厚さはやや厚,色は黄緑,光沢は中,葉質はやや硬である。成葉の形は楕円,大きさは大,葉面のしわはやや多,葉縁の波は少である。枝条の分枝数は中,節間長はやや長,着葉角度,ほう芽期及び摘採期は中,さし木の発根性は良,幼木の収量性は中,成木の収量性は多である。製品の外観の形状は中上,色沢,内質の香気,水色及び滋味は上,化学成分の全窒素は中,アミノ酸はやや多,発酵性は大である。赤枯抵抗性及び青枯抵抗性は中,炭そ病抵抗性及び輪斑病抵抗性は強である。 「べにひかり」と比較して,樹姿が開であること,ほう芽期及び摘採期が早いこと等で,「べにほまれ」と比較して,摘採期の茶芽の芽数が多いこと,摘芽の百芽重が小さいこと,新葉の色が黄緑であること,成葉の形が楕円であること,ほう芽期及び摘採期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,茶業試験場枕崎支場(鹿児島県枕崎市)において,昭和40年に「べにほまれ」に「枕Cd86」を交配し,その実生の中から選抜,育成された固定品種である。初期は個体養成,47~48年に個体選抜,50年から栄養系比較試験及び特性検定試験を行い,56年以降「茶枕崎3号」の系統名を付し,62年から半発酵茶としての品質検定を行い,平成4年にその特性を確認して育成を完了したものである。 |
べにふうき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 07:19 UTC 版)
べにふうき(紅富貴)は、べにほまれ(アッサム系実生選抜)と枕Cd86(ダージリン在来)を交配した茶品種である[1]。紅茶、半発酵茶の用途として開発された[2]。
- ^ Kubo, Nakao; Matsuda, Tomohiro; Yanagida, Chisaki; Hotta, Yuna; Mimura, Yutaka; Kanda, Maho (2021). “Parentage analysis of tea cultivars in Japan based on simple sequence repeat markers” (英語). Breeding Science (日本育種学会) 71 (5): 594-600. doi:10.1270/jsbbs.20156. ISSN 13447610 .
- ^ 山本(前田)万里、「茶葉中メチル化カテキンの抗アレルギー作用」『生物物理化学』 2009年 53巻 2号 p.37-40, doi:10.2198/sbk.53.37, 日本電気泳動学会
- ^ 読売新聞 2018年3月22日 12面。
- ^ メチル化カテキン高含有緑茶のスギ花粉症状軽減効果 食品産業技術総合研究機構、注記:アーカイブの成果情報は、発表されてから年数が経っており、情報が古くなっております。同一分野の研究については、なるべく新しい情報を検索ください。
- ^ 山本(前田)万里, 佐野満昭, 立花宏文「緑茶の抗アレルギー・がん転移抑制因子」『化学と生物』 2003年 41巻 7号 p.442-447, doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.41.442, 日本農芸化学会
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