その音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 06:43 UTC 版)
「ピエール・モントゥー」の記事における「その音楽」の解説
古典から近代音楽まで幅広いレパートリーを誇り、力強く豊かな音楽で世界中のファンに愛された。レコーディングも数多く残されている。またモントゥーはフランス人でありながら、ブラームスを最も敬愛しており、ブラームス晩年の頃に本人の前で演奏をしたことを終生誇りにし、また、常々自分がブラームスに対して失礼な演奏をしているのではないかと心配していたという。ブラームスの作品の中では「ドイツ・レクイエム」の音楽をとりわけ愛し、死の床でも最期までそのスコアを離さず胸に抱えていたという。ロンドン交響楽団との交響曲第2番などの録音を残しているほか、ベートーヴェンなど、他のドイツ音楽にも多くの演奏を残している。フランスにおいてドイツ音楽を得意とした指揮者は、ベルギー人のアンドレ・クリュイタンス、ドイツ系アルザス人のシャルル・ミュンシュら外国系が多く、ユダヤ系とはいえほぼ生粋のパリジャンであるモントゥーは異例に属する。
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