その方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/28 15:19 UTC 版)
体幹の採型…直立の場合、両上肢がギプス巻きの妨げとならないようにする必要がある。大きな装具の型を採る場合、義肢装具士が全ての作業を1人で行うことが困難な為、助手の義肢装具士や看護師などと一緒に協力して採型にあたる。また、助手のものは、石膏ギプスを溶かす微温湯の準備、採型中の患者の体調管理、ギプス包帯をほぐして義肢装具士に渡す役割でもある。体幹の採型では、ラップやストッキネット等で保護しているとは言うものの、石膏ギプスで覆われる部分が広いことから、作業時間が長くなったり、石膏が固まった後の重量、また、特に女性患者の場合は抵抗感が強いことも特徴である。 装具の作製を受ける患者は、予めギプスで汚れないように、採型部位の衣服を脱ぎ、A.ストッキネットで覆う B.ラップで覆うなどの準備をしておく。 装具を作ろうとする部位のサイズを測り(採寸)、数箇所にマーキングを行い、ギプスを切り取る際のラインとして、紐を沿わせておく。 石膏を含ませた『ギプス包帯』を微温湯に浸けて絞り、ほぐしてから巻き付ける。 できるだけ均一のテンションで巻き付ける。 石膏が固まるまで待つ。 石膏が固まったら、紐を引っ張り、カッターナイフでギプスを切り取る。 とれた型をもとに、義肢装具士が型を製作所に持ち帰って義肢・装具が製作される。 上肢の採型は主に椅子に腰掛けた状態で行われる。 下肢の採型は短下肢装具では椅子に腰掛けて行うことが多い。長下肢装具や骨盤付の場合には仰向けに寝て採型したりベッドに座って長座の姿勢をとる場合もある。
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