ザイセーさんに萌えよ
ご存知の方はすでにご存知のはずの件。財務省のウェブサイトで、最近「大臣になった男」という動画が公開されている。財務省サイトの一般向けコンテンツについては、以前から、子ども向けの「ゴーゴー!ふぁいなんす☆タウン」を取り上げたり(これ)、もっと大きい人向けの「財務大臣になって予算を作ろう」ゲームを取り上げたり(これ)したことがあったのだが、Flash系に飽きたらず、とうとうドラマに「進出」したわけだ。財務省おそるべし。予算が余ったのだろうか、などと不謹慎なことを考えてはいけない。財政問題は重要だ。国民の理解を得ようという努力、その熱意は買おうではないか。
しかし、ここで注目したいのはこの動画そのものではない。このコンテンツのトップページ、そして動画の中でも説明役として登場している「ザイセー」さんだ。
この動画には、主人公である「佐藤多一郎財務大臣(25)」と「イワヤマ財政局長」が登場する(余談だが、財務省に「財政局」はない。細やかな配慮である)。ふつうのサラリーマンである佐藤多一郎が上記の「予算を作ろう」ゲームをやっていたら突然財務大臣になってしまって、というなんともなオープニングだが、むりやり財務省に連れて行かれるあたりの描写はなんかテレビドラマっぽい演出。この2人が出てくるのは実写部分だが、実際の説明部分はアニメーションで描かれていて、そこに出てくるのが財務省広報担当の「ザイセー」さん(財務省には「広報課」がないわけだが大臣官房、なんだろうか)。まあ確かに、佐藤-イワヤマコンビで24分間見せられたのではかなわないしな。ベタな展開、わざとらしく説明くさいセリフ、お約束のオチまでまさに「お役所仕事」(いい意味でな)。
というわけで、「ザイセー」さんの出番となる。実物をぜひご覧いただければ。下だけリムのあるタイプのメガネ(アンダーリムっていうらしい)に白ブラウス。足は太め。人の好みはいろいろだが、こういう女教師ふうキャラに萌えちゃう人はきっといるのではないかと想像する(べ、別に自分が好みとかそういうんじゃないんだからね!)。投げやりなネーミングはなんだかなだが(下の名前は何なんだろう?ひょっとして「キキ」とか)、世の中にはひょっとすると変な名前萌えの人もいるのかもしれないし(まさか、あえて狙ったのだろうか)。
とりあえず「ザイセー」でぐぐると、こちらがヒット。「ぼく、オタリーマン。」のよしたにさんの原画だった。納入先は「NTTLS様」とあるから、NTTラーニングシステムズ㈱がMOFから受注したのだろう(これまた余談だが、佐藤大臣は元「LS販売」社員となっている。さりげなくアピール、だな)。原画をもとに3Dを起こして、さらにそれをトゥーンレンダリングで動画にしたらしい。ムダに凝って、とはいうまい。日本の誇る技術だし、「神は細部に宿る」ともいうし。「国債の信認低下」や「金利上昇」に襲われ危機に陥ったザイセーさんを「守ってあげたい」と思わないヲタはいないはず、かどうかは知らないが。
※財務省ウェブサイト「~財政に関する映像資料~大臣になった男」より。
これまでの財務省とはひと味ちがう動きなので、誰がやってるんだろう?と気になる。で、さらにぐぐったら、2007年10月16日付でこんな記事が。
「広報担当に元電通マン 財務省、民間から初」 財務省は15日、広報スタッフとして、電通で企業ブランドの企画立案などを担当していた増田芳夫さん(48)を、同日付で採用したと発表した。
うーむやはり。ここにもD社の影が。まさに「政府をプロデュース。」なわけだ。この方、肩書きは「官房企画官兼広報企画調整官」。任期は2年間だそうな。しかし、「中の人」が48歳男ではちょっとつらい面もある。「ザイセー」さんのような人が実際に財務省にいるのかどうか知らないが、元ミス東大(!)だっていたところだし、いてもおかしくなさそうな気もするので、ここはひとつ、「わが局のザイセーさんコンテスト」を開催して、リアルザイセーさんを探してみてはいかがか。
いやいやしかし。財務省がターゲットにすべきなのは、この佐藤大臣のような20代男性、なのだろうか。財政を圧迫するものの筆頭といえば、社会福祉。とすると、一般論からして、このテーマに関心を持ちやすい女性をターゲットにする戦略が必要なのでは、という気もする。ちょっと前なら「冬ソナ」とかなのかもしれないが、財務省として外国人に頼むわけにもいくまい。ならばこれしかない。
「禁断の官僚BLワールド」。
何せ男性の多い職場。しかも超エリート集団。天才あり、努力家ありの個性派ぞろい。書類まみれの深夜残業と赤じゅうたんの晴れ舞台のコントラスト。そこで繰り広げられる濃密な人間関係。熱血あり。陰謀あり。舞台設定としてこれほど適した職場があるだろうか。何かあってもおかしくはない。見つめ合う佐藤大臣とイワヤマ財政局長。どっちが攻めか想像するだけでもぉ…。
自分の趣味ではないので、これ以上は頭が受け付けない。そっち方向の方にぜひお任せしたい。ともあれ、上記のお2人かどうかはともかく、そういうキャラで「日本の財政が危ないんだ」なんてささやかれたら、ものすごい勢いで財政再建への支持が高まる、かもよ。
…脱線した。まあそんなわけで(どんな)、なかなか趣深い「ザイセーさん」である(何が)。財務省広報のリッチコンテンツ化の動きはさらに加速し…すぎても困るんだが、まあがんばっていただきたい。というか、設定じゃなくて、説明自体をもっと面白くできないのかな?見てほしいのはそっちだろうに。
次回作は「ぼく、オタ官僚。」、なんてどうだろうか。なぜかkanryoさんを思い出しちゃうんだが、あの方はどうなんだろう?
「腐女子官僚」というジャンルもありうるんだろうか。もしいたら、職場をパラダイスみたいに見てるかも。
ザイセーさんとお近づきになりたい方はまずこちらから。めざせ国家I種!
動画による説明という意味で、この作品はなかなかなものだと思う。こういう勢いで財政危機を説明してみたら。
※2008/2/29追記
kanryoさんにピックアップしていただいた。勝手にネタにして申し訳ないのだが、逆にご親切にもご教授いただいた。官僚BLはすでに存在する!と。どれどれとみると、警察関係が多いのだが、おおしっかり「もふもふ」もあるではないか。ぜひ公式コンテンツ化計画を平成20年度予算にてお認めいただきたい。その他「ざいむたん」というのもあるそうで、おおそっち路線もあるか。コメント欄でわいわいやってるあたり、皆さんノリノリである。この勢いで、ザイセーさんの同人ものが次のコミケに出てくるのではないか、と期待をこめて予測しておく。
The comments to this entry are closed.
Comments