心理学 / Psychology

ある特定の何かに対して激しい不安を感じる「限局性恐怖症」。このほど発表された研究によると、クモ恐怖症の治療が高所恐怖症の治療にも役立つ可能性があるという。

米国の研究チームたちが、強迫性障害（OCD）を抱える患者の脳に、強迫観念と関連した神経活動に反応して電気刺激を与える装置を取り付ける試みを実施した。ほかの患者に適応できるかまだわからないが、この患者自身の症状は大幅に改善しているという。

誤情報の存在を事前に認識しておけば、本格的な“本格的なウイルス”に遭遇したときに騙されないで済む。「プレバンキング」と呼ばれるこの手法は現在、ゲームやYouTube広告などを使って展開されている。

美術館の絵画作品を見た人間と人工ニューラルネットワークが、ほとんど同じ絵を「記憶に残る」と答えたという研究結果が発表された。これらの作品に共通するものを探れば、脳が何に引きつけられるのかがわかるかもしれない。

ChatGPTなどの会話型AIに恋愛や人間関係のアドバイスを求める人が増えている。けれど、AIの回答が人間らくしく見えたとしても、AIはその人のことを本当に理解して答えているわけではない。ニューヨークを拠点にする心理学者のサラ・ガンドルが、カウンセリングで患者たちと向き合った経験から綴る。

自分が夢の中にいることを自覚し、時には夢を思い通りにコントロールできるという「明晰夢」。信じられないような話だが、訓練すれば多くの人が見ることが見ることができるようになる、と専門家は語る。

残虐な事件が起きると、必ずと言っていいほど取り上げられるのが犯罪者の精神状態だ。これを説明するために専門用語や心理テストの結果が用いられるが、これはわたしたちが犯罪者のことを理解するためではなく、犯罪者が自身のことを理解するために使われるべきだと専門家は指摘する。

人間の脳で起こる「忘れる」という行為を教えることで、心を読み解くAIのアルゴリズムはその精度を大きく上げられるだろう。機械学習を今後も賢く進化させるために、いまこそ心理学の助けが必要だ。

ソーシャルメディアで常にオンラインの状況にいると、慢性的なストレス要因になる可能性がある。こうした状況から身を守るためにも、そろそろ何らかの予防的な措置が必要かもしれない。

実際に起きた連続殺人を扱ったNetflixのドラマ「ダーマー モンスター：ジェフリー・ダーマーの物語」が波紋を呼んでいる。犯罪被害者から批判が寄せられるなか、こうした凶悪犯罪をコンテンツとして“消費”することの是非が改めて問われている。

コロナ禍における在宅勤務の浸透でヴィデオ会議が増えるなか、画面に映る自分の外見を気にして皮膚科や美容外科を訪れる人が急増している。「Zoom異形症」とも呼ばれるこうした症状に、わたしたちはどう対処すればいいのか。

アプリを毎日使うことで、性格を変えることはできるのか──。 1,500人以上を対象に3カ月にわたって実施された研究の結果がこのほど発表された。研究結果によると、どうやらアプリで性格を“変える”ことは可能なようだが、いくつかの制約もある。