この話しはある男のフルマラソンへの挑戦の物語である。
辛い・・・。
辛い・・・。
辛い・・・。
何故僕は走ってるんだろう。
こんな苦しい思いまでして何故ゴールに向かってるんだろう。
ゴールの先には何かあるような気がするけど、それが何かはわからないし、それが僕にとって何の価値があるのか今はわからない。
でも、足は自然と動いてゴールに向かう。
その足を止めようとはしないけど・・・苦しい。
ただ、ただ走る。
歩いてはダメなような気がする。
だから走る。
無我夢中に走る。
辛いけど走る。
遠くから僕を励まし続ける声が聞こえる。
その声に応えるように走る。
僕はひたすらゴールを目指す。
もう何も考えられない。
自分の息遣いと足音を聞きながら走る。
11月5日。
LINE。
「さぁ、帰る準備します。」
「自分で自分に感動できるフィニッシュを!!」
「ありがとう。まーちゃんも30Km頑張ってね。」
「ありがとう。しょーちゃんも楽しんでね。」
「はーい!!」
そんなやり取りをまーちゃんとした。
さぁ、明日は本番である。
準備は万端。
明日の為にトレーニングも積んできたし、それが自信に変わる程には走り込んだ。
足は痛みもなく明日の大会で走る気満々の状態。
この1週間は食事にも気を付け、前半は炭水化物を抜き後半に沢山の炭水化物を身体の中に入れた。
これでレース中のエネルギーは大丈夫。
一度炭水化物を身体から抜くことにより、次に入ってきた炭水化物を身体は溜め込む。
その炭水化物はグリコーゲンへと変化し走ってる間のエネルギー源となる。
そこまで準備した。
自分では、やる事はやった気でいた。
11月6日。
大会当日の朝は凄く気分よく起きる事ができた。
事前に準備した朝食を取り、トイレも行き準備万端でさっちゃんと家を出た。
今回の目的地は淀川の河川敷。
最寄りの駅は守口駅。
地下鉄で40分程。
乗り込んだ電車には徐々に大会に出ると思わしきランナーの数が増えてきた。
「大会に出る人増えたね。」
少しづつ緊張してきた僕は無駄にさっちゃんに話しかけてみた。
その時、さっちゃんが隠れるようにスマホを覗き込んでいるのに気が付く。
「何してるの?」
「何でもない。」
気にはなったが初マラソンへの緊張の方が勝り軽く流すことにした。
そんなやり取りをしてるうちに電車は守口駅へと滑り込んでいきホームへと到着。
駅を出るとそこには大会に参加のランナー達がうごめいていた。
凄い人数である。
その人々に着いていきスタート会場となる河川敷に到着した。
そこには10000人以上のランナーが。
僕ははやる気持ちを抑えながらまずはトイレへ。
トイレから出ると幸ちゃんの元に戻るべく歩いていると・・・。
ん?
さっちゃんが誰かと話している。
それは・・・。
こんにちは!!
taroです。
ここからは小説風のお話は終わって僕が進めます。
いやー、ビックリしましたよ。
トイレから帰ってくるとそこにはいるはずの無い
ベアちゃんパパが居るんだもの。
だって、前日までは荒川の30Kmランに出るって。
僕と同じ時間に一緒に走りたいからって。
確かに結果的には一緒に走ったけど(;^_^A
この赤いウエアーの人が
ベアちゃんパパ。
僕が「あれ?30Kmは?」って聞いたら「知らないよ。」って。
だから、僕の応援にわざわざ大阪まで来てくれたんだと思ったら・・・。
申し込んだとか言ってるし。
なに?何に申し込んだの?
この大阪・淀川市民マラソンに申し込んだって。
この時点で僕の思考はパニック(´・ω`・)
どうも僕がこの大会に申し込んだ時点で一緒に申し込んだって。
それから僕以外の周りを巻き込みながら僕には内緒のサプライズが5ヶ月間も進行。
さっちゃんも内緒にしてきた。
本当に凄いよね。
嬉しすぎて涙が出たよ。
そんなこんなでサプライズ大成功!!
プラカードを持った人は出てこなかったけど、なんか気持ちいいぐらいに騙された僕はなんか爽やかな気持ちになったよ。
ベアちゃんパパは仮装して僕と一緒に走ってくれるみたい。
それがこちら。
お股が完全に隠れてるけど大丈夫?って思うけど、ここは僕より実力が大分上の
ベアちゃんパパ。
結果的には問題なく走れてた。
凄い(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
ここにクマ友のはたチャンも合流。
さっちゃん、べあちゃんママ、はたチャンと強力な応援軍団誕生!!
しっかり応援してね(^◇^)
ベアちゃんと太郎も応援よろしく!!
って、優雅に名簿見てるし(^▽^;)
さぁ、スタート!!
僕にとっての初フルマラソンスタート!!
準備も完璧のはず・・・。
補給食その他もこんなに持って走ったよ。
この写真は種類を表したたけで、もう少しコンパクトにしたりさっちゃんに預けて後で受け渡ししたりとかしたんだけどね。
走ってる最中のお話をすると・・・。
前半は絶好調!!
この日は5時間切れればいいかなって思って走ってたから、1Kmは6:45~7:00(分)ぐらいでいいんだけど、気が付くと6分前半。
いやー、調子いいね(*'▽')
でもこれは後半のエネルギーまで使ってるんだよね。
だから後半は・・・ダダ落ち。
マラソンで魔の30Kmと言われる後半はタイムが落ちる落ちる。
頭の中ではネガティブ祭りが絶賛開催中!!
歩きたい・・・止まりたい・・・寝たい・・・。
でも、
ベアちゃんパパの応援のおかげで1度も歩かずに進めた!!
ありがとう、
ベアちゃんパパ!!
残り1Km近くになるとQちゃん(高橋尚子)がハイタッチしてくれたんだヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
思わず涙が出そうに。
走ってきて良かった。
さぁ、念願のゴールだ!!
DJの「たろうさん、がんばれ!!さぁ、ゴールだ!!」の声に後押しされて・・・。
ゴール!!タイムは5時間15分。
5時間切りはできなかったけど・・・最高!!
完走証を手に記念撮影。
そして・・・。
そして・・・。
僕の大親友とフィニッシャータオルとともに記念撮影!!
ありがとう、
ベアちゃんパパ!!
ありがとう、ベアちゃんママ!!
ありがとう、はたチャン!!
ありがとう、応援してくれた皆さん!!
そして・・・この5ヶ月の間、色々協力してくれたさっちゃん。
感謝してます。
終わり。