夕闇の手招きに従い坂道を上がる
二つの影は角を左へ行くようだけれど
行くべき道が果たしてあるのか、
それともただ歩くことが目的なのか?
そのすぐ脇、石に腰を下ろした男は
手のひらの光る地図を見つめる。
目に映るのは世界か、それとも自分か。
答えを求める彼の静けさに、街は無関心。
そこへ現れるもう一つの影。
軽やかなステップがリズムを刻み、
彼女には、すでに出口ば見えてるかのように、
歩くテンポはクレッシェンドしているかのようだ
都会の迷路の中でそれぞれの影たちは、
迷いながらも、すれ違い交差しながら
迷路を抜ける道筋を
それぞれの地図に描いている。
迷路を抜ける道筋は、すでに足元に
あるのかもしれないし、
無いのかもしれない。
無いのかもしれないし、
あるのかもしれない。
==この写真について==
迷路を抜ける道筋はあるのかどうか?あってもただ気が付かないだけなのか?その前に正しい道筋なのか、間違った道筋なのか、とりあえず、コーヒーでも飲みながらこんな思考の迷路で迷ってみましょう。