Storytelling

写真と言葉たち

未来を変える一歩

女性同士ではあっても、国籍も年齢も異なる三人が偶然に足並みが揃いました。確かにこれは偶然の出来事かもしれません。でも、どんな奇跡でも最初はこのような偶然から始まった事なのではないでしょうか?


未来を変えるのは、誰かじゃなく、この一歩ずつを重ねる私たち。

一人目の心の声


「どのショーウィンドーにも、私たちが手にしたい未来が映っている。でも、簡単に諦める事は無い。こんな小さな一歩でも、進み続ければ景色は変わるはず。」


二人目の心の声


「昔は私なんて何も変えられないと思ってた。でも、自分で選んだ道を歩くことで、ようやく少しずつ自分らしく生きられる気がしている。」


三人目の心の声


「他人と足並みを揃えることに意味なんてないって思ってた。でも、同じ想いで繋がる瞬間も悪くないと思えた。」


ショーウィンドーに映るのは、「なりたい自分」への問いかけだ。
不思議なことに、今だけは三人が同じペースで歩き出している。
その足並みには、確かな未来への予感が宿っている。


「この一瞬は単なる偶然ではなく、何かが始まる奇跡と言いたい。」


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見えないメッセージ

祝日の静かな商店街、
黄色に白の文字、かすむ看板の下、
一人の女性が立ちすくむ。
スマホに集中するその姿は、
まるで見えない境界に立つ守護天使の様だ。


自転車が通り過ぎる、
スピードの早さにシルエットが揺れる。
風が少し巻き起こるが、
彼女は気にする様子もなく、
指先で画面を滑らせている。


その頭上、小さなパラボラアンテナが
静かに空を仰いでいる。
その時、ふと分かったことがある。

彼女は待っていない。
彼女は探していない。
彼女はそこにいるだけで、
世界のノイズを受け止め、
新たな調和を見出そうとしているのだ。


ぼやけた看板も、ブレた自転車も、
彼女の周囲に映る全てが、
パラレルワールドの中のストーリーを
語ろうとしている。


彼女のスマホはただの窓、
その指先が奏でるリズムは、
人知れぬ答えを導くコード。
パラボラが空を見上げるように、
彼女の存在そのものが、
何か見えないメッセージを受信し、
また発信している。


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街路に交わる二つの影

トワイライトの街は曖昧に揺れて、
街灯の光が切り取る影が交差する。
スマホを握り、指示に従う彼女の足取りは、
未来への小さな地図を辿るように確実だ。


その時、横断歩道を駆け抜ける男が、
脇に大きなバッグを抱え、
彼女とすれ違いに脇道へ消えていく。
無言の背中はまるで風のように、
彼女の存在から遠ざかるためのものだったのか。

けれど、二人は互いに気づきもしない。
同じ街を共有しながら、
それぞれの行き先に向かって進むだけ。
赤の他人、共通点はその軌跡の交わる一点だけ。


(リフ)
すれ違いは交差点の宿命、
逃げる背中も進む足音も、
目的地へ向かう幻影たち。


==この写真について==


この二人はそれぞれの行き先が違う他人の関係だけれど、もしかしたら、未来のどこかで再び出会う事もあり得ます。もちろん、その可能性は限りなく0に近い訳です。でも、もし今後どこかで二人が再会したとしたら、それは今回のすれ違いがその前触れだった事になる訳で、それは正に運命の出会い、奇跡の出会いとなるのでしょう。なので、二人に再会するようにテレパシーを送ってみましょう。そうするとそのテレパシーが反射して、あなたに何か不思議な出会い事が起こる事を予言致します。


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思考の迷路

夕闇の手招きに従い坂道を上がる
二つの影は角を左へ行くようだけれど
行くべき道が果たしてあるのか、
それともただ歩くことが目的なのか?


そのすぐ脇、石に腰を下ろした男は
手のひらの光る地図を見つめる。
目に映るのは世界か、それとも自分か。
答えを求める彼の静けさに、街は無関心。

そこへ現れるもう一つの影。
軽やかなステップがリズムを刻み、
彼女には、すでに出口ば見えてるかのように、
歩くテンポはクレッシェンドしているかのようだ


都会の迷路の中でそれぞれの影たちは、
迷いながらも、すれ違い交差しながら
迷路を抜ける道筋を
それぞれの地図に描いている。


迷路を抜ける道筋は、すでに足元に
あるのかもしれないし、
無いのかもしれない。


無いのかもしれないし、
あるのかもしれない。


==この写真について==


迷路を抜ける道筋はあるのかどうか?あってもただ気が付かないだけなのか?その前に正しい道筋なのか、間違った道筋なのか、とりあえず、コーヒーでも飲みながらこんな思考の迷路で迷ってみましょう。


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光の雨が街路を染める夜の歌舞伎町

光の雨が街路を染める夜の歌舞伎町
その真ん中で立ち止まったまま、
夢中でスマホにをしている女性がいる。


きっと何か特別な人とメールでもしているのだろうか?
沢山の人が行きかっているのにかかわらず、
きっと彼女にはそんなことも全く気にせず
自分だけの世界に浸っているわがままな女王の様だ。

沢山のお土産を携えた旅行者のグループが、
近づいてきた。


どうやら、彼らは立つ尽くす彼女に
気が付き、彼女に敬意を表するかの如く、
歩く方向を少し右に寄せて彼女を交すらしい。


まるで、異国の輝く月を尊び、
軌道を修正する潮のように。


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沢山の人が行きかう夜の歌舞伎町のこの一瞬、それぞれの人たちはそれぞれの世界に没頭するヒロインたちだ。彼らの無言のストーリーに耳を傾けてみませんか?ほら、テレビばかり見ていないで、静止画も面白いですよ。ここからあなたも自分だけのストーリーを見つけたらいかがでしょう?


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