【障害者雇用に積極的に取り組む草分け的な企業が、テレビで紹介されていた。全従業員74人のうち54人を知的障害者が占める。勤続50年を迎える婦人の笑顔が、とても印象的だった。誰もが仕事に誇りを持ち、輝いている▼なぜ、こんなに仕事に熱心なのか。同社の会長はある日、その答えに気がついた。“幸せ”を感じるために必要なのは、「人に褒められる」「人の役に立つ」、そして「人に必要とされる」こと――。いずれも、「働く」ことで自ら得られる喜びだった▼キューバ共和国の“精神の父”ホセ・マルティは、「人の役に立つ喜びにまさる喜びを、私は知らない」と述べている。自分のための幸せだけではない。“人の役に立つ”ことから得られる“幸せ”が大切だ▼他人や社会とのかかわりの中で、今の自分にできることは何か。その何かに挑戦してみる。それは、何倍にも輝きを増して、自分に戻ってくるはずだ。“人に必要とされる人”とは、そういった小さな努力を、繰り返し、積み重ねていく人のことを言うのではないだろうか ▼人のため、地域のため、未来のために、祈り、歩き、人と会い、人と語る。そこにこそ、「歓喜の中の大歓喜」(御書788ページ)が得られるにちがいない。】(名字の言 2008.11.14) ↓クリック応援よろしくお願いします m ( __ ) m