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自満ブログ

自己満足のブログ、略して自満ブログ。 どうやら自満のために生きている筆者のブログ

書評ではないのだが・・・  

『王安石』(中公文庫/佐伯富著)
王安石


中国「宋」代と言えば、「水滸伝」の背景となった時代。
『官を得んと欲すれば、人を殺し火を放って招安を受く』
(この時代、兵が弱体化したため、手ごわい盗賊の類をそのまま軍に編入した)
また、民もそうならざるを得ない社会であった。
そんな時代に現れ、社会改革を断行した人物。
それが王安石。

『夫(そ)れ中人の上に出ずる者は窮すると雖(いえど)も君子たるを失わず。
『中人の下に出ずる者は泰(ゆた)かなりと雖も小人たるを失わず。
『ただ中人は然らず、窮すれば則(すなわ)ち小人となり、泰かなれば君子となる。
『計(はか)るに、天下の士は中人の上下に出ずる者は千百にして十が一なし。
『窮しては小人となり、泰かにして君子となる』
そんな認識のもと、当時の制度が民を苦しめている現実を凝視し、
口やかましいだけの旧法党の反対に逐一反論し、新法を行なった。

その王安石の改革の内容と、よって来たる時代背景が十分に描かれているのが本書。
学者の書いた本という性格上、決して読み易い本ではないかもしれない。
しかし、王安石の改革の精神が伝わってくる絶好の書。

中国にはすごい人物がいるもんだ・・・

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