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【映画】『ザリガニの鳴くところ』(2022年)容疑者は湿地で育った少女!彼女は湿地にいつかは別れを言うのだろうか? | ネタバレあらずじと感想

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◆映画『ザリガニの鳴くところ』の作品情報

【英題】Where the Crawdads Sing

【監督】オリヴィア・ニューマン

【脚本】ルーシー・アリバー

【原作】ディーリア・オーウェンズ『ザリガニの鳴くところ』(早川書房)

【出演】デイジー・エドガー=ジョーンズ、テイラー・ジョン・スミス他

【配給】ソニー・ピクチャーズ リリーシング、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

【公開】2022年

【上映時間】126分

【製作国】アメリカ

【ジャンル】ミステリー

【視聴ツール】Netflix、吹替

◆キャスト
カヤ・クラーク:デイジー・エドガー=ジョーンズ
テイト・ウォーカー:テイラー・ジョン・スミス
チェイス・アンドリュース:ハリス・ディキンソン
ジャンパー:スターリング・メイサー・Jr.
ミュリエット(ミス・ミュリ):マイケル・ハイアット
トム・ミルトン弁護士:デヴィッド・ストラザーン

◆ネタバレあらすじ
映画『ザリガニの鳴くところ』のネタバレが含まれています。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

本作は、ディーリア・オーウェンズのベストセラー小説を原作とした映画です。物語は、1950年代から1970年代にかけてのアメリカ南部、ノースカロライナ州の湿地帯を舞台にしています。主人公のカヤ・クラークは、幼い頃から自然と共に生きてきた孤独な少女です。彼女の家族は次々と彼女を置いて去ってしまい、カヤは一人で湿地帯の自然の中で成長していきます。
カヤは「マーチ・ガール」や「沼の女の子」として地元の人々から呼ばれ、奇妙で孤立した存在として見られています。彼女は学校にも行かず、ほとんどの時間を湿地帯で過ごし、その豊かな生態系を学び、自らの知識を深めていきます。カヤの唯一の友人は、彼女に食料や日用品を提供する地元の店の所有者であるジャンパーとミュリエット夫婦です。
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物語の大きな転機は、カヤが青年テイト・ウォーカーと出会うことです。テイトはカヤに文字の読み書きを教え、彼女の知識をさらに広げます。
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二人は次第に心を通わせていきますが、テイトは学業のために町を去らなければならず、カヤは再び一人ぼっちになります。
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テイトの不在中、カヤは地元の青年チェイス・アンドリュースと出会います。
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チェイスはカヤに興味を示し、二人は恋愛関係になりますが、チェイスには隠された一面がありました。彼は他の女性と婚約しているにもかかわらず、カヤとの関係を続けていたのです。やがて、チェイスの裏切りが明らかになり、カヤは彼との関係を断ち切ります。
物語は突然の事件によって大きな展開を迎えます。チェイスが湿地帯で遺体となって発見され、カヤは殺人容疑で逮捕されるのです。カヤの無実を証明するために、地元の弁護士トム・ミルトンが彼女の弁護を引き受けます。裁判の過程で、カヤの孤独な生活や彼女が受けた社会的な偏見が明らかにされていきます。
裁判の結果、カヤは無罪となり、再び自由の身になります。物語の最後には、テイトがカヤの元に戻り、二人は共に新しい生活を始めます。カヤは湿地帯の自然を愛し続け、その知識を活かして本を執筆し、自然科学者としての人生を歩むことになります。

◆考察と感想
本作は、人間の孤独や愛、そして自然との共生を描いた感動的な物語です。カヤの強さと繊細さ、そして彼女が経験した困難を乗り越える姿が観客の心に深く響きます。映画は、美しい湿地帯の風景と共に、カヤの内面的な成長と変化を繊細に描き出しています。
カヤの物語は、彼女の周囲の自然環境と密接に結びついています。湿地帯の動植物や季節の変化が彼女の心情とリンクし、観る者に強い印象を残します。彼女が経験する喜びや悲しみ、そして最終的に見つけた愛と平和が、映画全体を通じて描かれています。
本作は、人間の本質や社会的な孤立、そして自然の美しさと力強さを再認識させてくれる作品です。カヤの物語を通じて、我々は自分自身や他者、そして自然との関係を見つめ直すことができると思います。本作は、その深いテーマと美しい映像で、多くの観客に感動と啓示を与えてくれる作品です。
観て心が洗われる感情になりました。




評価点   94点
お薦め度  96点


2022年  126分  アメリカ製作

 
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