fc2ブログ

映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

【映画】『ジュラシック・パークⅢ』(2001年)人類は恐竜を蘇らせた!これは神に対する冒とくか?それとも・・・ | ネタバレあらすじと感想

20230422124422.jpg

◆映画『ジュラシック・パークⅢ』の作品情報

【原題】Jurassic Park Ⅲ

【監督】ジョー・ジョンストン

【脚本】ピーター・バックマン、アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー

【原作】マイケル・クライトン

【出演】サム・ニール、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ他

【公開】2001年

【上映時間】94分

【製作国】アメリカ

【ジャンル】SF

【視聴ツール】U-NEXT、吹替

◆はじめに
本作は、スピルバーグ監督からジョー・ジョンストンに代わりスピルバーグは、製作総指揮に代わっています。何がどう違うのかは観た感じでは分かりませんが、ジョー・ジョンストン監督は、「VFXアーティスト」と言う肩書が有るので、視覚的に凄いのを魅せてくれていたんだと思います。ずっと同じ監督で製作するのも良いですが、こうした別の能力に秀でた方が監督になって指揮を取ってくれたのは何かしら良い面も有ったんだろうと思います。
本作品でも登場の恐竜ですが、クローンを作るのは、なまじできないことはないと思います。もう、世界のどこかで秘密裏にできていたりして・・・

◆あらすじ
前作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』から4年後。恐竜達を生み出してきたサイトBことイスラ・ソルナ島はジョン・ハモンドの尽力により、恐竜の自然管理保護区域に指定されると同時に人間の立ち入りが禁止となっていました。その島の付近をパラグライダー体験を行う1隻のボートの姿がありました。
8年前のジュラシック・パーク事件からすっかり注目を浴びているアラン・グラント博士(サム・ニール)でしたが、相変わらず本業である化石発掘は資金難に陥っていました。ある後援会でジュラシックパークの恐竜について質問されたグラントでしたが、彼にとって8年前の体験は忌まわしい恐怖の記憶であり、そもそもこの島の「恐竜」たちは、あくまで恐竜の血を吸った後に琥珀に閉じ込められた蚊から抽出されたDNAと、両生類などの現生の他種の生物達のDNAを融合させて人為的に生み出された「キメラ生物」に過ぎず、決して恐竜そのものではないと切り捨ててみせました。また、以前は好きだった恐竜も、当時の恐怖の体験から決してそうではなくなってしまっていました。その後、モンタナ州で発掘中に"カービー・エンタープライズ"の社長を名乗るポール・カービー(ウィリアム・H・メイシー)とその妻のアマンダ(ティア・レオーニ)と出会い、そこで彼らから2人の結婚記念日に恐竜を空から見たいので、イスラ・ソルナ島の上空を回るツアーのガイドして欲しいと依頼されます。当初は恐竜達のいる島へは二度と行かないと頑なに拒否していましたが、島には絶対に着陸しないことと望むがままの報酬を与えるという条件に心が動き、助手のビリー(アレッサンドロ・ニヴォラ)と共に同行することに決めます。飛行機の中にはカービー夫妻と共にポールの部下のユデスキー(マイケル・ジェッター)、ナッシュ(ブルース・ヤング)、クーパー(ジョン・ディール)が同乗していました。何事もなく島に辿り着いたところでグラントはガイドを始めるも、全員彼のガイドは聞かずに着陸のスタンバイを始めます。当初の話と違うことに戸惑いを覚えた彼はポールを問い詰めるも後ろからクーパーに殴られて気絶、その間に着陸されてしまいます。アマンダを筆頭に単独行動を始めたメンバー達にすぐに飛行機に戻るよう指示するも、既に遅かったのです。巨大な肉食恐竜の咆哮が響き渡り、以前の事件からティラノサウルスのものかと思われたその声はグラントが知る恐竜の咆哮音ではなく、ティラノサウルスよりもさらに巨大で危険な肉食恐竜・スピノサウルスの存在を知ることになります。
スピノサウルスの襲撃に遭い離陸は失敗した上、クーパー・ナッシュと次々に仲間が食い殺されていきます。スピノサウルスから必死で逃げる一行でしたが、今度は前方からティラノサウルスに遭遇してしまいます。幸か不幸か、対峙した2頭の巨大肉食恐竜同士は一行そっちのけで死闘を始め、その間にどうにか逃げる事が出来ました。
20220616160558.jpg

闘いはティラノサウルスの先制攻撃の噛み付きを凌いだスピノサウルスが、体格差と大きな腕を利用してティラノサウルスの首をへし折って勝利を収めます。とりあえずの安全が確保できたところで、グラントはポールを殴りつけて事の真相を白状させました。カービー夫妻の本当の目的は結婚記念日のレクリエーションではなく、一人息子のエリックを救出することでした。2ヶ月前にイスラ・ソルナ島付近でアマンダの友人とパラグライダー中に行方不明になったといいます。しかも2人は一昨年離婚していました。アメリカ大使館やコスタリカ政府にエリックの救出を要請するも飛行・上陸は禁止されているとの事で埒が明かず、やむ無く自身らで島に直接出向くことにしたと白状します。そこで、恐竜の島に世界で1番詳しいであろうグラントを呼び出したのです。ところが、グラントが8年前の事件で訪れたのは「サイトA」にあたるイスラ・ヌブラル島であり、「サイトB」のイスラ・ソルナ島へは一度も足を踏み入れたことなどありませんでした。2人の無責任で身勝手な行動、更には約束の報酬すら実際は支払われる望みがない事が分かり、完全に呆れ果てたグラントとビリーは島からの脱出の準備を始めます。カービー夫妻はエリックを見つけ出すまで島を出る気はないと頑なに拒否しますが、8年前の当事者であるグラントから恐竜を甘く見るなと言わんばかりの警告を受けます。「息子さんを探すのはあなた方の自由だ。私達と共に行動するのもよし。どちらにせよ、生きて帰れるだなんて思わない方がいい。」
body_163805.jpeg

荷物をまとめて出発してから数時間後。パラグライダーが墜落した跡を発見して、アマンダは泣き崩れます。ポールがそれを慰めるのですが、ここで予想だにしなかった緊急事態が起きてしまいます。墜落場所のすぐ傍にあったのは巣営地。しかも、1つや2つどころではない夥しい卵の数々。見覚えのあるその姿にグラントは戦慄します。これはヴェロキラプトルの卵だ。完全管理されていた8年前のサイトAとは違い、サイトBのヴェロキラプトル達は自然繁殖していたのです。危険な記憶が鮮明に蘇ったグラントはすぐにここから離れるよう指示します。

Jurassic-Park-3_1-2-1280x720.jpg

歩いて数時間で巨大な廃墟に辿り着きます。そこはまさにハモンドのジュラシック・パーク計画の中枢とも言える、恐竜生成工場の跡地でした。そこで一行はヴェロキラプトルの襲撃を受け命からがら逃げ出すのですが、ユデスキーがヴェロキラプトルに捕まり殺されてしまいます。一行と逸れたグラントもヴェロキラプトルの群れに囲まれて絶体絶命のピンチかと思いきや、何者かがガス手榴弾を放り投げてヴェロキラプトル達をひるませグラントを救います。彼を救ったのは、なんと自分たちが探していたエリックでした。年端も行かぬ少年が2ヶ月も恐竜達の棲む島で生き抜いてきたことにグラントは動揺を隠せませんが、エリックは乗り捨てられたトラックの荷台に身を隠しながら生き延びており、採取したティラノサウルスの尿を利用してヴェロキラプトルなどの小型肉食恐竜を寄せ付けなかったと語ります。ただし、ティラノサウルスの尿もさらに強大なスピノサウルスには効果がないと言います。夜が明けて離れ離れになっていた一行は合流しましたが、家族の再会を喜ぶ時間もなく再びスピノサウルスに襲撃されます。命からがら逃げ出したのも束の間、ビリーの様子がおかしいことを問い詰めたグラントは、ビリーの鞄の中からヴェロキラプトルの卵が出てきたことに困惑します。そして、ヴェロキラプトルが自分達を襲撃してきた理由が闇雲ではなく、盗まれた卵を取り戻す為であったと知ります。ビリーもグラントと同じく研究の資金難に陥っており、卵をインジェン社に売りつけることで更なる研究費用を得ようと画策していたのです。完全にビリーに失望したグラントは卵を放棄しようとしました。ですが、もしもまたヴェロキラプトルが襲ってきたら?と考え、放棄をやめます。
かつてインジェン社が使ったものと思しきボートが川に係留されているのを確認し、ボートの元へと霧に包まれた廃墟を進む一行。ですが、グラントは廃墟の作りとその作りに適した生物が頭を過り戦慄しました。そんな暇も与えられず、一行は霧の中から現れた翼竜プテラノドンの群れの襲撃を受け、巣へと連れ去られたエリックを救うためにビリーが犠牲となってしまいます。そこは、プテラノドン専用の巨大な鳥籠状の檻だったのです。
グラントは、失望のあまりビリーに「お前はここを造ったインジェン社の連中と何ら変わりない」と叱責したことを後悔します。海岸を目指すべくボートを駆り出してしばらくして、またしても一行は川の中から現れたスピノサウルスの襲撃に遭います。ボートが破壊され沈没する中、グラントはポールが持参していた衛星電話を使って、かつての相棒で元恋人のエリー(ローラ・ダーン)に辛くも電話をかけ、サイトBにいることを告げます。1人ボートから脱出に成功したポールは自ら囮りになりスピノサウルスをおびき寄せます。その最中にグラントが撃った閃光弾とボートのガソリンが引火し、スピノサウルスの撃退に成功します。
休憩した一行は海の波音を聞きつけ海岸へと足を急がせるも、そこにはヴェロキラプトルの群れが一行を待ち伏せしていました。卵を彼らの元へ返せば助かるかもしれないと考えたグラントは、アマンダに卵を差し出させ、その隙にかつてビリーがヴェロキラプトルの発声器官の化石で作った笛を吹きます。するとヴェロキラプトル達は何かに答えるかのような反応を見せて卵を咥えて去って行きました。ほどなくヘリコプターのローターらしき音が聞こえてきました。その音の先に現れたのは、グラントとの通話から事情を察したエリーが夫の伝言で救出のために呼び寄せたアメリカ海兵隊でした。
ヘリに乗り込むと、そこには死亡したと思われていたビリーが重傷を負いながらも先に救出されていました。グラントはビリーとの再会を喜び、同時にカービー一家にも絆が戻ります。そして、ヘリで帰路に着いた彼らのすぐ横を檻から脱走したプテラノドン達が新しい世界を求めて滑空して行きました。

◆所見
3作ともなると、面白くなくなると言うのが続編もののサガですが、本作品はそうではなかったように思います。むしろ、前作、前々作の内容を踏襲しつつも、内容はかなり僕らを引き付けるものが有りました。
ただ、どうしても人と恐竜と言った対立構造が有りますので、作品に限界が有るなとも思います。どうやっても、会話ができる訳が無いし、人間は恐竜のことを知りたいわで、共存はできないのです。
本作品の先に、まだ幾つかの作品が群れていると考えると楽しみと言うか、内容がドラスチックに激変する等有りえないので、ハッピーエンドだけを期待しています。





評価点   85点
お薦め度  88点


2001年  94分  アメリカ製作

 
↓↓↓応援をお願いします。ポチっとな♪♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

にほんブログ村
関連記事
æ›´æ–°é †
★★★★