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映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

【映画】 『エスター』 子供の仮面を被った悪魔か?ゾンビか何かのようになかなか死なない女の子がこの上ないくらい怖い! | ネタバレあらすじと感想

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本作品は、監督がジャウム・コレット、出演はヴェラ・ファーミガ、イザベル・ファーマン、ピーター・サースガードなどで固められています。監督は、他に『フライト・ゲーム』や『ロスト・バケーション』、『トレイン・ミッション』などなどで、僕の好きなリーアム・ニーソンを起用した作品を多く作っています。多分、僕はこの監督の扱うテイストが好きなんだと思います。出演のヴェラ・ファーミガは、デンゼル・ワシントン主演の『デンジャラス・ラン』などにも出ており、顔見知り感覚で本作品を観てしまいました。それと、こちらもリーアム・ニーソン主演の『トレイン・ミッション』にも出演していました。アメリカの映画の世界も広いようで狭いのかも知れないです。

本作品のあらすじですが、

かつて3人目の子供を流産したケイト・コールマン(ヴェラ・ファーミガン)は、家族との幸せな日々を送りながらも心の傷が癒える事はありませんでした。
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状況を改善するため、彼女とその夫ジョン(ピーター・サースガード)は孤児院を訪ね、エスター(イザベル・ファーマン)という9歳の少女を養子として引き取ります。エスターは少々変わっていますが、しっかり者で落ち着いており、すぐに手話を覚えて難聴を患う義妹マックス(アリアーナ・エンジニア)とも仲良くなります。
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一方で、義兄ダニエル(ジミー・ベネット)はエスターのことを歓迎していませんでした。

共に暮らし始めると、エスターは謎のこだわりや習慣を持っていることが明らかになっていきます。加えて、ダニエルが傷つけてしまい苦しんでいる鳩を石で叩き潰すなど、不気味で攻撃的な一面も見せ始めていきました。

ある晩、エスターにジョンとの性行為を見られたケイトは、彼女に行為の意味を「愛を表現しあう」と説明しますが、エスターからは冷たく「知ってる、ファックでしょ」と返され、彼女に不信感を抱きます。弾けないと言っていたピアノを完璧に弾くエスターを見たケイトはさらに不信感を募らせますが、エスターを信じるジョンはケイトに反発し、2人は口論になってしまいます。

そんな中、夫妻のもとに孤児院からシスター・アビゲイル(CCH・パウンダー)が訪ねてきます。彼女曰く、エスターが以前いた学校では喧嘩や泥棒騒ぎ、事故の現場には必ずエスターの姿があり、彼女が住んでいた家と家主である親類も放火によって失われたのだと言いました。3人の会話を聞いていたエスターは、ジョンの書斎からツリーハウスの鍵やハンマー、拳銃を盗み出すとマックスを連れ出て先回りし、帰路に着くシスター・アビゲイルの車の前にマックスを突き飛ばします。シスター・アビゲイルは間一髪のところでマックスを避け事なきを得ましたが、彼女に駆け寄ったところを背後からエスターにハンマーで殴り殺されてしまいます。エスターはマックスを共犯者にして死体を隠蔽すると、ツリーハウスに証拠を隠していきます。その様子を目撃したダニエルも彼女に脅され、子供達はエスターに逆らえなくなっていきます。

夫妻はエスターを馴染みのカウンセラーのもとに連れて行きますが、彼女と話したカウンセラーはケイトにこそ問題があると指摘してきました。エスターの強かさを知ったケイトは独自に調べた結果、エスターには人格障害があると確信し、彼女がロシアにいた頃の情報を問い合わせましたが、そんな情報はないと返答されてしまいます。危機感を覚えたエスターはジョンに取り入り始め、ケイトの仕業に見せかけて自ら腕の骨を折るなど、密かに工作してケイトが孤立するように仕向けていきました。ケイトはエスターの持っていた聖書を調べ、そこに刻印された文字から彼女がエストニアの精神病院にいたことを突き止めます。

一方で、マックスからシスター・アビゲイル殺害について聞き出したダニエルは証拠を回収しようとしますが、嗅ぎ付けたエスターによってツリーハウスに放火され閉じ込められてしまいます。
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なんとか脱出したものの、落下して頭を打ったところをエスターに殺されかけますが、マックスの体当たりによって未遂に終わり、ダニエルは搬送されて一命を取りとめます。エスターは病院でダニエルを再び殺そうとして失敗するも、それを知って激昂したケイトは鎮静剤を打たれて病院で一晩過ごすことになってしまいました。

ケイト不在の自宅でエスターがジョンに色仕掛けを行うと、異性として好意を向けられていると気付いたジョンは彼女を拒絶します。
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その頃、病院にいるケイトは携帯電話に連絡をくれた精神病院の医師によって、エスターは下垂体機能低下症による成長ホルモン異常を原因とした発育不全のため外見が幼いだけで、実際にはリーナ・クラマーという33歳の大人であることを知らされていました。医師の話によると、エスターことリーナは非常に暴力的な人物で、医師の知る限り少なくとも推定で7人を殺害して精神病院に入院させられましたが、現在は脱走して行方知れずとなっていると言います。彼女の恐ろしい経歴を知ったケイトは自宅へ戻るため車を飛ばしますが、電話を掛けてもジョンは一向に応答しません。

自宅に着くとジョンはエスターに刺殺されており、ケイトもマックスを探すうちエスターに肩を撃たれてしまいます。やがてマックスが窮地に陥りますが、これをなんとか救ったケイトは自宅から離れ、通報で駆けつけたパトカーを見て安堵します。しかし、追ってきたエスターが襲い掛かってきてケイトと格闘戦になり、2人はやがて氷の割れた湖に落ちます。なんとか脱出したケイトは足を掴むエスターを蹴落とすと、マックスを抱いてパトカーのもとへと向かって行きました。


このエスターの執念たるや恐ろしいものが有りました。ほんと、ソンビや悪魔のように、これでもかこれでもかのエンディングの格闘は観ていて引き込まれました。鼻から女の子だと思っていたエスターが33歳??これには顎が外れるくらい驚きました。ですが、それで全ての説明が付きます。本作品は、僕の最近観た映画の中では飛び抜けて面白かったと思います。世の中の批評家の評判も良いようで、その意味は良く分かります。ほんと、よくぞこんなにドキドキさせてくれました!と言う感じです。



評価点   90点
お薦め度  88点


2009年  123分  アメリカ製作

 
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