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映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

【映画】 『スリーパーズ』 ケヴィン・ベーコンが性的虐待?神父のロバート・デ・ニーロが法廷で嘘?豪華俳優が贈る問題作 | ネタバレあらすじと感想

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あのケヴィン・ベーコンがこんな役をするなんて・・・と最初思いました。原作は、当時ノンフィクションと謳われたそうで、こんな内容、有ってはならないですから、ニュウヨーク州少年矯正局がこんな少年院はないと述べたらしいです。
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最近では、ジャニー喜多川氏の話が有って、薄々皆感じていたと思うのですが、表立って報道されました。こんな性癖は表に出せないものだと思います。それも、ある程度の権力を持った人がこんなことをしたとしたなら、みな遠慮して隠そうとします。こんな社会はダメですよね。以下、あらすじになります。

あるいたずらが原因で過失傷害を問われ、少年院に送られたロレンツォ(愛称:シェイクス)(演者:ジェイソン・パトリック)、マイケル(演者:ブラッド・ピット)、トミー(演者:トーマス・マルカノ)、ジョン(演者:ロン・エルダード)の4人の少年を待っていたのは、看守たちからの性的虐待でした。圧倒的な暴力を前になすすべもなく、少年たちは心に深い傷を負います。
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ある日の院内のフットボールの試合中、シェイクスたちはリーダー格でギャングの息子であるリゾ(演者:ユージン・バード)を引き込み、日頃の虐待の恨みを暴力で晴らしますが、その後リゾは看守らに「殴る場所がなくなるまで」殴られて死にました。

やがて成人した4人のうち、ジョンとトミーがレストランでかつての看守であったノークス(演者:ケヴィン・ベーコン)に出会い、射殺してしまいます。検事補になり、今事件を担当することになったマイケル、新聞記者となったシェイクスは2人を無罪に、そして少年院であった虐待を公にすることを誓い、奮闘します。

まず、呑んだくれの弁護士スナイダー(演者:ダスティン・ホフマン)にマイケルが密かに用意した台本どおりに弁護をさせ、裁判に証人として出廷した元看守の1人であるファーガソン(演者:テリー・キニー)に虐待があったことを認めさせます。次に、もう1人の元看守アディソン(演者:ジェフリー・ドノヴァン)は、リゾを院内で撲殺したことをギャングの兄リトル・シーサー(演者:ウェンデル・ピアース)に密告され、射殺されます。残りの1人で現在は刑事となっていた男スタイラー(演者:レニー・ロフティン)は、シェイクスの密告によって収賄と殺人の容疑で逮捕されます。

レストランにいた客が2人を見たと証言した不利な状況で、シェイクスは4人をよく知るボビー神父(演者:ロバート・デニーロ)に聖職者は嘘をつかないと知った上で偽の証言をしてほしいと懇願します。少年院であった出来事を幼馴染のキャロル(演者:ミニー・ドライヴァー)や神父に打ち明け、数週間後、神父は出廷し、事件当夜は被告の2人とバスケットボールの観戦をしに行っていたと偽の証言をします。
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看守への復讐が着々と進み、残るは無罪判決のみ。判決は無罪。その後、4人とキャロルは祝杯をあげます。これが5人が集まった最後の夜となりました。

一生この業を背負って生きていくには余りにも重たい子供たち。それに、神父が嘘をついてまで守ってあげるその立場などを考えるにつけ、本作品の重たさを感じざるを得ないです。安直なことは言えないし、どちらかの立場に立っても挙げられません。

ただ、自由主義のこの国では、本来的にはこうしたことに対する勇気ある発言は有って然るべきものだと思います。リューチェルの件もそうですね。痛ましい限りです。



評価点   78点
お薦め度  77点



1996年  147分  アメリカ製作


 
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