昭和堂Ｑ

大人になるってどういうことやろ？
ってたまーに思います。
格好イイ大人になりたいって常に思います。この歳になっても。
つまらない大人にはなりたくないと。
でも、知らないうちにそうなってるのでは？と心配になったりもします。

子供がまだ小学生だった頃、
私に質問をしてきたことがあってそのことをブログに書いたことがあります。
こんな内容でした。

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「ドラえもんの道具で欲しいものは？ 」

一番下の娘が、
「おとーさん、おとーさん。ドラえもんの道具で何が一番欲しい？」って聞いてきます。
少なくともこれまでに、同じ質問を３０回以上されました（苦笑）

そのたびに私は、やや面倒くさそうに、
「もしもボックスかな。」

「なんで？」と娘。

「もしもお父さんの望みが何でもかなう世界があったならって言えば、
ドラえもんも、ドラえもんの道具も何でも手に入るから。」と私。

「そうすれば、道具を一つに絞らなくても、いくらでも手に入るやろ。」と付け加えます。

「なるほどー。それはいいね。」と娘。

「そうやろ。」と私。

「ちーは（娘の自分のことをちーと言います）、悩むけど、どこでもドアかなぁ。」と娘。

「カクッ・・・・（私の心の音）」

「もしもボックスやったら、それも含めて何でも手に入るで」と一応、私。

「あっ！そうやったね。」と娘。


数日後・・・・。


「おとーさん、おとーさん。ドラえもんの道具で何が一番欲しい？」

「カクッ・・・・（私の心の音）」

「この前も聞いてきたやん。違う質問はないの？」と私。

「いいから、いいから！」と娘。

ここから先は、一回目と全く同じやりとりとなります（苦笑）

何度やっても私は「もしもボックス」を選び、そしてその説明をし、
説明を聞いたはずなのに、娘はその時に関心のある道具を選びます。
そして私の心が「カクッ。」という音を鳴らすのでした（笑）

ひょっとしたら娘は、全ての道具が手に入るとかそんなことはどうでもいいのかも知れません。
もし手に入るなら何にしよっかなーって考えるのが楽しいのだと思います。
空を飛びたいと思った日はタケコプターを選ぶのが楽しいし、
遠くの国に行ってみたいときはどこでもドアがあればどんなにいいかって思うだろうし。

そう考えるとハッとしました。
娘が何度も何度もこの質問をしてくるのは、
お父さんなら何が欲しいって聞いてくるのは、
今、一番の願いは何なのか教えてねっていうことだったのでしょう。
そして、娘は今はこれが欲しいんだっていうことを私に言いたいのでしょう。
そういうやりとりって、とっても夢のある楽しいやりとりですもんね。

「もしもボックス」さえ手に入れれば、他のも手に入るとかそんなことは、
よーく考えてみたら、とっても寂しくつまらない回答だったなぁって今、思いました。

やっぱり大人って、偉そうにしててもダメなとこがいろいろありますね。
どうひっくり返っても子供に勝てないことがいくつもあるや。
それは大人になってしまってるから・・・。

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はっとしますね(笑)
気をつけねば・・・。
つまらない大人にならぬように。

この質問をしてきた娘も４月からは社会人です。
この話、もう１４年前のことなんですね。
今なお、大人になる気配は彼女から１ｍｍも感じませんが(笑)、
なんかそれはそれでいいのかな？ってこれ読んで思いました。

私も遊び心を失わぬよう、このお店を続けていきたいと思います。
三女には、そのままでいいけど、やっぱりもうちょっとだけ大人になって欲しいと、
今回の話の趣旨を大逆転させますが思ったりもします（爆）

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