昭和堂Ｑ

運命や宿命というのは、あくまでも結果的なものであって、運命論や宿命論でいう、
「未来は神または超越的存在によってあらかじめ定められている」とする考え方に、私は基本的に賛同することはありません。
「そういうことはきっとあるかも知れない」と、自分を真っ二つに分けた場合、
右半分の自分が確信めいてそう言うような気もしますが、左半分の自分が、そんなことを信じていたら人間という生き物はダメになってしまうと背筋を伸ばして断言すると思います。
基本的には左半分の自分が本来の自分だと思います。
「あらかじめ定められている運命」というものが、
実際の人の人生を左右するとは思わないし、
そのようなものは、努力や工夫で変化させることは可能なんだと信じますが、
ただ、「結果的に背負った運命の重さや深さ」に対して、人はなんて無力なんだろうって思うことはあります。
だから、自分に非があるわけでもないのに、自分の力ではどうしようもできないことが自分に起こってしまった時、その途方もない重さや深さを、「運命」という言葉で表現しようとする気持ちは十分理解できます。

でも、今回の話、その「運命」のなんて重くて深いことか・・・・。
同じ人間として生まれて来て、どうしてそういうことになってしまうのか・・・・。

心が揺さぶられて、途方もなく切ない気持ちになったのは間違いありませんが、
でもその先に、家族を大事にしよう、仕事も一生懸命頑張ろうと思ったのも確かです。

ずっと下を向いている人も、いつかは上を向くこともあると信じつつ、
この小説に出てくる全ての人たちの「八日目」が、生きることの喜びに満ち溢れていることを願ってやみません。


最後の数十ページ、涙が止まりませんでした。この本。
はっきり言って思いっきり疲れました。
次は、なんか楽しく読める本を選ぼっと。
明日、店でチョイスします。


最近、本を読むのが楽しくて仕方ないので、ブックカフェやってて本当に良かったって実感しています（今になって？）
元々、私は本はあまり読まず、本が店の大量にあるのは料理担当が活字中毒ということと、店のコンセプトが「長居大歓迎！」なので、本の存在が長居歓迎のサインになればと思ったのがきっかけです。

次に読む本が決まったらまたブログに書きます。

投票ランキングに参加しています。
「レストラン・料理店」の部分をクリックお願いします！
大晦日に向けて再浮上を狙いますので、応援お願いします！

にほんブログ村

今日は祝日ですね。皆さん昭和堂に遊びにきてくださいね！

題名:

名前:

Mail:

Url:

Comment:


Pass:

Secret:
管理者にだけ表示