海皇紀 川原正敏の海洋冒険譚 『海皇』ファン・ガンマ・ビゼンの伝説
講談社コミックス
「右舵一杯（ハードスタァボード）！」タイトル：海皇紀
出版社：講談社
著者：川原正敏（代表作：「修羅の門
」シリーズ、「海皇紀」）ジャンル：海洋冒険活劇
掲載誌：月刊少年マガジン
全45巻。
内容：辺境の港町に現れたウォルハンの新王、カザル・シェイ・ロン。船を求める彼は突如刺客達の襲撃を受ける。供を失い危機に瀕した王を救ったのは、伝説の兵法者（ひょうほうしゃ）トゥバン・サノオと、幻のニホントウを持つ謎の男ファン・ガンマ・ビゼンだった。
カザルは国のためトゥバンの助力を得てクアラ王宮に乗り込み、金虎将ジンバハルを討つ事に成功する。
しかし、群がる敵兵に2人は退路を断たれてしまう。絶体絶命の危機に陥ったカザル達の前に、再びファン・ガンマ・ビゼンが姿を現し、カザルの逃亡を手助けする。その手段とは、海の一族のの守護神と呼ばれる影船。その存在しないはずの八番艦だった…。
感想：著者の商船高等専門学校時の経験が活かされた帆船の描写が多く、船だけでなく帆船技術についても詳しく書かれている珍しい作品だが、それがリアリティを生んでいて、海洋戦が面白い。
それだけでなく、「修羅の門
」で培われた格闘戦の上手さも相まって冒険譚としてだけでなく、戦記モノとしても、ものすごく面白い。ストーリーも、二転三転する展開運びの上手さが光る間違いなく、川原正敏の結晶体といって言い作品です。
読み始めたら続きが気になって止まらなくなる作品の一つです。
興味をもたれた方、読む場合は十分にお気を付けください。
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