2008-09-22(Mon)
アメリカのクズ債券を何兆円も買わされる日本
米国の不良資産買い取り計画、資本注入も視野に=茂木金融担当相
2008.9.21 ロイター
米政府の対応について「流れとして日本とよく似ている。今後、3番目をどのように考えているのかよくフォローしていく」と語り、資本増強の判断を注視していく構えを示した。その上で、「今後は、日本の90年代の経験やノウハウも生かせるので、米国政府から要請があれば、喜んでいろいろな協力をしたい」と述べた。
などと、他人事のようにコメントしてたまさにその時、あめりかはトンでもない「協力」を喜んでせよと命令してきた。
日独英にも協調打診か 不良資産買い取りで米政府
2008.9.21 47NEWS
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は21日、最大で7000億ドル(約75兆円)の公的資金を投じて金融機関の不良資産を買い取るとの米政府案に関し、米政府が日本などにも協調行動を打診していると報じた。
同紙によると、米政府高官が日本、ドイツ、英国などの政府にも、それぞれの国の金融機関を救済するため「米国と同様の計画」を実施するよう働き掛けている。
やはりというか、ついにというか、とんでもない事態になった。
IMFの試算でも120兆円になるサブプライム関連の不良資産を、日本も買い取れと言うのである。
アメリカのバブルの残骸を、日本の税金で買い取れと言うのである。
しかも、日本のバブル崩壊のときの不良資産は、いくら値段が安くなっても土地やビルなどの実物だったけれども、今度の不良資産はタダの紙だ。
サブプライムローンで返済不能になった住宅が、120兆円分もあるわけじゃない。あたりまえだけど。
金融工学というバクチですった金額が、莫大な額にのぼっているのである。
詳しい仕組みは、あまりにもややこしいので私の手に余るけれども、買わされる不良債権のほとんどは、返って来る見込みのない借金の証文だ。
タダの紙切れだ。
イメージで言うならば、倒産した会社の株券、外れた馬券のようなものだ。
価値で言うならば、使用済みのトイレットペーパーと変わらない。
そんなもの、タダでも買う人がいないから、いよいよ困ってアメリカ政府が国債をバカバカ刷って買い取ると言っている。
これを、アメリカ一国がやったら、間違いなくドルが暴落し、おそろしいインフレを引き起こす。
なにせ、国家予算の3分の1の金額、日本の国家予算とほぼ同じ額を、一気に増刷するのだから。
日本で言えば、通常の国債に加えて、一気に25兆円くらいの赤字国債を増刷し、しかも、それを現金化するために、日銀が全額買いオペをするようなものだろう。
いくらバラマキを演出する麻生でも、恐ろしくてここまではできないだろう。
しかし、アメリカは容赦なく要求してくる。
たぶん、シナリオは、1年後くらいにこうした状況を想定していたのだろうと思う。
バラマキをやって見せて、やっぱり予算が足りないから増税だと言って、それからアメリカのクズを買う、という筋書きだった。
しかし、スピードは誰の思惑をも超えて突き進んでいく。
ドル崩壊、世界恐慌は、どうやら目前に迫っているようだ。
2008.9.21 ロイター
米政府の対応について「流れとして日本とよく似ている。今後、3番目をどのように考えているのかよくフォローしていく」と語り、資本増強の判断を注視していく構えを示した。その上で、「今後は、日本の90年代の経験やノウハウも生かせるので、米国政府から要請があれば、喜んでいろいろな協力をしたい」と述べた。
などと、他人事のようにコメントしてたまさにその時、あめりかはトンでもない「協力」を喜んでせよと命令してきた。
日独英にも協調打診か 不良資産買い取りで米政府
2008.9.21 47NEWS
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は21日、最大で7000億ドル(約75兆円)の公的資金を投じて金融機関の不良資産を買い取るとの米政府案に関し、米政府が日本などにも協調行動を打診していると報じた。
同紙によると、米政府高官が日本、ドイツ、英国などの政府にも、それぞれの国の金融機関を救済するため「米国と同様の計画」を実施するよう働き掛けている。
やはりというか、ついにというか、とんでもない事態になった。
IMFの試算でも120兆円になるサブプライム関連の不良資産を、日本も買い取れと言うのである。
アメリカのバブルの残骸を、日本の税金で買い取れと言うのである。
しかも、日本のバブル崩壊のときの不良資産は、いくら値段が安くなっても土地やビルなどの実物だったけれども、今度の不良資産はタダの紙だ。
サブプライムローンで返済不能になった住宅が、120兆円分もあるわけじゃない。あたりまえだけど。
金融工学というバクチですった金額が、莫大な額にのぼっているのである。
詳しい仕組みは、あまりにもややこしいので私の手に余るけれども、買わされる不良債権のほとんどは、返って来る見込みのない借金の証文だ。
タダの紙切れだ。
イメージで言うならば、倒産した会社の株券、外れた馬券のようなものだ。
価値で言うならば、使用済みのトイレットペーパーと変わらない。
そんなもの、タダでも買う人がいないから、いよいよ困ってアメリカ政府が国債をバカバカ刷って買い取ると言っている。
これを、アメリカ一国がやったら、間違いなくドルが暴落し、おそろしいインフレを引き起こす。
なにせ、国家予算の3分の1の金額、日本の国家予算とほぼ同じ額を、一気に増刷するのだから。
日本で言えば、通常の国債に加えて、一気に25兆円くらいの赤字国債を増刷し、しかも、それを現金化するために、日銀が全額買いオペをするようなものだろう。
いくらバラマキを演出する麻生でも、恐ろしくてここまではできないだろう。
しかし、アメリカは容赦なく要求してくる。
たぶん、シナリオは、1年後くらいにこうした状況を想定していたのだろうと思う。
バラマキをやって見せて、やっぱり予算が足りないから増税だと言って、それからアメリカのクズを買う、という筋書きだった。
しかし、スピードは誰の思惑をも超えて突き進んでいく。
ドル崩壊、世界恐慌は、どうやら目前に迫っているようだ。
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