Macでurxvt + screen + zsh + vim再び
2010年2月14日追記: 全体的に最新の内容に書き換えました.
前回環境を作ってからなんやかんやでiTermに戻ってた.iTermは最新版では機能的には良い感じになってたけど,その変わりもっさり具合がひどくなってて,特にVimでNERD_treeを表示していると1秒間に2行ぐらいしかスクロールできないほど重い感じ.というわけで,前回の続きでurxvtに再挑戦することに.
前回満足いかなかった点としては,無理矢理「英数」「かな/カナ」キーでIMEをon/offしてたので時折変な挙動を示したいた点と,フォント設定がうまくいってなくて見た目がださかった点が大きかった.この2点がそこそこ解決できたので簡単に説明してみる.ちなみに,環境は10.5 Leopardなので,もしかしたら10.6 Snow Leopardではうまくいかない点があるかも.現在10.6の環境で運用中.たぶん大丈夫だけど,むしろ10.5でうまくいかない点があったらごめんなさい.
環境整備
まずは,前回同様何はともあれ最新版のX11をXQuartzから持ってくる.10.5の人は今書いている時点で2.4.0が最新版.ちなみに2.4.0はSnow Leopardでは使えなくて2.4.1を待てみたいなことが書いてあるので,Snow Leopardな人は入れない方が良いのかも.あと,MacPortsは既に設定済みであるということで話を進める.例によってBeginning OS Xを参考にするのがおすすめ.
urxvtのインストール
前回はおれおれPortfileを作っていたけども,現在は公式で256色表示のvariantがあるのでそれを使えるので簡単.設定は~/.Xdefaultに書く.エントリの最後にくっつけたやつでOsaka-等幅フォントが使えてそれなりに美しく見える.10.6からはMenloフォントというプログラミングに適したフォントが追加されたのでそれを指定.10.5の頃はMonaco使ってました.ちなみに,使えるフォントはfc-listコマンドで確認できる.
% sudo port install rxvt-unicode +xterm_colors_256
screenのインストール
MacPorts公式のやMacに付属のscreenではなぜかpbcopyやpbpasteといったコマンドが使えないので,GNU screen on Mac OS X - mootoh.clipで紹介されている方法を参考に自力でscreenを入れる.最新版GNU Screenで縦分割(その1?導入編?) - blog.remora.cxによると一時期git最新のscreenにバグがあったみたいやけど,現在はまた大丈夫になったみたい.
% git clone http://git.savannah.gnu.org/cgit/screen.git
% cd screen/src
% sh autogen.sh
% ./configure --enable-colors256 --enable-rxvt_osc --disable-telnet --prefix=/usr/local
% make
% sudo make install
あと,このままだとrxvt-256colorのterminfoがないとエラーが出るので,/opt/local/share/terminfo/72 /rxvt-256colorを/usr/share/terminfo/72/にコピーした(正しい対処か分からないけど).ちなみに/opt /local以下にあるやつはncurseswインストール時についてくるやつで,rxvt-unicodeもVimもncurseswに依存している.
screenrcは適当でもいいけど,以下の2行はたぶんないと色がおかしくなる.
defbce "on"
term rxvt-256color
" ここはterm xterm-256colorの方がよい?このへんよくわかっていない
zshのインストール
zshはgit.sourceforge.jp Git - splhack/MacPorts.git/summaryからPortfileを頂いてきて,インストールする.+cjk以外のvariantsは適当に.
% sudo port install zsh-devel +cjk +doc +examples +mp_completion +pcre
Vimのインストール
MacPortsでさくっと.
% sudo port installl vim +huge +perl +python +ruby
Mac UIM
今回は日本語入力にとしてMac UIMを使うのでmacuim - Project Hosting on Google Codeからダウンロードしてインストール.次にエントリの最後にくっつけた内容で~/.MacOSX/environment.plistを作成.前回同様,LANG属性は入れていない.Mac UIMインストール後に再ログインを求められるし,environment.plistを反映させるためにもここで再ログイン.
次に,xinitrcを/usr/X11/lib/X11/xinit/xinitrcから引っ張ってきてMac UIMの起動コードを追加する.
% cp /usr/X11/lib/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc
# start some nice programsの下に以下を追加
/Library/Frameworks/UIM.framework/Versions/Current/bin/uim-xim --engine=anthy &
さらに,「英数」「かな/カナ」キーでMac UIMをon/offできるようにする.晴 - Note X11.app上で日本語入力する設定覚書を参考に.XmodmapとMac UIMの設定をいじる(これもエントリ最後にくっつけている).これによって,Mac UIMのon/off以外にもバックスラッシュの入力と変換中のフォントの設定ができる.Mac UIMの設定はシステム環境設定からもできるので,その他気になるところは適当にいじると良いと思う.AnthyにもVi協調モードがあってこれを有効にするとEscキーでNormalモードに戻るときにAnthyも同時にOffとなる.
X11.appの設定
前回同様,urxvt-helperを作成して,defaultsコマンドでX11.app実行時にurxvtが立ち上がるようにする.chmodで実行権を与えるのを忘れずに.
% defaults write org.x.X11 app_to_run "/usr/local/bin/urxvt-helper"
あとは,X11.appの環境設定の入力のところで,「X11の代替キーを有効にする」のチェックを外す.これをしておかないと先ほどの「英数」,「かな/ カナ」キーの入力がX11に届かない.あと「3 ボタンマウスをエミュレート」はチェックを入れておくとOption+クリックでペーストできるので便利.その他は適当に.
感想とか
これでだいたいやったことは説明したと思う.何か抜けている可能性が高いし,間違ってるかも知れないし,分かりにくいところもあると思うので,何かあれば教えて下さい.
全体としては,非常に軽快に動作する上に,日本語入力もほぼ通常の環境と変わらず行え,256色でアンチエイリアスの効いたフォントも十分見られる範囲.あと,Vimのkuプラグインなどで必要となるOption-jとかOption-kとかの入力は,Command-j,Command-kで行える.
不満は半透明表示ができないこと.urxvt自体はshadingで透明度を設定できるようになっているので(このへん不確か),コンパイルオプションが間違っているのか X11.appの問題なのか分からないけど,そのうち解決することを期待したい.あと,この設定だとCommandキーがAltキーとして取られるので,urxvtを使っている間はCommand-cでコピーなどのMac本来のショートカットキーが使えない.
というわけで,多少の不満はあるものの,256色表示できない残念なTerminal.appやとても重たいiTerm.appに比べたら,だいぶ良い環境が作れたのではないかと思う.あとはkinput2.macimが復活してATOKも使えたら良いのになぁとも思う.最後にスクリーンショットを貼っておく.
2009/10/14 15:42 | Mac | トラックバック(0) | コメント(0)
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