iTerm2が(当初に比べて)むちゃくちゃ速くなったのでurxvtとかいらなくなった
これまで理想の(?)ターミナル環境を求めてMacでurxvtをいろいろゴニョゴニョしてきたけど,iTerm2がr176でかなり速くなり,r191でさらに速くなって,十分実用的になった.iTerm2なら256色表示できて,普通にコピペできて,Ambiguous Widthな文字をdoubleで表示するオプションもあって, 半透明表示もできて,なんというかもうこれでいいです.
たぶん,次のalphaバージョンでこの高速化が入るけど,待ち切れない人は,Xcode入れて,svn checkoutして,make Deploymentすれば簡単にビルドできます.
2010/9/30 追記: r196で64bit化したせいかわからないけど,もうちょい速くなってた.これがr176あたりで自分が試したやつやけど,r196では同じベンチマークスクリプトが0.7?0.8秒ぐらいで走るようになってる.単純計算で当初の6倍速か.Appleなら6x fasterとか宣伝できるレベルw
2010/10/1 さらに追記: ちょっと気になったのでTerminal.appやurxvtでのベンチもついでに.やってみた.それぞれMacBook Pro 15"(MacOS X 10.6.4, 2.4 GHz Core i5, 8 GB Memory)上で150x55,フォントはMenloの13ptに設定し,/bin/bash上で以下のスクリプトをtime ./scroll_bench 100000
として3回走らせた結果の平均である.さすがにTerminal.appよりかは少し遅いけどurxvtよりも速くなっている.
ターミナル | real [sec] | user [sec] | sys [sec] |
---|---|---|---|
iTerm2 r175 | 4.436 | 0.209 | 0.205 |
iTerm2 r176 | 1.852 | 0.211 | 0.202 |
iTerm2 r196 | 0.803 | 0.210 | 0.211 |
Terminal.app | 0.629 | 0.192 | 0.165 |
urxvt 9.07 on XQuartz 2.5.3 | 2.427 | 0.177 | 0.142 |
2010/09/29 17:02 | Mac | トラックバック(0) | コメント(0)
MacのX11でurxvtとMozcを使う設定とか
前回からもう少し環境を整えたので.それについて書いていく.前回同様,X11やらMacPortsやらの環境は整っている前提です.
urxvtのインストール
MacPortsで入れてもいいけど,新しい物好きなのでCVSの最新を持ってくる(多分MacPortsので問題なし).適当なフォルダで以下を実行.
cvs -z3 -d :pserver:[email protected]/schmorpforge co rxvt-unicode
cd rxvt-unicode
./autogen.sh
./configure --enable-everything --with-codesets=all --enable-256-color
make
cd src
sudo make install
cd ../doc
sudo make install
.Xdefaultsは前回からいろいろ変更してみた.まず,フォントはInconsolataにしていて,ターミナルでC-,やC-.に割り当てたい、rxvt-unicodeで。 - hchbaw記を参考に<C-,>や<C-.>を擬似的に使えるように設定している.
あと,Command-CとCommand-VでMacのクリップボードを使ったコピペできるように設定している.これには,もともとmacosx-clipboardというPerlモジュールがurxvtに付属しているものの,日本語が文字化けすることがあったので,#17434 (rxvt-unicode 9.06 macosx-clipboard module doesn't work) – MacPortsで見つけてきたのを少し改変したものを使っている.以下の内容でmacosx-clipboard-pbocpyという名前で/usr/local/lib/urxvt/perl(MacPortsで入れた場合は/opt/local/lib/urxvt/perl)に配置すればOK.
MacUIMでMozc
最近のMacUIMではMozcを使えるので利用する..xinitrcの該当箇所を以下のように変更.
/Library/Frameworks/UIM.framework/Versions/Current/bin/uim-xim --engine=mozc &
ここで,システム環境設定.appのMacUIM→uim→全体設定→使用可能にする入力方式でMozcを有効にしておかないとMozcを使えないので注意.古いバージョンからアップデートすると前の設定が残っていせいで有効になっていないことがあるみたい(自分はここでだいぶはまった^^;).
Mozc自体の設定はMacUIMの設定や/Library/Mozc/MozcTools.appから行うことができる.辞書ツールはMacUIM 0.6.8-5 « ekato’s noteにある通りパッケージをひらいて中身を直接実行する必要がある.その他,かな/英数キーでのon/offなど前回と同じように設定する.
Mozcが素晴らしいところは,このようにGUIで設定したものをちゃんとX11の環境で使える上に,Google日本語入力と辞書を共有できるところである.自分は普段Google日本語入力を使っているので,これのおかげで,X11環境でもだいぶ違和感なく日本語を入力できるようになった.
まとめ
日本語入力やコピペをだいぶ通常の環境に近づけられたので,プログラムを各環境としては不満はなくなりつつある.現状困るのは,Eastern Asian Ambiguous Widthな文字(◯とか■とか)が正しく表示されないことと,背景透過は今のところ無理っぽいところぐらいである.背景透過はどうでもいいっちゃいいので,Ambiguous Widthの問題だけなんとか解決できないものか.
urxvt以外では,最近はiTerm2.appも出てきてそっちも気になるけどここらへんとかが解決しない限り使い物にならない.Terminal.appもyoshimasa niwa - TerminalColoreopard LeopardのターミナルのANSI配色を変えるツールやワタタツのウィッ記 - TerminalEastAsianAmbiguousClearer,Apribase » Visor + tmux + vim のための8色カラースキーマ ap_dark8 公開を使えばいいけど,個人的には256色欲しいのでやっぱり当分はurxvtの予感.
あと,最近はscreenの代わりにtmuxを使ってみているけど,それについてはまたそのうち.
2010/09/16 03:12 | Mac | トラックバック(0) | コメント(0)