2016年06月28日

朝日・日本会議研究・家族編

朝日新聞が6月17日から6月19日にかけて、日本最大級の右翼団体、
日本会議の家族政策に関する特集記事を載せています。

「日本会議研究 家族編 上 「親学」にじむ憲法観」
「「親の責任」授業で問う 「男女共同参画への対案」」
「日本会議とは」
「主体変容は「責任転嫁しない考え方」 高橋氏」

「日本会議研究 家族編 中 子の権利拡大認めず」

「日本会議研究 下 家族編 別姓反対 「広げた」運動(1/2)」
「日本会議研究 下 家族編 別姓反対 「広げた」運動(2/2)」



日本会議ってこんな組織

上(6月17日)は「親学」、中(6月18日)は「子どもの権利」、
下(6月19日)は「選択的夫婦別姓」を取り上げています。
日本会議の家族思想信仰や、それを維持・強制するための
さまざまな活動について述べられています。


朝日新聞は最近は連日のように自民党の改憲草案や
日本会議について取り上げた特集記事を載せています。
これはこれでもちろん結構なことだと思います。

本来ならもっと早くからやることだったと思います。
ハンガリーの新憲法制定は2012年1月のことで、
安倍晋三が政権を取る前のことでした。
それから2012年の衆院選、2013年の参院選、2014年の衆院選と、
3回安倍政権は選挙で大勝しています。

今度の参院選で、衆参両院で改憲勢力が3分の2以上の
議席を取りそうになる直前で、きゅうに特集記事をたくさん載せて、
批判を展開しても、時期が遅いの感はいなめないです。




ナチス・ドイツが日本で反面教師にならないのは、
「他人ごと」感が強いことがあるのではないかと思います。
さすがに極端すぎるので、「あれとはぜんぜん違う」
「ああいう風には絶対ならない」と考えるのだと思います。

この「他人ごと」感は、シャラップ上田に代表される
「日本は世界一の人権先進国のひとつ」という認識や、
「日本は北ヨーロッパ並みの公平な社会」という
うぬぼれも手伝っていると思います。

「日本の人権外交の実態」
「社会的不平等・現実と認識」

外国の歴史なので、知らないかたも多いこともあるだろうと思います。
全権委任法やワイマール憲法48条のことも、
日本ではぜんぜん常識的ではないでしょうし、
日本人のホロコーストの知識なんて1行で書ける程度と言われます。

初期のナチスが支持されたのは、経済重視で雇用を改善したから
というのも、教訓にするとかしない以前に
認識自体がたいして広まっていないのではないかと思います。

「経済政策と支持の確保」



posted by たんぽぽ at 23:36| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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