日本会議の家族政策に関する特集記事を載せています。
「日本会議研究 家族編 上 「親学」にじむ憲法観」
「「親の責任」授業で問う 「男女共同参画への対案」」
「日本会議とは」
「主体変容は「責任転嫁しない考え方」 高橋氏」
「日本会議研究 家族編 中 子の権利拡大認めず」
「日本会議研究 下 家族編 別姓反対 「広げた」運動(1/2)」
「日本会議研究 下 家族編 別姓反対 「広げた」運動(2/2)」
上(6月17日)は「親学」、中(6月18日)は「子どもの権利」、
下(6月19日)は「選択的夫婦別姓」を取り上げています。
日本会議の家族思想信仰や、それを維持・強制するための
さまざまな活動について述べられています。
朝日新聞は最近は連日のように自民党の改憲草案や
日本会議について取り上げた特集記事を載せています。
これはこれでもちろん結構なことだと思います。
本来ならもっと早くからやることだったと思います。
ハンガリーの新憲法制定は2012年1月のことで、
安倍晋三が政権を取る前のことでした。
それから2012年の衆院選、2013年の参院選、2014年の衆院選と、
3回安倍政権は選挙で大勝しています。
今度の参院選で、衆参両院で改憲勢力が3分の2以上の
議席を取りそうになる直前で、きゅうに特集記事をたくさん載せて、
批判を展開しても、時期が遅いの感はいなめないです。
《「きょうのハンガリー」は「あしたの日本」になる可能性がある》…ハンガリーは日本の反面教師となるか。もっとも、日本にはさほど時間は残っていないかも。もう少し昔にナチスドイツという反面教師もあったが、逆に時が経ちすぎたのか。それほど昔でもないはずだが。@pissenlit_10
— 破レ傘(横浜駅取材班) (@kenketsumiyagi) 2016年6月27日
ナチス・ドイツが日本で反面教師にならないのは、
「他人ごと」感が強いことがあるのではないかと思います。
さすがに極端すぎるので、「あれとはぜんぜん違う」
「ああいう風には絶対ならない」と考えるのだと思います。
この「他人ごと」感は、シャラップ上田に代表される
「日本は世界一の人権先進国のひとつ」という認識や、
「日本は北ヨーロッパ並みの公平な社会」という
うぬぼれも手伝っていると思います。
「日本の人権外交の実態」
「社会的不平等・現実と認識」
外国の歴史なので、知らないかたも多いこともあるだろうと思います。
全権委任法やワイマール憲法48条のことも、
日本ではぜんぜん常識的ではないでしょうし、
日本人のホロコーストの知識なんて1行で書ける程度と言われます。
初期のナチスが支持されたのは、経済重視で雇用を改善したから
というのも、教訓にするとかしない以前に
認識自体がたいして広まっていないのではないかと思います。
「経済政策と支持の確保」