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どうやら民主党政権のファイナルアンサーは「原発依存」で間違いなさそう


 4日に閣僚が集まって、将来原発ゼロにした場合の課題が議論された模様。

 革新的エネルギー・環境会議ホームページ(9/6現在議事要旨なし)


電気代倍増、より厳しいCO2削減…エネルギー環境会議で「原発ゼロ」の課題を議論 産経新聞 9月4日(火)
 政府は4日、エネルギー・環境会議を開き、将来的に原発ゼロを目指す場合の課題を議論した。2030年にゼロにする場合、原発を代替する再生可能エネルギーの普及に約50兆円の投資が必要と試算。電気代を含む家庭の光熱費は22年比でほぼ倍増し、月額3万円を超すとした。
 政府は10日にも「将来的な原発ゼロ」を柱とする新たなエネルギー・環境戦略を決定する見通しだが、国民負担の増大や経済への悪影響は必至で、反発が強まる可能性もある。



 即時原発ゼロを願ってパブコメを書いた幾万もの国民が知っておくべき悲しい事実を書きましょう。

 原発は全て再稼働することが大前提となっている民主党政権には「電気も足りたし、原発再稼働する必要ないんじゃない?」という素朴な疑問に答える気は全くありません。

 彼らは脱原発を本気で考える者なら当然考えるであろう「今この瞬間からできるだけ原発に頼らない、再稼働しないとするとどういった課題があるか」ということを考える気はさらさらありません。

 「即時原発ゼロなんて狂気の沙汰でありえないんだけど、2030年ぐらいの遠い将来なら原発ゼロでもうまくいけちゃうかもしれないから考えみてもいいかな」ぐらいの感覚でしかないのです。

 今回の会議からは「福島の事故で今は国民が非常に感情的になっている。責任ある政治家はその一時の感情に流されて間違った選択(原発ゼロ)をしてはならない。ただ、結論ありきだと思われると反感を買うので、原発ゼロだとこんなに大変なことになるということを説明して理解してもらうしかない。」という原発丸ごと維持という結論ありきの閣僚の本心が透けてみえます。
 
 会議の中で説明に使われた資料が公開されていますが、これでもかと「原発ゼロにすると大変だぞ~」ということが書かれています。

エネルギー・環境戦略策定に当たっての検討事項について(PDF)

 実に誘導的、ミスリーディングな資料なんですが、内容の問題点につっこむのは長くなるので次回以降します。

 民主党政権には「原発利用推進」という結論があるんだけど、反原発の国民が相当いて無視もできないから、「原発ゼロにすると電気代2倍ですよ!」「再生エネ投資が50兆円もかかります!」みたいなわかりやすく「(一応一生懸命考えてみたんだけど)僕ら民主党が原発ゼロを選択できなかった理由集」をせっせと官僚につくらせていたわけです。

 政府がこうした資料を発表すると、大半の原発推進マスコミは内容を検証もせずたれ流してくれるので、「原発ゼロって大変そうだなあ。原発ゼロってリアリティないよね。特に即時原発ゼロ派とか頭おかしくね?」みたいな世論が形成されていくわけです。

 上で引用した記事は産経新聞のものですが、元社員が「ちょうちん記事を書いて財界からお金を集めている」と言う(下記リンク参照、なかなか面白いです)だけあって、みえみえの「原発利用やむなし世論形成記事」となっています。

産経新聞社員「発行部数水増し、原発賛成はカネになるから!?」 livedoorニュース12/8/28

 記事では「政府は10日にも「将来的な原発ゼロ」を柱とする新たなエネルギー・環境戦略を決定する見通しだが、」などと書かれていますが、政府は「本気で原発ゼロにしよう」なんざこれっぽっちも考えてません。

 ミスリーディングな会議の資料をみれば政府の本気度はわかりそうなものですが、読解力がないのか産経新聞はいまだに政府が「将来的な原発ゼロ」戦略を決定する見通しだと思っているようです。

 万が一、「「将来的な原発ゼロ」を柱とする新たなエネルギー・環境戦略」になったとしても、「ただし再生エネの飛躍的な技術革新が必要」「ただし厳しい省エネ規制が国民に受け入れられることが必要」というような様々な留保がついた戦略になるでしょう。それはもはや意思を持った戦略と呼ぶに値しないものです。


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テーマ : 「原発」は本当に必要なのか
ジャンル : 政治・経済

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原発は必要です

はじめてこちらを拝見しました。
原発即時ゼロを主張されているようですが、その根拠を簡単にご教示いただければ幸いです。

小生は、将来のゼロには賛成ですが、即時ゼロは「狂気の沙汰」だと考えています。安全が確立されたものから順次再稼働すべきと考えます。

根拠は:
多くの議論ではエネルギーの安全保障についてほとんど論じられていません。政治的に不安定な中東に化石燃料を大きく依存する現状は極めて危険です。原子力は燃料であるウランを輸入に頼りますが、一旦輸入すれば長期間使用できますので、準国産エネルギーとみなすことができます。
エネルギーの安全保障上、原子力は欠かせません。

原発の安全性ですが、すでに多くの対策が施されていますので、福島のような事故はもう二度と起きないでしょう。
核廃棄物については今後長い年月をかけて対策を検討することになります。マスコミが騒ぐほどの大問題でもなく、緊急を要するものでもありません。

反原発の自称識者が発電コストについて語る場合、原発の建設はすでに完了しているのに対して、再生可能エネルギーまたは新規火力発電所はこれから新たに建設しなければならないわけで、両者の違いが認識できていないという間違いを犯します。

ただ、原発の危険がゼロになるわけではありませんので、20~30年後に原発ゼロを達成すれば十分なのではないでしょうか。

Re: 原発は必要です

>oldmanさま

コメントありがとうございます。以下、勝手ながら遠慮なく私見を述べさせていただきます。

> 原発即時ゼロを主張されているようですが、その根拠を簡単にご教示いただければ幸いです。

私の根拠を「簡単」に言うと
・完璧な安全性の確保は無理(どこかでわりきらなくてはならない、テロの恐怖や人為的ミスはゼロにできない)
・原発は核のゴミのつけを将来世代に押しつけて現在世代がいい思いをするための道具であり倫理的に許されない
・福島の大事故が起こった日本では、「原発稼働」が国民にもたらす心理的な負荷は小さくない
・どうしても原発に依存していかなければ国が立ちゆかないような状況ではない
といったところです。

ただ、oldmanさんのように理路整然と考えられている方がこのような「簡単」な根拠で納得されるとは思わないので、詳しくは今後ブログの記事で書いていきたいと思います。

> 小生は、将来のゼロには賛成ですが、即時ゼロは「狂気の沙汰」だと考えています。安全が確立されたものから順次再稼働すべきと考えます。
>
> 根拠は:
> 多くの議論ではエネルギーの安全保障についてほとんど論じられていません。政治的に不安定な中東に化石燃料を大きく依存する現状は極めて危険です。原子力は燃料であるウランを輸入に頼りますが、一旦輸入すれば長期間使用できますので、準国産エネルギーとみなすことができます。
> エネルギーの安全保障上、原子力は欠かせません。

エネルギーの安全保障は重要な観点だと理解しています。
ただ、エネルギー安全保障が脅かされるような危機的な状況になったときに原発を動かせるようにしておけばいいわけで、原発ゼロ稼働でも廃炉にせずに維持しておけばよいだけかと思います。
私は即時原発ゼロ派ですが即時全原発廃炉派ではありません。

> 原発の安全性ですが、すでに多くの対策が施されていますので、福島のような事故はもう二度と起きないでしょう。

一定の安全性向上策をとっている最中であることは知っています。
ただ、私は上の根拠の通りで考えが異なります。完璧な安全はありえません。
加えて政府や電力会社の主張する安全への国民の信頼がないまま再稼働されるのはごめんです。

> 核廃棄物については今後長い年月をかけて対策を検討することになります。マスコミが騒ぐほどの大問題でもなく、緊急を要するものでもありません。

核燃料サイクルの方針には大きな問題があるので、今は大きな見直しをするよいチャンスです。
なし崩し的に再稼働をしてしまうと、見直しのチャンスを逃してしまいます。
平成40年頃に最終処分場を建設するという方針なので先送りすればいいという問題ではありません。
そもそも、日本は国土が狭いですし日本人は福島の瓦礫の受け入れですら大もめしていることからわかるように繊細なリスク回避性行の強い民族です。
核のゴミをうみだす原発は日本人にはそぐいません。
これまで生み出した核のゴミが消えるわけではありませんが、これ以上無闇に増やすべきではないでしょう。

> 反原発の自称識者が発電コストについて語る場合、原発の建設はすでに完了しているのに対して、再生可能エネルギーまたは新規火力発電所はこれから新たに建設しなければならないわけで、両者の違いが認識できていないという間違いを犯します。

即時原発ゼロで電気代があがるのは間違いありません。
どの程度あがるかは政府が精査すべきだと思いますが、私がざっと計算したところでは15%アップというところです。
原発から縁を切るためにはこの程度のコストは甘んじて受け入れるべきだと考えております。
中には1%でも上がるのは嫌だと思われる方もいるでしょうが、結局、程度問題ですね。
民主主義の国なので、許容範囲は最後は政治が決めるべき問題だと思います。

> ただ、原発の危険がゼロになるわけではありませんので、20~30年後に原発ゼロを達成すれば十分なのではないでしょうか。

20~30年後まで原発事故リスクを高止まりさせ核のゴミを出し続けたくはありません。
今とめられるんだから今とめればいいという考え方です。(電力不足対応に必要な大飯などの原発は除く)
原発を使うのも知恵なら使わないでやっていくのも知恵です。
原発に頼らないとやっていけないというのは後進国的な貧しい発想ではないでしょうか。

ちなみにエネルギー安全保障の面からは将来の原発ゼロを決めるのはむしろ無責任だと思います。ですので「今は原発依存やむなしだが将来はゼロにする」という空約束をする政治家はまったく信頼できません。

福井県民より

僕は福井県、それも、敦賀原発と高速増殖炉もんじゅの近くに住んでおります。
ここの管理人は原発に反対されていますが、似て非なる「高速増殖炉」についてはどうお考えでしょうか?

個人的には、高速増殖炉は、原発よりももっと危険な、非常に恐ろしい原子力施設だと思います。
万が一過酷事故を起こした際、原発事故よりも大きな被害がでるのではないでしょうか?
世の中の多くの反原発派の人たちは、「原発反対、原発反対」とだけ言いますが、福井の高速増殖炉もんじゅや、青森の六ヶ所村の心配はしないのですか?
そこを疑問に思うんです。
国内にある危険な原子力施設は、原発だけじゃありません。

Re: 福井県民より

>福井県民さま

コメントありがとうございます。

> 個人的には、高速増殖炉は、原発よりももっと危険な、非常に恐ろしい原子力施設だと思います。
> 万が一過酷事故を起こした際、原発事故よりも大きな被害がでるのではないでしょうか?
> 世の中の多くの反原発派の人たちは、「原発反対、原発反対」とだけ言いますが、福井の高速増殖炉もんじゅや、青森の六ヶ所村の心配はしないのですか?

もちろん通常の原発だけでなく高速増殖炉や再処理MOX工場も断固として反対ですし、通常の原発より中止にすべき優先順位は高いです。
冷却材にナトリウムをもちいる「もんじゅ」の危険性は通常の原発よりもずっと大きいと思います。
あのような事故を起こしながらなぜいまだに宇宙開発のような夢にしがみつき続けるのか?私には理解できません。
残念ながら高速増殖炉や六ヶ所の危険性はあまり一般的には知られていないかもしれません。
政府はこの問題について十分な情報発信と本当の意味での国民的議論をしていくべきだと思います。

ちなみに海外の専門家も計画の中止を要請しているようです。
英米専門家、日本政府に再処理・高速増殖炉計画の中止要請 http://kakujoho.net/npp/lttr_f_g_m.html

立地自治体では原発が急になくなると経済的に苦しくなるといった観点から原発賛成の方も多いでしょう。
原発ゼロ利用に向けてはそうした苦しくなる方へ十分に配慮しないといけないと思います。

Re: Re: 原発は必要です

ご返信ありがとうございます。
議論しても折り合いがつくとは思えませんが、一回だけ反論させて頂きます。

>完璧な安全性の確保は無理

そもそも「完璧な安全性」などこの世に存在しません。
家で寝ていても落雷で死ぬかも知れませんし、火事で焼け死ぬかも知れません。飛行機、車などの危険をゼロにはできませんが、利便性との兼ね合いで利用されているのが現実です。「完璧な安全性」が達成されないから原発に反対ということであれば、まさに理性をかなぐり捨てた狂信者の論理であります。

>エネルギー安全保障が脅かされるような危機的な状況になったときに原発を動かせるようにしておけばいい

危機が半年とか1年で終息するという保証はありません。今年の年末か来年初めにイスラエルがイランを爆撃すると予想されています。アメリカを巻き込み中東全体が燃え上がるような大戦争に突入する可能性があるわけです。
戦争終結までに数年を要するかも知れません。
数年間も原発を稼働させていいというお考えであれば、その間の安全や核のゴミや国民の心理的負荷は無視するわけですね? 論理的矛盾ではありませんか?

>ちなみにエネルギー安全保障の面からは将来の原発ゼロを決めるのはむしろ無責任だと思います。ですので「今は原発依存やむなしだが将来はゼロにする」という空約束をする政治家はまったく信頼できません。

原発ゼロまで20年程度の猶予期間を置き、その間に原発ゼロ時代に備えて様々な準備をするということです。

(1)化石燃料の輸入先を多様化して中東への依存度を引き下げる。
(2)メタンハイドレートや石油藻類の実用化を急ぎ、国産燃料を確保する。
(3)地熱発電やその他の自然エネルギーの利用を推進する。
(4)現在ほとんど利用されていない杉材をバイオマス燃料とする火力発電を実用化する。

その他にも20年の間にできることが色いろあるでしょう。
省エネ技術の開発も無視できません。

国家の命運を決するような重大な変化は時間をかけて実行すべきです。急激に全部止めるという性急すぎる主張は、結局は国民に跳ね返り、国民の生活を破壊することになります。

Re: Re: 原発は必要です(続き)

補足させて頂きます。

福島第一事故より前は原発安全神話がノシ歩いていました。それによってもたらされた油断、気の緩み、準備不足が事故の拡大につながったと考えられます。

「東京電力福島第一原子力発電所の事故を検証するアメリカの専門家による調査委員会に、東京電力の担当者が出席して事故の経緯を報告し、専門家からは、緊急時の対応に精通した技術者が常駐していないことや最悪の事態への備えがなかったことに疑問の声が上がりました。」
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20120907/index.html

逆に言えば、安全神話が崩れた今、最悪の事態を想定した運転マニュアルの整備、オペレーターの訓練、高度汚染環境下で活動できるロボットの開発、などが当然行われているだろうと考えます。ただし、これらに関する報道はまったく目にしませんが。

ともかく、こうして電力会社がハードの補強だけでなく、ソフト面でも備えができていれば、福島のような事故(メルトダウン)は防ぐことができると信じています。

Re: Re: Re: 原発は必要です

>oldmanさま

仰るとおり折り合いつきそうにありませんが、、一応私の考えを書かせてもらいます。

> そもそも「完璧な安全性」などこの世に存在しません。
> 家で寝ていても落雷で死ぬかも知れませんし、火事で焼け死ぬかも知れません。飛行機、車などの危険をゼロにはできませんが、利便性との兼ね合いで利用されているのが現実です。「完璧な安全性」が達成されないから原発に反対ということであれば、まさに理性をかなぐり捨てた狂信者の論理であります。

原発がほかと違うのは過酷事故が起こった場合の影響が大きすぎることです。
たとえば福井の原発で事故が起こって琵琶湖の水が飲めなくなるなんてことになると目も当てられません。
妥協策として一部の経済学者が主張するように「原発に限度額のない賠償保険をかけて稼働させる」のはひとつの手かと思います。
その場合、保険の引き受け手のない危険な原発は動かせなくなりますが、oldmanさんの仰るように危険性がかなり少なくなるのであれば保険を引き受ける会社も出てくるかもしれません。

> 危機が半年とか1年で終息するという保証はありません。今年の年末か来年初めにイスラエルがイランを爆撃すると予想されています。アメリカを巻き込み中東全体が燃え上がるような大戦争に突入する可能性があるわけです。
> 戦争終結までに数年を要するかも知れません。
> 数年間も原発を稼働させていいというお考えであれば、その間の安全や核のゴミや国民の心理的負荷は無視するわけですね? 論理的矛盾ではありませんか?

情勢不安な中東に大幅に頼っている化石燃料は石油だけですが、石油火力発電のシェアは10%もないので石油が入らなくて極端な電力不足になって原発を稼働させなくてはならないということは考えにくいです。石炭火力、LNG火力の増強でまかなえるかと思います。
ただ石油がとまると電力以外の面で大変ですが、それは原発でどうにかなることではありません。

電力の場合、石炭やLNGの価格がとんでもなく高騰した場合は、原発稼働も考えなくてはならないと考えます。
ようはバランス、比較衡量の問題です。

> 原発ゼロまで20年程度の猶予期間を置き、その間に原発ゼロ時代に備えて様々な準備をするということです。
> (1)化石燃料の輸入先を多様化して中東への依存度を引き下げる。
> (2)メタンハイドレートや石油藻類の実用化を急ぎ、国産燃料を確保する。
> (3)地熱発電やその他の自然エネルギーの利用を推進する。
> (4)現在ほとんど利用されていない杉材をバイオマス燃料とする火力発電を実用化する。
> その他にも20年の間にできることが色いろあるでしょう。
> 省エネ技術の開発も無視できません。

20年後のことは誰にもわかりません。
だから、技術的課題や資源問題がなくなっているかもしれませんし、なくなっていないかもしれません。
計画をつくるときは最悪のことを考えてつくるのが基本かと思います。

> 国家の命運を決するような重大な変化は時間をかけて実行すべきです。急激に全部止めるという性急すぎる主張は、結局は国民に跳ね返り、国民の生活を破壊することになります。

ここも認識の相違ですが、
私は原発をとめたくらいで国民の生活が破壊されるとは全く思わないわけです。
実際、今年も止まってますよね?
原発をとめても日本全国の年間の電気代が16兆円から19兆円になるだけです。
消費税の引き上げの方がよほど影響が大きいし、そんなことより円高の方がよほど国民の生活を破壊していると思います。
大多数の国民がoldmanさんのように生活が破壊されると考えるかどうか、最後は政治で判断すべき問題かと。

民主党は原発推進派

管理人さんにお尋ねしたいことがあります。

この記事を読んで、民主党が原発推進の党であるということを、改めて実感しました。
自分は反原発派なので、比例代表の選挙のときに、「原発を推進する政党」には投票したくありません。

「反原発派なら絶対に民主党には入れない」、これは反原発派の間ではもはや常識でしょう。

では、「民主以外であればどこでも良いの?」かというと、それも違うと思うんですよ。
自民党はどうでしょうか?
「原発を推進する政党」という意味では、はっきり言って、民主党よりも酷いと思います。
なぜならば、自民党は電力会社から支援・献金を受けており、多くの自民党議員は原子力政策に対して否定的な立場を取ることは難しいからです。
僕としては、民主以上に、投票したらマズイ感じがするんです。
公明党も、恐らく原発推進でしょう。
民主党・公明党はだめ、ましてや自民党など論外です。

だったら、脱原発・反原発派の人は、いったいどの政党に投票すれば良いのでしょうか?
管理人さんだったら、どこに入れますか?
「棄権」、「白票」以外の回答でお願いします。

Re: 民主党は原発推進派

>黄朝日さま

コメントありがとうございやす。

> 自分は反原発派なので、比例代表の選挙のときに、「原発を推進する政党」には投票したくありません。
> 民主党・公明党はだめ、ましてや自民党など論外です。
> だったら、脱原発・反原発派の人は、いったいどの政党に投票すれば良いのでしょうか?
> 管理人さんだったら、どこに入れますか?
> 「棄権」、「白票」以外の回答でお願いします。

確かに民・自・公は原発をしっかり利用していこうという立場ですね。おかしな規制委員会制度をつくった張本人でもあります。

実はその他の野党の多くは反原発を主張しています。
ただ、それが万年野党の無責任体質からきているのか、人気取りなのか判然としないところもあります。
どういう考えで反原発を主張しているのか、まだよくわからないのが正直なところで、私もどこの党がいいのか知りたいぐらいです。(答えになってなくてすいません)

難しいでしょうが次の総選挙で反原発路線の政権が誕生させたいですね。

ある程度議席を獲得して影響力を行使してくれる可能性があるという意味では、大阪維新の会かなと。好き嫌いがあると思いますが。

ゼロ?日本だけ?満足?

私は大昔、高校生のころ、原発なんて反対って思っていましたが、実はこの大震災を機に原発ゼロはおかしいって思うようになりました。

それは、あまり、考えなければ、原発はゼロって言えますが、よく考えれば考えるほどそんな単純なものじゃないということです。

原子力の技術を、そう、簡単に手放していいのでしょうか?
福島の教訓を生かすべきです。
もちろん、原子力以外に輸入に頼らないエネルギーの開発は必要と思いますが、ゼロはだめでしょ。

それに、近隣の外国にある原発は気にならないのでしょうか?
日本だけなくても意味ないでしょ?

日本人だからこそ、原発ゼロとおっしゃる意見に反対ですね。

Re: ゼロ?日本だけ?満足?

コメントありがとうございます。

> それは、あまり、考えなければ、原発はゼロって言えますが、よく考えれば考えるほどそんな単純なものじゃないということです。

私は反対で、よく考えれば考えるほど現状維持はありえないと思います。


> 原子力の技術を、そう、簡単に手放していいのでしょうか?
> 福島の教訓を生かすべきです。
> もちろん、原子力以外に輸入に頼らないエネルギーの開発は必要と思いますが、ゼロはだめでしょ。

そもそも、原発稼働をやめたら原子力の技術がなくなるというのがウソです。
発電技術にしろ核兵器技術にしろ技術の保持と商用発電継続は異なる問題です。

原発維持派はあえてそれを混同して危機感を煽り、原発ゼロを避けようと必死になっています。
残念ながら、政治家が一般大衆とかわらずそうしたウソにだまされるレベルのままだと原発は維持されるでしょう。

仮に、商用発電継続がないと技術の保持が幾分難しくなるとしても、50基の原発を動かさないと技術の保持が難しくなるのでしょうか。
そんなはずはありません。おそらく10%、5基でも十分でしょう。

悲しいかな現状では、原発維持派のもくろみ通り、ゼロか百かという極端な議論になり、全ての原発が維持される方向です。

原子力ムラ、電力業界、経済界というのは本当に強大。一方、民意なんてのは実にか弱いものだと思い知らされております。


> それに、近隣の外国にある原発は気にならないのでしょうか?

外国の心配より、まず自国の心配です。
外国に内政干渉して原発やめさせられますか?
そんな現実的でないことより、日本から原発をなくすように意思表示することの方がよほど現実的です。

> 日本だけなくても意味ないでしょ?

原発の問題点は日本の国土が汚される恐れがあることです。
だから原発が外国にあろうが、日本になければよいのです。
韓国ぐらい近いと気になりますが、他国の原発は基本的に気になりません。
万が一、ドカンといっても汚染される範囲は限られているでしょう。
外国ででた核のごみを日本で処理しなければならないわけでもありません。

なぜ、アメリカなど他国が日本の将来の原発ゼロ方針に懸念を表しているかわかりますか?
日本のためを思って忠告をしてくれているのではありませんよ。
日本が原発を止めてその分化石燃料を使うと、化石燃料が高騰して迷惑だからです。

私も化石燃料が高騰するのは困りますし、嫌です。
だから、日本以外の国が原発を利用するのは、事故の影響が日本に来ないのであれば賛成です。

「日本では原発をとめて、その分外国で原発を動かす」がベストシナリオです。
日本の原子力業界は国内原発ゼロでもある程度原発輸出で食っていけるでしょう。

他国が危険を承知で原発を利用するのを止めるのはお門違いです。
他国の原発利用は化石燃料費に低下圧力をかけるので間接的に日本に利益をもたらします。

日本で原発を利用せず外国では推進することをダブルスタンダードというのは簡単です。
友愛とか世界平和、万国民皆平等という崇高な理念も結構ですが、私の立ち位置とは違います。

まず、自国の安全と平和が何より大事です。
そのためには、原発を日本からなくさなければなりません。
プロフィール

悟空

Author:悟空
原発の闇を訴えるブログ。未来の子供に核のゴミのないきれいな日本を残したい。コメント等ご指摘大歓迎です。
私が即時原発ゼロを主張する理由はコチラをご覧下さい。

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