もちろん、ヒトにも当たり外れがあると思っていますが、工業製品の当たり外れに出くわすほうが多い方もいらっしゃるでしょう。
かく言う私は、どちらかというと工業製品について『当たり』を引くことが多く、滅多なことでは『客相(きゃくそう)』と呼ばれる部署のお世話になったことはありません。
前の前の会社に在籍している時ですから、今から15年前に購入した炊飯器。
当時はとても高性能なものでした。
この炊飯器は、大阪に引っ越す際にまとめて購入した電気製品の内の一つで、その他には電子レンジや洗濯機、掃除機や冷蔵庫と、いわゆる白物家電系の一切合切をまとめて同じ店で購入しました。
それらの『仲間たち』は、いずれも現役でして、炊飯器より1年前に洗濯機が故障したぐらいで、その他はまだまだいけるぜっていうところです。
引越しを3回繰り返しても全く動じず、毎日毎日おいしいご飯を炊き続けてくれたわけです。
これらの電気製品は意外と些細なことで故障してしまうこともしばしばですが、たいていの場合壊れるときはいきなり壊れると思います。
それらの主人としては、その『壊れる時』こそ大変重要で、どんな風に壊れるかよりも、いつ壊れるのかといった事の方が遥かに重要なケースが多いわけです。
白物家電と言えば、毎日使用するモノが多く、壊れてしまうことで生活のリズムが崩れてしまうでけでなく、そのものが成り立たなくなることもしばしば・・・。
炊飯器なんかは、人が生きる上で大変重要な衣食住の内の食ですから、これが壊れると死活問題な訳です。
特に私は無類の米好きですから、朝からパンなんか出された日には、ちゃぶ台をひっくり返しちゃいますよ。
話を元に戻すと、今回壊れた炊飯器は、そんな米好きの主人を最後まで支えてくれた大したヤツであったために、なんだかよくわかりませんがブログネタになったというもの。
いつもの通り、朝6時に炊飯予約をして床に入ったわけですが、朝起きて炊飯器を見ると、なんだか様子がいつもと違うことに気づきます。
うん?
君、動いてないんと違うか?
えっ!!
ご飯ないのか?そりゃ一大事ですよ。
って、フタを開けてみると、中からは美味しそうな湯気が・・・。
なぬぅ~!
君は、その命を最後のご飯を炊くという使命を全うしてから終えたのかぁ!!
と、炊飯器には無いはずの使命感というか、ド根性というか、いわゆる炊飯魂をまざまざと見せつけて逝ったわけです。
というわけで、長々と書きましたが、結局は炊飯器がお亡くなりになったという話ですよだ。
うちの炊飯器の最後の勇姿。
彼のように、私も全うしたいと心に刻み、新しい彼と出会いに電気屋に行ってきます!
では、次の引き出しをお楽しみに。