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18階から落ちても死なずにすんだ幸運な猫

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18階から落ちても死なずにすんだ幸運な猫


[アメリカ発] 猫は高所から落ちても、ちゃんと4本の足で着地できるが、その秘密は内耳と目のなかにある(参照)。

内耳には平衡感覚をつかさどる三半規管とともに、リンパ液のつまった「前庭」があります。猫が高いところから飛び降りたり、落ちたりすると、その液体への刺激によって、脳に三半規管の平衡状態が伝えられます。同様に、目のなかの水晶体に加えられる刺激によって、自分の頭の位置が脳に伝えられます。これらの情報によって、猫はすばやく頭の位置を修正し、それにともなって、からだも上体から向きを変えていき、足から地面に着地することができるのです。


このようにすばらしい平衡感覚を持つ猫でも、18階の高所から落ちて死なずにすむケースはめずらしいという。




黒地に白の斑の入った雄猫マキシムはマシュー・バルクマイヤーさんに飼われていたのだが、彼がイラクに派兵されてからは、ダリアさんという若い女性がマキシムを預かり世話をしていた。

マキシムはダリアさんと共に高層住宅の18階に住んでいたのだが、(外に出たがってか)窓に貼ってあったスクリーンを爪で引っ掻いて剥がしてしまったそうである。開いた隙間から猫は頭を突き出したのだと思われるが、その時バランスを崩して窓から落ちてしまった。

高層住宅近くでは建設作業員たちが働いていたのだが、落ちて怪我をしていたマキシムを見つけた彼らは、動物愛護教会に急いで猫を運び込んだそうである。マキシムはそこから、イリノイ州、ノースブルックにある動物救急病院へ送られた。

マキシムは落下した時の衝撃で、左右の肩の骨と骨盤を骨折していたらしく、金属製のプレートとピンを骨折部に固定する手術が病院で施された。痛み止めのパッチ薬も貼付けてもらっている。手術を担当したアーロン・ジャクソン獣医によると、マキシムは傷も癒えノーマルな生活に戻ることができるだろうとのこと。

どうして、マキシムの飼い主がわかったのだろうと、疑問に思っている読者もいることと思うが、実はマキシムの体にはマイクロチップ(ペットの個体識別番号を記憶させられた米粒大の小片)が埋め込まれていたのである。

猫のオーナー、イラクで戦うバルクマイヤー軍曹は、獣医に対し、(自分ではなく)マキシムが怪我をするとは思ってもみなかったと述べ、自分のペットが心の籠った介護を受けていることに感謝している。しかしながら、猫の治療費、3,000ドル(約34万円)をどうやって工面するか悩んでもいるという。

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