ハルタ vol.118の感想
- 2024/10/15
- 17:38
ハルタ118号の感想です。
・現象X 超常現象捜査録/温泉中也
新連載。書類仕事に忙殺される猫耳刑事のアナンは、駆り出された焼死事件の現場に強い違和感を抱く。犯行方法が超能力ながら、アナンと相棒のカナイの調査が地に足がついているので、上手くバランスの取れた上質のミステリになっている。今後の期待大だと思います。アナンの前髪の端の長い部分と、髪の毛の生え際のあいだの描き方が、なんだかゾワゾワする。隔号掲載です。
・ウスズミの果て/岩宗治生
第27話。ハンスとの別れ。時計が止まった瞬間の見開きの静止感が素晴らしい。ラストでイサミが考えたことは、もう少し先になると信じたい。
・狼よ、震えて眠れ/犬童千絵
第2話。マヤこと、本名サラサ・ティワリの過去が語られ、潜入捜査官になった経緯が語られる。これは、本当にカリナが虐殺をしていたパターンと、警察が濡れ衣を着せようとしているパターンが考えられるな。
・生き残った6人によると/山本和音
第43話。教授と渚くんは千葉に残ることを決断。ヘリに乗ったのは、梨々、平坂、雫、ビースト、入江。そして6人目は……。結局は、初期メンが脱出できたわけか。実質的には今回が最終回で、次回はエピローグとのこと。
・アルケミックガール×バーサーカーボーイ/松賀諒真
第3話。鶴寿丸&アゾットが、虎寿丸と一緒に屋久島の大王杉を見に行く。子分の松吉もできて上出来というところで、因縁の相手が……。このままバトルに雪崩れ込む形か。
・神に誓って偽りです/松本水星
第10話。千里の仲間で、金融屋の土海を最初のターゲットに定める。ダマすだけでなく、そこから仲間になるようにもっていくというが、どういう作戦なのか? こういう変装をするなら、スタイリストみたいな仲間がいても良かったかも。
・アジフライ・ミー・トゥ・ザ・スター/西戸美加
読み切り。辞めた同僚の新しい職場に、忘れ物を届けることに。その職場というのが……。最後のアオリ文にあるように、環境が変わってもメイン2人の関係は続いていくという話だけど、少しBLっぽい雰囲気が強すぎたような。
・午前二時は食卓で/今東ともよ
第8話。恵理の兄(苗字が吉畑と判明!)と一緒に、オカルト研の幽霊部員の豊くんのお家にお邪魔する。しかし、そこは……。これはご両親は呪われた状態で、その元凶が2階にいるということでいいのかな? 次回で解決か。
・11番目のねこはねね/はりかも
第4話。あっさりとネネがネズミだということが、リンにバレてしまう。しかし、リンもそれを誰かに知らせることはせず……。この秘密の連鎖? どうなることやら。
・キラキラとギラギラ/嵐田佐和子
第28話。愛子、チー坊、平等院の力を借りて、愛子が騎馬戦に緊急参戦! 見事に禅くんの勝利をアシストする。今回は、チー坊の言動に対するツッコミが面白すぎた。禅くんには頭も踏まれているし。
・司書正/丸山薫
第22話。玟華が幼いころに見つけた隠し通路のことを思い出す。その先に待っていたのは……。これは、なかなかの急展開なのでは? 司書正のことがバレるのも問題だし、鄂韡に知られるのはもってのほかだろうし。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第117話。センとミナトが偶然出会う。センは菱の実をおすそ分けしたいのだが、お互い口下手なので……。シナトはともかく、コンジュは登場しなくても話が成立してそうなところが、逆に面白い。
・神サマ、オ悩ミ相談ス。/宮一マチ
読み切り。人が思い入れのある物と融合してしまう現象が発生。お悩み相談所に神の後継者(本物)が現れ、解決に力を貸そうとする。メイン案件であるマフィアの親分のエピソードがイマイチ盛り上がらなかった印象。最後も、神就任まで時間経過させなくても良かったように思う。
・かわいすぎる人よ!/綿野マイコ
第46~47話。今月は2話掲載。推しのアイドルの動画を見て、運動会のダンスを頑張るメイちゃん。そのことをおじさんがSNSに投稿したのを見てアイドルも……という、ポジティブメッセージの循環が尊い。
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良
第41話。サーリのお祭りの手伝いに。屋台をやったり、次回はトナカイレースに参加することになったり、ジュン大活躍。いちおう母親探しの途中だけど、実際はサーリの文化紹介の側面が強くなりそう。
・先生、今月どうですか/高江洲弥
第42話。前回、バレンタインに行動を起こした紫ちゃんの裏で、各キャラがどんなバレンタインを送っていたのか? 親の現場を目撃して?もだえる千草ちゃんがカワイイ。
・クプルムの花嫁/namo
第45話。自宅の作業環境を整えたあさひ。敵情視察とばかりに、雄介の現場を見るのだが……。ここのライバル関係(現状は一方的だが)かなりアツくなってきた。展示会でどんな作品を出してくるのか?
・いやはや熱海くん/田沼朝
第26話。熱海くんの出身中学の後輩が、ファンクラブを作ってもいいかという許諾をもらいにくる。今回は、国島の509ページあたりの言葉が良かった。
・うみにすてる/那木弘子
読み切り。「死体運びたいので手伝ってもらえますか?」とお隣さんが来る冒頭のインパクトが強すぎるし、そのお隣さんのスタンスというかテンションが常に一定なのが逆に良かったと思う。読み切りは、これくらいでいい。
・ファンシー革命/犬島ななこ
第5話。キャラクター総選挙の会場に見学に来たユメたち。デザイナーとしての覚悟を新たに固めるとともに、千世との関係もこれで一歩進んだってところかな。
・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎
第32話。鉱物の展示即売会に来たルリたち。多くのお店を見て回る。ルリは安い宝石を買ったが、いろいろと考えることが……。そして、化石の黄鉄鉱化に挑戦することに。アニメも決まったし、回収まで長めの設定を仕込んだのか。
・Servent Beasts/森野鈴鹿
第14話。前回登場したハイエナ獣人のジルに連れられ、貧困地区に来たハル。早速骨の魔女が救出にくるが、ジルの狙いはこっちだった様子。ハル、ずっと裸で可哀想。
・開花アパートメント/飴石
第14話。アパートの住民の明見さんが亡くなる。真は遺品の中から一編の手記を見つける。これまで、どこか冷めたイメージのあった真が手記の内容に惹かれ、彗星の観測までするようになるとは。このまま天文学にハマるのか、一時的なものなのか。
・峠鬼/鶴淵けんじ
第34話。不来巳が仕掛けた奏上の儀が発動。都の人のみならず、大和の人すべてがその影響下に入ってしまった模様。これを受けて小角たちは、30年の時を越えることとなる。この前登場した足女とか今回の人麻呂とか、いつのまにかパーティが大所帯になったな。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ
第52話。柔道の試合が終了。今回の文治の思惑などが語られる。そして、後半ではひさしぶりに姫子と文治のイチャイチャが。単行本のラストにくる話なのかな?
・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ
第35話。長老は、実は土龍が操っていたと明らかに。そこからミネルバに乗り移り森中の獣を襲い始める。次回は、作品史上最大のバトルとなりそう。
・インク色の欲を吐く/梅ノ木びの
最終話。オーブリーの告別式で、演劇をすることに。しかし、メーベルはそのことに疑問を感じてしまう。ラストの、鏡に映ったメーベルの表情が最高。
・魔女のエデン/ゆめじ
第22話。兵士志願としてアピールするロブルことピリー。下っ端兵士には勝ったが、隊長のルドベキアにはボコボコにされてしまう。兵舎だから、いちおう城内には入ることができたのか?
・予告
次号は、山岳部、ドラクラ、殺し屋、古本屋、バードさん、悪魔、珍獣が掲載。おみたし、宇図みつる、大峯鶴次、出倉ナオ、遠野みやこ、はなまき灯、ふじの菜々の読み切りが載ります。
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