Googleによるコピーサイトへの手動ペナルティが本格化している模様 - 楽しくないブログ
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Googleが目指している世界はGoogleがネット情報を全て操作することだが、当然そこには低質な情報を含めたくないのである。単純なアルゴリズムだとすぐに検索上位に表示されやすいサイト構成や法則が見抜かれてしまい、その法則に準拠しただけの低質なサイトが出現してしまう。いわゆるSEOというものである。Googleは自身もSEOチェックシートを公開するなどSEO自体は推奨しているが、内容はいわゆる「サイトの仕様をGoogleの考え方に合わせましょう」というものであり、具体的なアルゴリズムや法則は一切非公開となっている。
その一方で、世界中には検索順位を上位に表示させるためのノウハウ、いわゆる「SEO商材」というものが溢れている。各社が独自で分析したアルゴリズムを元に、いかに楽にサイトを有名にするかの分析が詰まった商材だ。こういう商材にとって、Googleが最近行っている積極的なアルゴリズムの変更は非常に痛手となる。今までのノウハウを捨てることになるからである。Google検索アルゴリズムの仕様変更により、大手インターネット広告代理店である「GMOアドパートナーズ」は業績予想を下方修正せざるを得なくなった。
業績予想の修正、配当予想及び来期業績予想に関するお知らせ - GMOアドパートナーズ株式会社
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120140205000627.pdf
営業利益は、前期比 20.6%増益となるものの前回発表予想比では 86 百万円の減少となる見込みです。
売上高が予想を下回ったのに加え、昨年夏にあった Google の検索アルゴリズムの変更による影響で
SEO 商材の販売不振などがありました。
経常利益は、上記の理由に加え、前期に計上があったレバレッジドリースによる償還利益など約 2
億円がなくなったことなどから、前期比 14.6%減益となり前回発表予想から 1 億 12 百万円の減少とな
る見込みです。
GMOアドパートナーズはSEO商材を多く販売しているが、Googleのアルゴリズムの変更で減収を余儀なくされた。質重視の検索結果に力を入れ出したことにより不振に陥るということは、つまりは今までは質を度外視してGoogleのアルゴリズムに沿うだけのノウハウを売っていたということである。昨今の中身の無いネット上の有象無象情報は、GMOアドパートナーズに一因があると言える。
上記の例はたまたま大企業であるGMOアドパートナーズがSEO商材の減収の理由を説明するために公表した情報だが、こういう事例で減収となった企業は多くあるだろう。今までGoogle関連のSEO商材を扱っている企業は、何らかの影響を受けているはずである。昨年夏頃までは比較的わかりやすいアルゴリズムだったのが、今ではより複雑な要素が絡んできている。数年前まではGoogleは「ブログ」というだけで検索結果を上位にしていたため、個人サイトが廃れる原因となった。かつて最大手個人ニュースサイトを誇った「カトゆー家断絶」も、アクセス減少の一途を辿りついには更新停止となった。結果論ではあるが、今のコピーブログ氾濫時代を作ったのもGoogleである。そのGoogleが、自ら撒いた種を必死に踏みつぶそうとしているとは、皮肉な結果といえる。