ソフトバンクの新料金プランがVoLTEを始めてもないクセにあまりに酷すぎる
ブログ凍結中に作った別ブログにて書いた記事です。
無事凍結解除されましたので、記事は修正入れつつこちらに移転します。
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もう少し軽いネタから放り込みたかったのですが、ソフトバンクからの手榴弾が届いたので蹴り返したいと思います。
ソフトバンクグループなガンホーのケリ姫バリに蹴り返しましょうか。ええ。
えーっと、ソフトバンクって携帯通信事業に参入した当初「日本の携帯料金は高過ぎる」とかほざいてたような気がするのですが、そんなソフトバンクが日本の携帯料金にある意味新たな終止符を打とうとしているようです。
まあ誰もがツッコむネタですし、開始前にいつもの「やりましょう詐欺」の可能性もありますが、まあ釣られてあげましょう。
VoLTE時代の革新的な新定額サービスが登場! | 企業・IR | ソフトバンク
http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2014/20140124_01/
4月21日以降、現行のプランに加えて新たな糞めんどくさいプランを追加します。
新規契約もしくは機種変更する場合のみ、この新しいプランが選べるそうです。
えーと、まずタイトルからしてツッコミどころがある時点で、プレスリリース芸で有名な日本通信以上に終わっています。
まだ現時点で「LTEのデータ回線を利用する音声通話サービス」であるVoLTE(読みはボルテで決まり?)は日本のどの事業者もやっていません。もちろんソフトバンクもです。当然対応端末も出てないし。
なので、このVoLTEという単語は無視して構いません。
そんな華麗な出オチから始まるこのプレスリリースですが、ある意味で非常に革新的な新定額サービスが確かに記載されていました。
まず、誰も音声定額とパケット定額をパックにされる事を望んでいません。
ドコモ回線を使ったOCNやBIGLOBE、IIJなどのMVNOが格安データ専用回線を提供していて契約数を伸ばしている現状で、こんな事は誰も望んでいないのは明白です。
これは2013年12月の純増数でドコモが首位だったことからもハッキリしています。MVNOもカウントされますからね。
で、気にもならない、気にもしたくない料金ですが・・・
いやー、さすがに酷くね?
もうどこからツッコめばいいのやら。
あ、ちなみに金額は全部税抜で書かれているんですよねー、これ。ページの最後の方にソフトバンクフォントで書かれてますけど。
開始時には消費税8%で、これが別途掛かります。後述しますけど。
なので、この記事では引用文以外は8%税込で記載していきます。
あと、こちらも後述しますが基本料は別に掛かりますからね。
まずSパック。
パケット通信が2GBしか使えません。現行の7分の2です。
しかも電話は1回たった3分、50回までしかダメなのだそうです。電話の時間が短かろうが1回としてカウントされるわけですし、これのどこが定額なのでしょうか。
これで毎月6458円(税込)も取られるそうです。アホか。
続いてMパック。
こちらは電話が1回5分で1000回掛けられ、パケット通信も7GBと現行と同じのようです。
これで毎月7538円(税込)。
そしてLパック。
こちらも電話が1回5分で1000回掛けられ、パケット通信上限は15GBと現行の倍以上です。
これで毎月10778円(税込)。
こうやって見てみると、SパックはただのM、Lの引き立て役という事になります。有名無実ですね。電話を全くしない人間にとってはSですら単なる値上げですから。
で、普通はMかLを選ぶことになると思われますが、この料金プラン、お得に見える人いますかー?
まさかいないとは思いますが、万一思ってしまってる人がいたらその認識を改めてくださいね。
では、さらなるツッコミを入れていくことにしましょう。
このプレスリリースをさらに読んでいくと、途中でソフトバンクフォント(極小文字)による、※印付きの革新的な注意事項があります。
はい、大きな色付き文字で引用してわかりやすくしてあげました。ソフトバンクは感謝するように。
まず、音声定額とパケット定額がセットになるというのを全面に出しておきながら、別途専用の基本料が掛かるというね。
これが、2年縛り付きプランが980円、縛り無しのプランが1960円で現行のホワイトプラン・標準プランと同じ・・・に見えるでしょ?
見えた人は素直に挙手もしくはツイートしてください。
僕は言ったはずだよ? これは税抜き価格だって。
現在のホワイトプランは税抜きだと934円ですから。
つまり、実はコッソリと5%の値上げをここで行っております。てへぺろ。
実に革新的だと思います。
先ほどのなんちゃらパックとやらも同じなわけで、現在の5%税込価格とこの税抜価格を比べてしまうと痛い目に遭うわけです。だから俺は税込価格と明記して金額を記載しているのです。
まあ、これはどんなお店でもこのような記載方法に既になっていっていますので、慣れるしかない部分ではあります。
これを機会に、実際に自分が払う金額はいくらなのか、という計算が出来るようになっておくべきだと思います。8%の暗算は結構難しいけどね・・・
というか価格表示には全て税込税抜の両方の記載が必要なんじゃなかったっけ?
プレスリリースにも適用されると思ってましたが。
そして「音声定額」なんて書いてますが、無料の時間はプランごとに決まっており、それを超えると30秒ごとに32.4円(税込)という高額な通話料 が発生します。1分64.8円(税込)ですか。
1回3分はもちろんのこと、5分でもうっかり超えることは多々あると思います。
まあそれでも現在の各社のLTEスマートフォン用プランよりはマシなのかもしれませんが。
例えば2014年4月以降、1回10分通話するとなると、
現行LTEプラン:43.2円*10分=432円
M、Lパック:64.8円*5分(5分は無料)=324円
まあ少しは安くなりますかね・・・と、ここでちょっと考える必要があります。
これはホワイトプランではありませんので、ソフトバンク同士の無料通話は存在しません。
なので、これまでソフトバンク相手だからと気兼ねなく通話してた人にとってはこの324円のような有料分が全部新たな負担となるので、全く魅力がなくなる事になります。
もちろん5分無料を活かせばいいという話にはなると思いますが、いちいち5分以内ごとに電話を切るというアホな行為をしなければならないわけで。
つまりは、5分以内に電話が終わるならいいですが、長時間の通話が多いビジネス用途(営業など)なんかだと、恩恵は少ないかもしれません。
いちいち先方に「すみません、ソフトバンクなので一旦切ります」なんて言えないでしょ?
で、恐らくこういう話は出て来るはずなので、これまた有料オプションでソフトバンク同士の無料通話が提供される事でしょう。
はい、つまり値上げですね。ホワイトプランとは何だったのでしょうか。
そして、革新的な値上げネタはまだ続きます。
定められたパケット通信の通信量を越えると、パックごとにそれぞれ100MBごとに250円、125円、100円の通信料が掛かるそうです。
もはや定額ではありません。青天井です。
まあそうなると思ってましたが、ソフトバンクが真っ先に定額制を捨てました。
また、こういった批判を避けるためでしょうか。
パケット通信量を超過しても128kbpsの低速では繋がるようにする、つまり現行のパケット定額と同じ形にするオプションが用意されていますが、当然これは有料です。月額324円(税込)。
またここでも値上げネタです。恐らくこれは強制オプションにするでしょうね。「このプランは青天井ですが、このオプションを付ければ避けられます!」とか言ってね。
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という感じで、このアホプランのキモはおわかりになりましたでしょうか。
VoLTEなんかまだまだやるつもりなど無く、そもそもiPhoneが対応するか否か次第なソフトバンクが何をほざいてんだって話ですよ。
Sprintが始めるなんて話も出て来てないですしね。シナジーシナジー。
まだVoLTEサービスを開始した事業者は韓国のSKとLG U+、アメリカのメトロPCSぐらいなもんですし。米Verizonもズレ込んで今年開始予定となっている状態ですし。
まあ特にCDMA2000陣営が早くVoLTEに移行して3Gを捨てたいと思ってるわけで、Sprintもここに含まれるわけではありますが、どうも動きは鈍いように思えます。KDDIも先日の3Q決算発表会にて「まだ考え中」と表明しましたし。
KDDI第3四半期決算は増収増益、スマホ浸透率は44%に - ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20140130_633141.html?ref=rss
それはさておき。
つまりこれはVoLTEなんて全然関係無く、単に消費税増税にかこつけた値上げです。それだけです。
2年縛りの基本料金を税抜934円から税抜980円にした事からもわかる通り、税抜価格を高く設定したい。それだけです。
パケ代青天井や電話代に関しては変える可能性大ですが、この「税抜価格を高くする」という点だけは絶対に変えないでしょう。
つまり、簡単に目について批判しやすいパケ代青天井や電話代は単なるカモフラージュ。本命は値上げです。あとホワイトプランの破棄もだけど。
よほど金に困ってるようですね。現金でも必要になりましたか?
あと三上洋さんが日経BPにてこんな記事を書いています。俺と同じ感想って感じですね。
ソフトバンクの「定額パック」は要注意、かけ放題ではなく実質的な値上げ 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140129/1054800/
さらに、石川温さんもこんな記事を。こちらはしっかり税抜価格の値上げに触れています。
また、接続料改定にも少し触れていたり。
スマホ音声定額競争 先手ソフトバンク、値上げの奇手 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO66211600R00C14A2000000/
さすがにこんなカスプランに騙されるバカは少ないかと思いますが、開始後このプランを強制するようなパターンも想定されますので、対策としてはやはり「ソフトバンクと契約などしない」・・・これに尽きると思います。
ソフトバンクは存在してはならない企業です。日本の恥です。触れないようにしましょう。
そして、こんなアホなプランをauやドコモが真似しないことを願うしかありません。あと、消費税増税にかこつけた値上げは特に真似してはいけない。
あー、あとこれ、決算発表会や新機種発表会で先日の通信障害の虚偽の復旧報告に触れられないためのエサかもしれません。
記者やジャーナリストの方はこの通信障害の件を最優先で質問していただきますようお願いします。
では最後に、プレスリリースのアホな文章にツッコミを入れてお別れしたいと思います。
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いや、青天井でしょ?
通話時間を気にしないといけないですね。
米国など世界の携帯電話事業者で既に導入されているのに、どこが「革新的」なのでしょうか。意味不明というかさすがの二枚舌です。
また、通話に上限、パケット通信にも上限があるようなプランは定額などではありませんし、別に基本料が掛かるようなクズプランは米国など世界の携帯電話事業者でどこも採用していないと思いますが。
石野純也さんも呆れていますよ。
どこが? VoIPアプリ使えば、はい、おしまい。あ、ソフトバンクはVoIP規制してるんでしたっけ。
ちなみにiPhoneはiOS7ならFaceTime Audioなんてものがありますし、AndroidもGoogleハングアウトってのが標準でありますしね。
で、結局どのあたりがどう定額なのですか? 教えてくださいソフトバンクと孫正義様。
そして、いつになったら日本の携帯料金は安くなるのですか?
いま声を上げなければ、日本の携帯電話料金はもっと高くなるかもしれませんよ? 皆様。
無事凍結解除されましたので、記事は修正入れつつこちらに移転します。
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もう少し軽いネタから放り込みたかったのですが、ソフトバンクからの手榴弾が届いたので蹴り返したいと思います。
ソフトバンクグループなガンホーのケリ姫バリに蹴り返しましょうか。ええ。
えーっと、ソフトバンクって携帯通信事業に参入した当初「日本の携帯料金は高過ぎる」とかほざいてたような気がするのですが、そんなソフトバンクが日本の携帯料金にある意味新たな終止符を打とうとしているようです。
まあ誰もがツッコむネタですし、開始前にいつもの「やりましょう詐欺」の可能性もありますが、まあ釣られてあげましょう。
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日経に記事を書かせた後すぐ、ソフトバンクが信用情報毀損問題の時には打たなかったプレスリリースを打ちました。スポンサードリンク
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VoLTE時代の革新的な新定額サービスが登場! | 企業・IR | ソフトバンク
http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2014/20140124_01/
4月21日以降、現行のプランに加えて新たな糞めんどくさいプランを追加します。
新規契約もしくは機種変更する場合のみ、この新しいプランが選べるそうです。
えーと、まずタイトルからしてツッコミどころがある時点で、プレスリリース芸で有名な日本通信以上に終わっています。
まだ現時点で「LTEのデータ回線を利用する音声通話サービス」であるVoLTE(読みはボルテで決まり?)は日本のどの事業者もやっていません。もちろんソフトバンクもです。当然対応端末も出てないし。
なので、このVoLTEという単語は無視して構いません。
そんな華麗な出オチから始まるこのプレスリリースですが、ある意味で非常に革新的な新定額サービスが確かに記載されていました。
ソフトバンクモバイル株式会社は、高品質な音声通話を実現するVoLTE※時代を見据え、お客さまにシンプルで分かりやすいように音声定額とパケット定額をパックにした革新的な新サービスを、SoftBank 4GおよびSoftBank 4G LTEに対応するすべてのスマートフォン向けに、2014年4月21日より提供する予定です。
まず、誰も音声定額とパケット定額をパックにされる事を望んでいません。
ドコモ回線を使ったOCNやBIGLOBE、IIJなどのMVNOが格安データ専用回線を提供していて契約数を伸ばしている現状で、こんな事は誰も望んでいないのは明白です。
これは2013年12月の純増数でドコモが首位だったことからもハッキリしています。MVNOもカウントされますからね。
で、気にもならない、気にもしたくない料金ですが・・・
本サービスは、Sパック(月額5,980円)、Mパック(月額6,980円)、Lパック(月額9,980円)の中からいずれかを選ぶことが可能で、国内音声通話が、Sパックなら月50回(1回3分以内)、MパックとLパックなら月1,000回(1回5分以内)まで利用でき、実質的なかけ放題を実現します。また、Sパックなら2GB、Mパックなら7GB、Lパックなら15GBまでの国内パケット通信が利用可能です。
いやー、さすがに酷くね?
もうどこからツッコめばいいのやら。
あ、ちなみに金額は全部税抜で書かれているんですよねー、これ。ページの最後の方にソフトバンクフォントで書かれてますけど。
開始時には消費税8%で、これが別途掛かります。後述しますけど。
なので、この記事では引用文以外は8%税込で記載していきます。
あと、こちらも後述しますが基本料は別に掛かりますからね。
まずSパック。
パケット通信が2GBしか使えません。現行の7分の2です。
しかも電話は1回たった3分、50回までしかダメなのだそうです。電話の時間が短かろうが1回としてカウントされるわけですし、これのどこが定額なのでしょうか。
これで毎月6458円(税込)も取られるそうです。アホか。
続いてMパック。
こちらは電話が1回5分で1000回掛けられ、パケット通信も7GBと現行と同じのようです。
これで毎月7538円(税込)。
そしてLパック。
こちらも電話が1回5分で1000回掛けられ、パケット通信上限は15GBと現行の倍以上です。
これで毎月10778円(税込)。
こうやって見てみると、SパックはただのM、Lの引き立て役という事になります。有名無実ですね。電話を全くしない人間にとってはSですら単なる値上げですから。
で、普通はMかLを選ぶことになると思われますが、この料金プラン、お得に見える人いますかー?
まさかいないとは思いますが、万一思ってしまってる人がいたらその認識を改めてくださいね。
では、さらなるツッコミを入れていくことにしましょう。
このプレスリリースをさらに読んでいくと、途中でソフトバンクフォント(極小文字)による、※印付きの革新的な注意事項があります。
※ソフトバンク・他社携帯電話、固定電話などへの国内音声通話がサービスの対象となります。
※専用基本料、S!ベーシックパックの月額利用料が別途かかります。
※国内音声通話の超過分は30円/30秒の通話料がかかります。
※国内パケット通信の超過分は、Sパックは250円/100MB、Mパックは125円/100MB、Lパックは100円/100MBの通信料がかかります。また、超過しても通信料不要で128kbpsの低速通信がご利用いただけるオプションサービス(月額300円)をご用意します。
はい、大きな色付き文字で引用してわかりやすくしてあげました。ソフトバンクは感謝するように。
まず、音声定額とパケット定額がセットになるというのを全面に出しておきながら、別途専用の基本料が掛かるというね。
これが、2年縛り付きプランが980円、縛り無しのプランが1960円で現行のホワイトプラン・標準プランと同じ・・・に見えるでしょ?
見えた人は素直に挙手もしくはツイートしてください。
僕は言ったはずだよ? これは税抜き価格だって。
現在のホワイトプランは税抜きだと934円ですから。
つまり、実はコッソリと5%の値上げをここで行っております。てへぺろ。
実に革新的だと思います。
先ほどのなんちゃらパックとやらも同じなわけで、現在の5%税込価格とこの税抜価格を比べてしまうと痛い目に遭うわけです。だから俺は税込価格と明記して金額を記載しているのです。
まあ、これはどんなお店でもこのような記載方法に既になっていっていますので、慣れるしかない部分ではあります。
これを機会に、実際に自分が払う金額はいくらなのか、という計算が出来るようになっておくべきだと思います。8%の暗算は結構難しいけどね・・・
というか価格表示には全て税込税抜の両方の記載が必要なんじゃなかったっけ?
プレスリリースにも適用されると思ってましたが。
そして「音声定額」なんて書いてますが、無料の時間はプランごとに決まっており、それを超えると
1回3分はもちろんのこと、5分でもうっかり超えることは多々あると思います。
まあそれでも現在の各社のLTEスマートフォン用プランよりはマシなのかもしれませんが。
例えば2014年4月以降、1回10分通話するとなると、
現行LTEプラン:43.2円*10分=432円
M、Lパック:64.8円*5分(5分は無料)=324円
まあ少しは安くなりますかね・・・と、ここでちょっと考える必要があります。
これはホワイトプランではありませんので、ソフトバンク同士の無料通話は存在しません。
なので、これまでソフトバンク相手だからと気兼ねなく通話してた人にとってはこの324円のような有料分が全部新たな負担となるので、全く魅力がなくなる事になります。
もちろん5分無料を活かせばいいという話にはなると思いますが、いちいち5分以内ごとに電話を切るというアホな行為をしなければならないわけで。
つまりは、5分以内に電話が終わるならいいですが、長時間の通話が多いビジネス用途(営業など)なんかだと、恩恵は少ないかもしれません。
いちいち先方に「すみません、ソフトバンクなので一旦切ります」なんて言えないでしょ?
で、恐らくこういう話は出て来るはずなので、これまた有料オプションでソフトバンク同士の無料通話が提供される事でしょう。
はい、つまり値上げですね。ホワイトプランとは何だったのでしょうか。
そして、革新的な値上げネタはまだ続きます。
定められたパケット通信の通信量を越えると、パックごとにそれぞれ100MBごとに250円、125円、100円の通信料が掛かるそうです。
もはや定額ではありません。青天井です。
まあそうなると思ってましたが、ソフトバンクが真っ先に定額制を捨てました。
また、こういった批判を避けるためでしょうか。
パケット通信量を超過しても128kbpsの低速では繋がるようにする、つまり現行のパケット定額と同じ形にするオプションが用意されていますが、当然これは有料です。月額324円(税込)。
またここでも値上げネタです。恐らくこれは強制オプションにするでしょうね。「このプランは青天井ですが、このオプションを付ければ避けられます!」とか言ってね。
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という感じで、このアホプランのキモはおわかりになりましたでしょうか。
VoLTEなんかまだまだやるつもりなど無く、そもそもiPhoneが対応するか否か次第なソフトバンクが何をほざいてんだって話ですよ。
Sprintが始めるなんて話も出て来てないですしね。シナジーシナジー。
まだVoLTEサービスを開始した事業者は韓国のSKとLG U+、アメリカのメトロPCSぐらいなもんですし。米Verizonもズレ込んで今年開始予定となっている状態ですし。
まあ特にCDMA2000陣営が早くVoLTEに移行して3Gを捨てたいと思ってるわけで、Sprintもここに含まれるわけではありますが、どうも動きは鈍いように思えます。KDDIも先日の3Q決算発表会にて「まだ考え中」と表明しましたし。
KDDI第3四半期決算は増収増益、スマホ浸透率は44%に - ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20140130_633141.html?ref=rss
それはさておき。
つまりこれはVoLTEなんて全然関係無く、単に消費税増税にかこつけた値上げです。それだけです。
2年縛りの基本料金を税抜934円から税抜980円にした事からもわかる通り、税抜価格を高く設定したい。それだけです。
パケ代青天井や電話代に関しては変える可能性大ですが、この「税抜価格を高くする」という点だけは絶対に変えないでしょう。
つまり、簡単に目について批判しやすいパケ代青天井や電話代は単なるカモフラージュ。本命は値上げです。あとホワイトプランの破棄もだけど。
よほど金に困ってるようですね。現金でも必要になりましたか?
あと三上洋さんが日経BPにてこんな記事を書いています。俺と同じ感想って感じですね。
ソフトバンクの「定額パック」は要注意、かけ放題ではなく実質的な値上げ 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140129/1054800/
さらに、石川温さんもこんな記事を。こちらはしっかり税抜価格の値上げに触れています。
また、接続料改定にも少し触れていたり。
スマホ音声定額競争 先手ソフトバンク、値上げの奇手 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO66211600R00C14A2000000/
さすがにこんなカスプランに騙されるバカは少ないかと思いますが、開始後このプランを強制するようなパターンも想定されますので、対策としてはやはり「ソフトバンクと契約などしない」・・・これに尽きると思います。
ソフトバンクは存在してはならない企業です。日本の恥です。触れないようにしましょう。
そして、こんなアホなプランをauやドコモが真似しないことを願うしかありません。あと、消費税増税にかこつけた値上げは特に真似してはいけない。
あー、あとこれ、決算発表会や新機種発表会で先日の通信障害の虚偽の復旧報告に触れられないためのエサかもしれません。
記者やジャーナリストの方はこの通信障害の件を最優先で質問していただきますようお願いします。
では最後に、プレスリリースのアホな文章にツッコミを入れてお別れしたいと思います。
--
従来のパケット定額サービスの安心感に加え、
いや、青天井でしょ?
音声通話についても相手先や時間帯を気にすることなく通話できるようになります。
通話時間を気にしないといけないですね。
音声定額とパケット定額がセットになったパックプランは、米国など世界の携帯電話事業者ですでに導入されている先進的な料金プランです。
米国など世界の携帯電話事業者で既に導入されているのに、どこが「革新的」なのでしょうか。意味不明というかさすがの二枚舌です。
また、通話に上限、パケット通信にも上限があるようなプランは定額などではありませんし、別に基本料が掛かるようなクズプランは米国など世界の携帯電話事業者でどこも採用していないと思いますが。
石野純也さんも呆れていますよ。
7GB、6980円は米T-Mobileの価格設定にすごく近いなぁ。でもあっちは70ドルでUnlimitedだけど。
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya) 2014, 1月 24
ん? これ、専用基本料が別にかかるって意味か。パックにすらなってないww
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya) 2014, 1月 24
だれ定もそうなんだけど、意外と話してると10分超えちゃうこととかあるから、ちょっとリスク高いなぁ5分1000回は。20分100回とかの方がまだいいんだけど、それだと儲からないんだろうなぁ。
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya) 2014, 1月 24
しかも30秒30円だしなぁ、ウィルコムと違って。ゴールドプランのときの反省は忘れてしまったのでしょうか。。。
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya) 2014, 1月 24
T-Mobileとかの米国の先進的なプランは、70ドルぽっきりで話し放題、WebもSMSもし放題の本当の「パック」なんだけどなぁ。
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya) 2014, 1月 24
そこに、国際ローミングデータ通信し放題(ただし低速)が何ドル、保険が何ドルって形でオプションがつくわけで、基本料とか5分を超えた通話料を外出しにしたのをパックっていうのはちょっとギリギリ感が。
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya) 2014, 1月 24
本サービスにより、これまで料金を気にして電話するのをためらっていたようなシーンにおいても、気兼ねなく音声通話をご利用いただけるようになり、スマートフォンの音声通話は、より気軽なコミュニケーション手段へと変化します。
どこが? VoIPアプリ使えば、はい、おしまい。あ、ソフトバンクはVoIP規制してるんでしたっけ。
ちなみにiPhoneはiOS7ならFaceTime Audioなんてものがありますし、AndroidもGoogleハングアウトってのが標準でありますしね。
通信手段に関わらず定額で使える本サービスを通じて、ソフトバンクはスマートフォンの新たな利用スタイルを提案してまいります。
で、結局どのあたりがどう定額なのですか? 教えてくださいソフトバンクと孫正義様。
そして、いつになったら日本の携帯料金は安くなるのですか?
いま声を上げなければ、日本の携帯電話料金はもっと高くなるかもしれませんよ? 皆様。
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