久美子社長の大塚家具 第2四半期 通期下方修正 赤字拡大
平成28年12月期第2四半期累計期間は、景気においては弱さがみられながらも緩やかな回復基調が続くなか、個人消費においては消費マインドに足踏みがみられました。また、当社の事業と関連の深い住宅発売戸数も低調に推移した。
このような環境下、当社では新築需要に加え重要性を増している買い替え・単品買い需要取り込みに向けて、店舗リニューアルをはじめとする既存店改革、IDCパートナーズを生かした顧客との長期的な関係構築、法人需要取り込み強化に向けた諸施策に取り組んだ。
既存店改革においては、気軽さと充実したサービス提供の両立を目指し2月に全店舗をリニューアルオープンし、新オペレーション体制を本格的に始動した。併せて、IDCパートナーズの活用や個人外商、リユースの促進など、顧客深耕、リレーション強化のための取り組みも推進した。
また、ホテルや企業など法人需要取り込みにおいては、他企業との新規提携や提携再開、関西での「大阪コントラクト営業部」新設など、従来関東を中心に行なっていた営業活動の他エリアへの拡充を含め法人部門の活動も強化した。
店舗網は、将来の本格出店を見据え、1月に当社では初進出となる北海道に、営業所「IDC OTSUKA サッポロファクトリー」を開設した。店舗リニューアル等ハード面での改変・整備は進みつつあり、商業立地にある路面店では来店客数が増加した。
しかしながら、店舗の旧オペレーション体制から大きく変化した顧客対応の熟練度が3、4月の需要期までに到達するべき程度には至っていないとしている。
以上、
同社の説明では結果赤字についての説明が乏しい。
自動車業界では、2000cc以上の普通車や外車の売上台数は1~7月までを見ても落ちていた。それ以下の小型車や軽自動車の販売台数は大幅に落ちている。
こうしたことからも、同社の立つ位置が鮮明化されると思われるが、・・・。
日本の大手住宅家具業界の品質では、カリモクが頂点にあり、それにマルニ木工などが続くが、大塚家具は今ではカリモクに続く存在となっている。そこまで品質と販売力を高めたのは創業者の力によるもの。
差別化と販売力強化をはからなければ、これまでの地域の家具店同様に、ニトリ、イケヤ・東京インテリア家具などの安価な大衆家具領域に飲み込まれてしまう。
<匠 大塚>
昨 年3月、資本の論理に久美子社長に追い出された勝久創業者は、長男の勝之氏らと共に「匠大塚株式会社」を設立し、2016年6月29日に西武百貨店春日部 店(元・ロビンソン百貨店春日部店)跡に「匠大塚 春日部本店」をオープンさせて家具小売業に復帰、出だし好調だという。
資本の論理は、企業の会社の論理を無視した目先利益だけに執着した株主本位の論理である。
勝久創業者には職人魂があるが、職人上がりではない久美子社長には同じく職人上がりではないIngvar Kampradや似鳥社長のような野望は見えてこない。・・・限界か。そそのかされたのか。
大塚家具
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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13/12期実績
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56,230
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843
|
1,004
|
856
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14/12期実績
|
55,501
|
-402
|
-242
|
473
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15/12期実績
|
58,004
|
437
|
633
|
359
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15年2Q
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30,151
|
493
|
611
|
359
|
16年2Q
|
24,093
|
-1,973
|
-1,860
|
-2,497
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15年2Q/16年2Q
|
-20.1%
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16/12期前回予想
|
53,851
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-1,549
|
-1,395
|
-1,661
|
16/12期今回予想
|
48,327
|
-3,863
|
-3,704
|
-4,358
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16今予/16前予比
|
-10.3%
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16期今予/15期比
|
-16.7%
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16年12月2Q
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総資産
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純資産
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自己資本
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自己資本率
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37,353
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27,708
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27,708
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74.2%
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