フィリピンのトランプ ドゥテルテが大統領当選 南沙諸島問題では支離滅裂発言
フィリピン大統領選は9日、投開票された。民間選挙監視団体の非公式集計によると、開票率約67%で、強権的な政治手法や暴言で批判を浴びる南部ミンダナオ島ダバオの剛腕市長、ロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)が約39%を得票し当選を確実にした。
今後、議会による当選の宣言を経て、6月30日に就任予定。
フィリピンが中国と領有権を争う南シナ海問題を巡り、ドゥテルテ氏は中国が造成した人工島に自ら「上陸する」と宣言する一方、中国との2国間対話を模索すると話すなど主張は支離滅裂。南シナ海問題への対応は先行き不透明。
ドゥテルテ氏は9日、大統領就任が決まれば、中国との間で抱える南シナ海をめぐる問題について、日本やオーストラリア、米国などを含めた多国間交渉での解決を目指すと記者団に発言している。
ドゥテルテ氏は、選挙期間中に
「就任したら腐敗した官僚や警察は皆殺しにする」
「人権に関する法律など関係ない」
ドゥテルテ氏は検事出身。1980年代から断続的に20年以上、地元のダバオ市長を務めてきた。
治安を改善させて市民の強い支持を集めているが、超法規的な手段で犯罪者を処罰していた疑いが指摘されている。
過激な発言で国民に訴えかけ、経済成長下、貧困・格差や治安、汚職など、アキノ政権下で対策が進まなかった問題に不満を持つ幅広い層の支持を集めた。
以上、
キャッチコピーが強烈な大統領・首相が国民に受ける時代になってきている。経済も政治も閉塞感からその新鮮味が受けているのだろうか。
コメントをどうぞ