日銀 シャブ漬け資金量386兆円 笛吹けど踊らず
日銀が6日発表した4月のマネタリーベース(資金供給量、月末残高)は3月末から10兆4905億円増えて386兆1882億円と、5カ月連続で前月を上回って過去最高を更新した。日銀が金融機関から大量の国債を買い入れ、日銀当座預金残高の増加が続いている。
4月の平均残高は、前年同月比26.8%増の380兆8354億円だった。
内訳は、日銀の当座預金が36.1%増の280兆5584億円、紙幣の発行高は6.8%増の95兆6074億円、貨幣(硬貨)の流通高は0.9%増の4兆6696億円だった。
マネタリーベースは、市中に出回るお金(紙幣、硬貨)と金融機関が日銀に預ける当座預金の合計額。
日銀は、物価上昇率2%に狙いを定めて市場に大量の資金を供給、「年間約80兆円に相当するペース」でマネタリーベースを増やす方針を決めている。
以上、
決めるのは勝手だが、景気は一体どうなっているのだろう。円安輸入コスト増で物価は上がっても肝心の勤労者の実質可処分所得は増えず、買い控えが浸透、デフレから脱却できない状態に陥っている。これまで高額商品の販売や爆買いニュースが多かったものの、最近は安売り店舗のニュースが増えてきている。
過大な供給量を今後も続けるとして、誰がその後収拾を付けるのだろうか。黒田氏も罪なお人だぁ。日本の政権担当者たちや日銀が急激な円高に対して、ものを申しても(口先介入)、ほとんど反応もしないトランプ現象並みの為替の動きとなっている。
この間アメリカでは、労働コストが着実に企業コストの中で上昇しているが、日本では投資家向けのゴマすりから自己株式購入ばかり行い、内部蓄積を吐き出し続けている。しかも、今やあまりにも自己株式購入会社が多いことから、株価にもまったく反映しない上場企業がほとんどとなっている。
そんな金があったら、従業員に対して一時金でも配賦すれば、景気も良くなるというものだが、政権担当者の飽き癖と浅知恵ではどうにもならないのだろう。
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