任天堂 3月決算大減益 円高も背景 新ゲーム機「NX」は来年3月販売
同社は、ニンテンドー3DSでは、全世界で発売した『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』が304万本、『ポケモン超不思議のダンジョン』が122万本のヒットを記録したほか、サードパーティのヒットタイトルも複数 あったが、前期のように『ポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイア』や『大乱闘スマッシュブラザーズfor Nintendo 3DS』といったプラットフォーム全体を活性化させる大型タイトルがなかったことなどにより、ハードウェアの販売台数は679万台、ソフトウェアの販売本 数は4,852万本となった。
Wii Uでは、『Splatoon(スプラトゥーン)』と『スーパーマリオメーカー』がそれぞれ427万本、352万本を販売する大ヒットとなり、プラット フォームの活性化に貢献した。また、3月に全世界で発売した『ゼルダの伝説トワイライトプリンセスHD』も好調な滑り出しとなり、ハードウェアの販売台数 は326万台、ソフトウェアの販売本数は2,736万本となった。
上記に加え、amiibo(アミーボ)の販売は勢いが衰えることなく、フィギュア型が約2,470万体、カード型が約 2,890万枚の販売となり全世界において好調に推移したほか、ニンテンドー3DSやWii Uのゲームの追加コンテンツなどの販売(ダウンロード売上高合計では439億円)が伸びた。
また、3月に国内外において、当社初のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』の配信を開始し、順調なスタートを切り、現在全世界で1000万DLと発表された。さらにアプリ次回作も、アイテム収集が強い「どうぶつの森」と日米にコアなファンをもつ「ファイヤーエムブレム」が発表。
こ れらの状況により、売上高は5,044億円(うち海外売上高3,689億円、海外売上高比率73.1%)、営業利益は328億円となった。また、主として 外貨建資産の期末評価において円高による為替差損が183億円発生した結果、経常利益は287億円、親会社株主に帰属する当期純利益は165億円となった としている。
今期については、ニンテンドー3DSについては、シリーズ第一作の発売から20年を迎え、世界累計販売本数が2億本を突破した「ポケッ トモンスター」シリーズの最新作である『ポケットモンスターサン・ムーン』の発売を世界で2016年冬に予定。また、『星のカービィロボボプラネット』や 『メトロイドプライムフェデレーションフォース』など数多くのタイトルを発売すると同時に、サードパーティからも複数の有力タイトルの発売が予定されてい る。
なお、開発中である新コンセプトのゲーム専用機である「NX(開発コード名)」については、2017年3月に国内外で発売を予定しているとしている。
今期の主要外貨の為替レートの前提は1USドル=110円、1ユーロ=125円としている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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営率
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経常利益
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株主利益
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13/3期
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635,422
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-36,410
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10,482
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7,099
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14/3期
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571,726
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-46,425
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6,086
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-23,222
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15/3期
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549,780
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24,770
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4.5%
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70,530
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41,843
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16/3期
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504,459
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32,881
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6.5%
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28,790
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16,505
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16/15比
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-8.2%
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32.7%
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-59.2%
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-60.6%
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17/3期予想
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500,000
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45,000
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9.0%
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45,000
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35,000
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17期予/16期比
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-0.9%
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36.9%
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56.3%
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112.1%
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